- 1. 概要
- AWS Marketplaceから起動のAMIで注意すること
— 2.1. AWS Marketplaceの見分け方
— 2.2. AWS Marketplaceから起動のAMIでできること
— 2.3. AWS Marketplaceから起動のAMIでできなかったこと - 3. 対処方法
— 3.1. AWS Marketplaceから起動のAMIを別アカウントで再利用するための手順
概要
- 先日、AMIをアカウント間で共有/コピーする方法をご紹介しました。(下記記事を参照ください)
- 本日は、AMIのコピー時に、「Images from AWS Marketplace cannot be copied to another AWS account.」のエラーに遭遇したため、対応方法をまとめます。
AWS Marketplaceから起動のAMIで注意すること
AWS Marketplaceの見分け方
- AMI の情報を確認した際に、製品コードに「marketplace」と表示がある場合、AWS Marketplaceを利用して起動したAMIとなります。
- AWS Marketplaceはソフトウェアを販売または購入できるオンラインストアであり、AWS Marketplaceを利用して起動したEC2から取得したAMIは、別アカウントでコピーできない仕様となっています。
- EC2のドキュメントには、下記の記載があります。
直接取得したか、共有されたかに関わらず、AWS Marketplace から取得した AMI をコピーすることはできません。
AWS Marketplaceから起動のAMIでできること
- アカウントA は、フランクフルトリージョンを利用していると仮定します。このフランクフルトリージョンには、AWS Marketplaceを利用して起動したEC2があります。
- アカウントA 内のオペレーション:
- アカウントA内であれば、フランクフルトリージョンから東京リージョンにAMI をコピーできる
- コピーしたAMIを使用して、東京リージョンに新規のEC2を起動できる
AWS Marketplaceから起動のAMIでできなかったこと
- アカウントA →アカウントB間のオペレーション①:
- アカウントAのフランクフルトリージョンからアカウントBに対して、AMIを共有する。その後、アカウントBのフランクフルトリージョンからアカウントBの東京リージョンへAMI のコピーができない。「Images from AWS Marketplace cannot be copied to another AWS account.」のエラーが出力される。
- アカウントA →アカウントB間のオペレーション②:
- アカウントAのフランクフルトリージョンからアカウントBに対して、AMIを共有する。その後、アカウントBのフランクフルトリージョンから共有されたAMIを使用して、新規のEC2が起動できない。下記の作成失敗の画面が出力され、「In order to use this AWS Marketplace product you need to accept and subscribe.」と表示されます。
- アカウントBでAWS Marketplaceを利用するには、ソフトウェアの購入が必要となるようです。次に表示されているAWS MarketplaceのURLにアクセスが必要になります。詳細は、次項の対処方法を参照。
対処方法
- 前述の通り、AWS Marketplaceを利用して起動したEC2から取得したAMIは、別アカウントでコピーできない仕様となっています。
- AWS Marketplaceを利用して起動したEC2から取得したAMIを再利用する場合は、次に示す手順を行います。
AWS Marketplaceから起動のAMIを別アカウントで再利用するための手順
- 以下、アカウントAのフランクフルトリージョンにあるAMIをアカウントBの東京リージョンで再利用する手順です。アカウントAとアカウントBで同一リージョンを使用する場合は、①の手順をスキップしてください。
- ①アカウントAにおいて、対象となるAMIをフランクフルトリージョンから東京リージョンにコピーする。
- ②アカウントAの東京リージョンにおいて、コピーしたAMIをアカウントBに共有する。
- ③アカウントBの東京リージョンにおいて、共有されたAMIを確認する。
- ④下記AWS Marketplaceにアクセスする。”sku” には製品コードを指定する。(製品コードの確認方法は前述)
- ⑤右上の[Continue to Subscribe]を押す。
- ⑥CentOS 7 のSubscribeに対して、[Accept Terms]を行う。
- ⑦CentOS 7 のSubscribe完了を確認する。
- 以下は、⑤のAWS Marketplaceで[Continue to Subscribe]を行う際の画面です。
- 以下は、⑥のCentOS 7 のSubscribeに対して、[Accept Terms]の画面です。
- 以下は、⑦のCentOS 7 のSubscribeが完了した画面です。