7月15日(金)にJAWS-UG Yamaguchi 【第2回勉強会】に参加しました。

タイムテーブルに多少変更があり、発表は下記の順番で行われました。

「AmazonWebServicesについて」( Serverworsk 大石さん)
「ヌーラボのAWSの使いかた」( ヌーラボ 山本さん)
「RDS(MySQL)の利用と注意点」(cloudpack 鈴木)
「SimpleDBを使った業務ソフト作成とハマリどころ」(ビジロジ 野村さん)
「JAWS-UG山口これからの取組」(JAWS-UG山口代表 藤崎さん)

「AmazonWebServicesについて」
(Serverworsk大石さん)

結論から言うと、

できるだけEC2を使わない!

ということでした。
これは私もAgreeで、それなりにAWS使ってる人は、
みなさんそう思っているのではないかと思います。

AWSを利用するにあたり、おそらく最初に扱うプロダクトはEC2(仮想サーバ)で、
仮想サーバゆえに、今まで通りEC2にさまざまなサーバアプリケーションを導入して、
今まで通りに運用していくパターンが、やはり多いと思います。

しかしAWSには、そのサーバアプリケーションの機能に対してもサービスを提供しており、
そのサービスを可能な限り利用し、EC2で運用する機能を減らしましょう、
というお話でした。

さらに、AWSが用意しているサービスの中で、

Route53: 世界中で分散しているSLA100%のDNSサービス(BIND使うな!)
S3: 入出力がすべてHTTPのWebストレージ(S3の受信データ転送料は金がかかる!)
CloudFront: CDN(EC2並べる前にCloudFrontを検討しよう!)

を詳しく掘り下げてくれていました。

「ヌーラボのAWSの使いかた」
(ヌーラボ 山本さん)

BacklogやCacooが有名なヌーラボですが、半々くらい受託開発も行なっているようです。

特にCacooは、lifehackerやTechCrunchで取り扱われ、海外ユーザーの激増を経験し、
今回は、その際のAWS移行で得たノウハウについてのお話となります。

海外ユーザーからの不満としては、結局のところFlash(swf)のダウンロードが遅いということで、
そもそも60%が海外ユーザーで占めらており、さらにUSユーザーが最大のため、
USのAWSとCloudFrontの利用を検討することになったとのことです。

ただこの時点では、CloudFrontはHTTPSに対応していなかったため、
どうしようかと思っていたところ対応されてしまったため、移行することになりました。

実際に、日本-米国間でのFlash(swf)のダウンロードに20秒かかっていたものが、
CloudFrontだと2秒になり、劇的に改善したようです。

移行作業に関しては、やはり、一番の注意点はデータ移行で、
PostgreSQLのベースバックアップとアーカイブログを用いて差分的な移行を行い、
400GBのデータ量でも30分程度の停止時間で移行できています。

そして、最後にデータ移行で大切なこととして、

  • 綿密な手順
  • リカバリープラン
  • リハーサル
  • 丁寧な担当者

を挙げており、この辺りは業務で頻繁にAWSへの移行を行うものとしては、
とてもに参考になりました。

「RDS(MySQL)の利用と注意点」
(cloudpack 鈴木)

私の発表になります。
資料は下記になります。

RDS(MySQL)の利用と注意点

結構、概要は簡単に話して、細かいところをメインに話してしまったので、
わかりにくかったかと反省しています。

何か不明な点等ありましたら、ブログのコメントやTwitterなどで連絡していただければ、
と思います。

「SimpleDBを使った業務ソフト作成とハマリどころ」
(ビジロジ 野村さん)

SimpleDBは使う機会があまりないので、良い復習になりました。
そして、下記がポイントです。

  • リージョンを指定しないとUS東海岸になってしまう。
    (気づかないとSimpleDBは遅いということになってしまいます)
  • データの追加と更新はputのオプション(true/false)指定する。
    (trueだと更新、falseだと追加)
  • ConsistentRead(読み取り一貫性)が効かない!?
    (アプリで0.5秒待たせてる → SUZ-LAB的に確認しておきましょう)
  • ソートキーはWHERE句で登場していなければならない
    (select * from TEST where TEST1 is not null order by TEST1)

「JAWS-UG山口これからの取組」
(JAWS-UG山口代表 藤崎さん)

最後にJAWS-UG山口代表の藤崎さんから、山口界隈でのAWSの利用状況に関するお話と、
今後の取り組みについてのお話がありました。

私のまわりではAWSの利用が多いのですが、やはり、AWSに限らずクラウドの普及は
まだまだこれからだと感じ、皆さんと一緒にがんばっていかなければ、と思った次第です。

その後の懇親会も非常に楽しく、ためになりました。
フグのおいしい時期にまたお邪魔します。

こちらの記事はなかの人(suz-lab)監修のもと掲載しています。
元記事は、こちら