cloudpackエバンジェリストの吉田真吾(@yoshidashingo)です。
JAWS-UG 山形支部 第1回勉強会に参加しました。
○勉強会
■AWSの紹介 アマゾンデータサービスジャパン 堀内さん
堀内さんからは、自身のAWSとの出会い、アマゾンの3つのビジネス(Eコマース、マーケットプレイス、クラウドコンピューティング)、20000以上のお客様、33を超えるAWSのサービス、AWSのイノベーション(新規サービス、機能追加)のペース、最近ローンチした4つの新サービス、パートナーエコシステムの拡大、最後に各種サービスのコンピューティングリソースの基底となるEC2の細かい説明やデモを披露されました。
■cloudpack と CDP が支える大規模案件の裏側 cloudpackエバンジェリスト 吉田真吾
JoinTVさんの事例から、運用を支えるのはcloudpack、そして設計はクラウドのベストプラクティス集であるAWSクラウドデザインパターンが有用です。という形でご紹介しました。
AWSを使っていくうえの取っ掛かりとして非常によい参考書だと思いますので、みなさんにも活用していただければと思います。
■AWS利用を上司に認めてもらう3つのポイント サーバーワークス 大石さん
2007年、qnipの小倉さん一押しのインフラとしてAWSを使ってみたところ、非常に素晴らしいインフラであることが分かり、以来インフラはAWSしか使っていないサーバーワークス。
仕事で使うためによく懸念される「セキュリティ」については、AWSがさまざまな技術でセキュリティを担保しており、どの事業者よりも多く第三者認証を取得していること(※本質的な安全を追求するためDCの場所を明かしておらずエンドユーザー自身でどの程度セキュアか確認できないため)、また、「SI単価の減少」については、インフラの初期コストが不要、フルマネージドなサービスを利用して運用コストを下げることで、結果的に利益率の向上が可能という点を話されました。
大石さんが話されていると、参加者のみなさんが少しずつ和んでいくさまは毎回さすがだなと思います。
■企業とサーバーの成長日記 山形におけるAWSの利用事例とAWS構成にいたるまでの経緯の紹介 武田ソフト 武田さん
ebayの配送代行などを行うhaneman.jpは、AWSとVPSのハイブリッド構成で2010年からサービスを行っているそうです。 お金があまりない企業の要望に答え、共用型のレンタルサーバーから始まり、どのようにインフラを選定しスケールしてきて、大企業並みのシステムとして運用しようと努力されてきたかお話されました。
「全てのサービスのインフラがAWSであることが望ましいとは必ずしもないけれど、コールドスタンバイなサイトを構築しておくと、いざというときにサービスを継続することができるので、そういう使い方も考慮しておいたほうがよい」と考えている点には私も非常に共感しました。
■AWSのサードパーティツールを使う上で覚えておきたいたったひとつのこと サーバーワークス 柳瀬さん
AWSを便利に使えるサードパーティツールがたくさんあります(たとえばCyberduckなど)。
こういったツールを使うのに欠かせない「Security Credentials」の新規作成方法と利用方法についての解説でした。
■Amazon Redshift w/ Ruby qnip 小倉さん
postgresqlの列指向型DBエンジンを採用しているRedshiftのクラスターに対して、Rubyのpgライブラリを利用して接続し、データのインポートやクエリ操作の仕方についての解説がありました。
Rails からも使え、Rails console からコマンド確認もできるため、比較的容易に OLAP 処理結果をビジュアライズして見せるサイトも作りやすそうだという印象でした。
■クラウドファーストで今すぐ作ろう 山形代表 赤塚さん
顔抜きという観光地によくある写真撮影用のパネルを愛する赤塚さんからは、顔抜きを使ったWebアプリケーションをAWSで作ったお話がありました。
最後は時間がなくドタバタとしてしまいましたが、合計35名の参加者が集まり、熱気や参加者同士のつながりをとても感じた勉強会でした。
○懇親会
近場の大衆酒場傳々で山形料理を堪能しました。
赤塚さんや、qnipの小倉さんをはじめ、多くのサーバーワークス卒業生も駆けつけた今回の JAWS-UG山形 第1回勉強会。さながらサーバーワークス同窓会といった雰囲気でした。「クラウド人材輩出企業」といえそうです。
○支部運営について
コアメンバーは絶賛募集中です。今回はねまんのみなさんにもお手伝いいただきました。また、代表の赤塚さんの人柄も非常によいので制作会社(Jimdoユーザーがいましたね)、デザイン会社(山形はデザイン会社が多いとのこと)などからコアメンバーを増員できれば、今後さらにバリエーションに富んだ活動ができるのではと思います。
こちらの記事はなかの人(yoshidashingo)監修のもと掲載しています。
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