既存ツールの LINE WORKS を活用し、販売実績を“見える化”したい

住友林業株式会社様(以下、住友林業様)は、木のプロフェッショナルとして、人と地球環境に優しい「木」を活かし、国内外における山林経営・植林事業からグローバルなネットワークによる木材・建材の調達、流通、製造、加工、さらには建築を始めとする人々の生活に関するあらゆるサービスの提供に至るまで、独自のバリューチェーンを構築し、「木と生きる幸福。」というブランドスローガンと共に、持続可能な社会の実現に貢献されています。

住友林業様では、木材・建材販売の事業活動により収集したデータの分析を行ない、販売実績として可視化し、営業部門に連携したいというご要望をお持ちでした。また、それらは面倒なログイン操作などを介さず、既に活用している LINE WORKS で手軽に閲覧・確認したいとお考えでした。

そこで、アイレットが本データ分析基盤の構築、および LINE WORKS と連携するためのチャット bot 実装を担当しました。

次世代BIプラットフォーム Looker を採用、最適な分析と可視化を実現

住友林業様がデータ分析のために様々な BI(ビジネスインテリジェンス)ツールを検討されていた中で、アイレットは Looker を提案しました。

Looker は、あらゆるデータを簡単に探索・分析・共有できる次世代 BI プラットフォーム。ユーザビリティの優れたダッシュボード上で、様々な分析情報に対する可視化を実現します。

特に、今回は販売実績を手軽に閲覧・確認したいというご要望があったため、視覚的に非常に分かりやすいレポート表示が可能な Looker が最適な選択肢だったのです。

LINE WORKS との連携により、セキュアかつ手軽なアクセスが可能に

今回の事例で、もう一つ大きなポイントとなったのが、LINE WORKS と Looker の
連携です。住友林業様では、社内コミュニケーションツールとして LINE WORKS を利用されているため、分析情報を確認する際にも LINE WORKS を活用したいというのが大きなご要望でした。

そこで、LINE WORKS bot を経由し Looker にアクセスすることで、 LINE WORKS との連携を実現。分析情報への手軽なアクセスを可能としました。

お客様からは「面倒なログイン操作などを介さずに閲覧・確認したい」というご要望がありましたが、利便性だけでなくセキュリティの安全性にも配慮する必要があります。そこで、ユーザーがLINE WORKS から Looker ダッシュボードへのアクセスをbot に要求するたびに、ダッシュボードの一時 URL を発行する形としました。ユーザーが直接アクセスするのは必要なダッシュボード URL(発行されたURL)をまとめたリンク集のみ。そのページから Looker ダッシュボードにアクセスすることで、サービス利便性とセキュリティを両立させたのです。

また、入力用の bot も開発・実装することで、LINE WORKS からのデータ入力も可能としました。ユーザーが入力用のデータファイルを bot に送付すると、特定の識別子を付与の上 bot 経由でアップロードされ、Amazon S3 の所定バケットへ連携することで、Looker のデータ(Amazon RedShift)を更新しています。これにより、ユーザーは普段使い慣れているツールでデータを更新できるようになります。

<LINE WORKS bot 画面>

使いやすいサービスを構築することで、真の DX を生み出す

DX はただツールを導入したりデータを集めれば良いのではなく、従業員にとっての使いやすさや取得するデータの選定、セキュリティなど様々な観点から考慮し、何よりも事業成長に直接コミットするような仕組みづくりを構築することが重要です。

今回、Looker による最適なデータ分析基盤と、LINE WORKS との連携による手軽なアクセス環境をアイレットが構築したことで、多くの社員に負荷をかけることなく、日々の営業活動に欠かせない「販売実績」という重要なデータを可視化し、営業実績のさらなる向上に役立てていただけるようになりました。

実際にお客様からは、「日々の営業活動を行うにあたっての有益な気付きにつなげることができた」との嬉しい声もいただいております。

アイレットは、お客様のご要望を実現するため、高い技術力と豊富な知見を駆使した最適な提案をいたします。今後も、お客様のやりたいことに寄り添いながら、あるべき姿、理想の形を実現すべく、ご一緒に邁進してまいります。

<本プロジェクトに対する評価(住友林業様より)>
今回の仕組みの開発には、Looker・AWS・LINE WORKS という3つのツールに関する深い理解と知見が必要でした。その点アイレット様にはこれらのツールにおける知見・実績が揃っており、弊社としても安心して一緒にプロジェクトを進めることができました。
実際の開発は試行錯誤の連続で何度も壁にぶつかりましたが、技術面での提案・説明をいただきながら密にコミュニケーションを取っていただき無事リリースすることができ、非常に助かりました。

システム構成図

(AWSプロダクト)
• Amazon Simple Storage Service (Amazon S3)
• AWS WAF
• Amazon CloudFront
• Amazon API Gateway
• AWS Lambda
• AWS Systems Manager
• Amazon Route 53
• AWS Certificate Manager
• Amazon CloudWatch
• AWS CloudTrail
• AWS Identity and Access Management (IAM)
• Looker
• LINE WORKS

【住友林業株式会社様】
企業公式サイト : https://sfc.jp/
技術概要:https://cloudpack.jp/casestudy/221.html


アイレットなら、AWS で稼働するサーバーを対象とした監視・運用・保守における煩わしい作業をすべて一括して対応し、経験豊富なプロフェッショナルが最適なシステム環境を実現いたします。AWS プレミアコンサルティングパートナーであるアイレットに、ぜひお任せください。

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