セキュリティ強化のため、特定の一般ユーザのみrootにスイッチできる設定をしたい場合があります。
このような場合はPAM認証で設定することが可能となります。
例として、test1、test2ユーザが下記のように存在しているとします。
[root@cimacoppi ~]# id test1 uid=2001(test1) gid=2001(hoge) 所属グループ=2001(hoge),10(wheel) [root@cimacoppi ~]# id test2 uid=2002(test2) gid=2001(hoge) 所属グループ=2001(hoge)
test1ユーザはwheelグループに属しています。
設定は /etc/pam.d/su で行います。
vi /etc/pam.d/su
【変更前】
# Uncomment the following line to implicitly trust users in the "wheel" group. #auth sufficient pam_wheel.so trust use_uid # Uncomment the following line to require a user to be in the "wheel" group. #auth required pam_wheel.so use_uid
【変更後】
# Uncomment the following line to implicitly trust users in the "wheel" group. auth sufficient pam_wheel.so trust use_uid # Uncomment the following line to require a user to be in the "wheel" group. auth required pam_wheel.so use_uid
上記により、whellグループに属しているユーザのみrootにパスワードなしでログインできます。
実際にテストしてみます。
[root@cimacoppi pam.d]# su - test1 -bash-3.2$ su - [root@cimacoppi ~]# who root pts/0 [root@cimacoppi pam.d]# su - test2 -bash-3.2$ su - パスワード: su: パスワードが違います
test1ではrootにスイッチできていることがわかります。