奥さんの監視の目を盗みつつ初めて購入した電子書籍が Kindle に積読状態だったので読んだ。

20120521114150

O’Reilly Japan – Python & AWS クックブック

書籍について

目次

こちら より抜粋。

まえがき
  本書で使用されている表記規則
  サンプルコードの使用について
  お問合せ先

1章 一般情報
  Pythonに関するクイックメモ
  botoのインストール
  Amazon Web Servicesの使用開始
  Eucalyptusによるbotoの使用
  Google Cloud Storageによるbotoの使用
  AWSで利用可能なリージョンの検出
  botoによるデバッグ出力の有効化
  botoにおけるソケットのタイムアウトの制御

2章 EC2のレシピ
  インスタンスの起動
  タグを利用したインスタンスの追跡
  コンソールログへのアクセス
  既存のSSH鍵ペアのアップロード
  EC2の複数のリージョンにまたがるSSH鍵ペアの同期化
  インスタンスへの固定IPアドレスの関連付け
  インスタンスへの永続的なEBSボリュームの割り当て
  EBSボリュームのバックアップ
  スナップショットからのボリュームの復元
  既存のインスタンスのクローン作成
  実行中のすべてのEC2インスタンスの検出
  インスタンスのパフォーマンスのモニタリング
  通知の受信
  CloudWatchへのカスタムデータの保存
  インスタンスの起動時におけるカスタムスクリプトの実行

3章 S3のレシピ
  バケットの作成
  特定の場所でのバケットの作成
  秘密データの保存
  オブジェクトとメータデータの保存
  バケットに使用されているストレージの総容量の計算
  別のバケットへの既存のオブジェクトのコピー
  既存のオブジェクトのメタデータの修正
  自分のデータにアクセスしている人の検出
  重要性の低いデータの保存コストの削減
  S3オブジェクトへの有効期限付きURLの生成
  S3のデータの偶発的削除の防止
  S3での静的なWebサイトの運用
  S3への大きなオブジェクトのアップロード
奥付

概要

AWS の Python 向け SDK である boto の導入から、AWS を利用する上での各課題に対しての問題点と解放、解説、サンプルコードがコンパクトに纏まっていてスイスイ読み進めることが出来た。また、個人的に翻訳本に関しては日本語の言い回し等を読み取る能力に欠けていることから敬遠していたが、そのようなことはなくとても読みやすかった。

情報は古いかもしれないけど解説は丁寧

ということもあり情報としては古さは否めない。また、対象としている AWS のサービスが主に EC2 と S3 になっていて、CloudWatch や SNS が少し触れられているだけであったのが少々残念だったが、サンプルコードには日本語によるコメントが掲載されていたり、各コードに採番してあり、章末等で詳しく解説されていてそれらを読むだけでサンプルコードの動作を把握することが出来たのは嬉しかった。

最後に

AWS をマネジメントコンソールや AWS CLI で触っている人でもう一歩踏み込んでコードで AWS を管理してみたいなあと考えている方がサンプルを試してみたり、既に boto を触り始めている方がリファレンス的に利用することが出来るのではないかと思う。

自分自身は AWS は初心者レベルなのでコードで管理する前に AWS の基礎から学ぶ必要があるが、本書を読んで「コードでインフラを管理するという事とは」ということを感じることが出来た。

元記事はこちら

「Python & AWS クックブック」を読んだ