奥さんの監視の目を盗みつつ初めて購入した電子書籍が Kindle に積読状態だったので読んだ。
O’Reilly Japan – Python & AWS クックブック
書籍について
目次
こちら より抜粋。
まえがき 本書で使用されている表記規則 サンプルコードの使用について お問合せ先 1章 一般情報 Pythonに関するクイックメモ botoのインストール Amazon Web Servicesの使用開始 Eucalyptusによるbotoの使用 Google Cloud Storageによるbotoの使用 AWSで利用可能なリージョンの検出 botoによるデバッグ出力の有効化 botoにおけるソケットのタイムアウトの制御 2章 EC2のレシピ インスタンスの起動 タグを利用したインスタンスの追跡 コンソールログへのアクセス 既存のSSH鍵ペアのアップロード EC2の複数のリージョンにまたがるSSH鍵ペアの同期化 インスタンスへの固定IPアドレスの関連付け インスタンスへの永続的なEBSボリュームの割り当て EBSボリュームのバックアップ スナップショットからのボリュームの復元 既存のインスタンスのクローン作成 実行中のすべてのEC2インスタンスの検出 インスタンスのパフォーマンスのモニタリング 通知の受信 CloudWatchへのカスタムデータの保存 インスタンスの起動時におけるカスタムスクリプトの実行 3章 S3のレシピ バケットの作成 特定の場所でのバケットの作成 秘密データの保存 オブジェクトとメータデータの保存 バケットに使用されているストレージの総容量の計算 別のバケットへの既存のオブジェクトのコピー 既存のオブジェクトのメタデータの修正 自分のデータにアクセスしている人の検出 重要性の低いデータの保存コストの削減 S3オブジェクトへの有効期限付きURLの生成 S3のデータの偶発的削除の防止 S3での静的なWebサイトの運用 S3への大きなオブジェクトのアップロード 奥付
概要
AWS の Python 向け SDK である boto の導入から、AWS を利用する上での各課題に対しての問題点と解放、解説、サンプルコードがコンパクトに纏まっていてスイスイ読み進めることが出来た。また、個人的に翻訳本に関しては日本語の言い回し等を読み取る能力に欠けていることから敬遠していたが、そのようなことはなくとても読みやすかった。
情報は古いかもしれないけど解説は丁寧
ということもあり情報としては古さは否めない。また、対象としている AWS のサービスが主に EC2 と S3 になっていて、CloudWatch や SNS が少し触れられているだけであったのが少々残念だったが、サンプルコードには日本語によるコメントが掲載されていたり、各コードに採番してあり、章末等で詳しく解説されていてそれらを読むだけでサンプルコードの動作を把握することが出来たのは嬉しかった。
最後に
AWS をマネジメントコンソールや AWS CLI で触っている人でもう一歩踏み込んでコードで AWS を管理してみたいなあと考えている方がサンプルを試してみたり、既に boto を触り始めている方がリファレンス的に利用することが出来るのではないかと思う。
自分自身は AWS は初心者レベルなのでコードで管理する前に AWS の基礎から学ぶ必要があるが、本書を読んで「コードでインフラを管理するという事とは」ということを感じることが出来た。