cloudpackエバンジェリストの吉田真吾(@yoshidashingo)です。
2013.7.19fri に CDP Night に参加しました。
当日のつぶやきはこちらにまとめられてます → 2013/07/19 CDP Night – CDP48総選挙
1年以上ぶりの開催であり、前回開催時から比べ、実現可能なベストプラクティスとして定着したアーキテクチャも増えており、これをCDP2.0として採用していこうという意味で、2.0の紹介や新しいCDPの提案・投票、また既存のCDPの総選挙も開催されました。
○CDP総選挙
流れは前後しますが、CDP総選挙の結果、1位は「Cloud DIパターン」でした。
そして、2位が「DB Replicationパターン」、3位が「Scale Outパターン」と続きました。
1位と3位については、AWSを使ううえで、単純に「初期費用無料でコストコントロールのしやすいインフラ」という特性だけでなく、「プログラマブルなインフラ」であるという特徴に魅力を感じている方が多いという証拠であると推察されます。
2位はRDSの協力な機能、「Multi-AZオプション」が評価された結果ですね。
○CDP2.0の野望-全国版- ADSJ 片山さん
現在Wiki上で精査を続けている CDP2.0候補 を片山さんがご紹介されました。
ログの収集で一気にデファクトとなった fluentd を利用した「Log Aggregation パターン」や、VPCでセキュアな環境を前提としたうえで可用性やメンテナンス性を向上するための多くのパターンが提案されており、着実にCDPがレベルアップしていることを感じさせてくれます。
○アプリケーションデプロイ自動化パターン(仮) ADSJ 安川さん
「Infrastracture as code」が浸透してきた昨今の流れに応じて、アプリケーションのライフサイクルに沿った新しいCDPの候補として「Deployment Server パターン」や「Dynamic-Deployment Server パターン」の提案がなされました。
※当日の資料ではないですが、元資料は以下
○LT、そして2.0投票
※資料を見つけられなかった方、すいません。アップされましたらご連絡ください。
■Alarm Analyzeパターン マイニングブラウニー 得上さん
アラーム(アラート)情報を「検索性の高い状態で保存しておく」ことで、履歴検索や解析をしやすくするパターン。
ログについてはサーバーの各種情報を全てsyslogに出力してfluentdでS3に集めて、解析(Hadoop実装したりsplunkを使ったり)する手法が普及していますが、アラート情報を起点にした考え方は新鮮ですね。
■All-in-one Server AutScalingパターン TIS 内藤さん
■EC2の天井を超える API Proxyパターン CookPad 菅原さん
大規模にAWSインフラを利用している菅原さんからは、APIの限界を超えるためにProxyにAPIコールをキャッシュすることでスループットを上げるパターン「API Proxyパターン」の提案
■Hairpin DXパターン ADSJ 松井さん
去年、CDP Advent Calendarで「クラーケンSSLパターン」を提案された松井さんからは、VPC間のVPN接続を安定してセキュアに行うためにDXを活用するパターン「Hairpin DXパターン」の提案
■Multi Role AMIパターン ヴァル研究所 見川さん
ヴァル研究所さんの社内勉強会から、コアメンバーや参加者をパブリックにして発足した JAWS-UG 中央線の見川さんからは、User Dataを活用してロールに応じてサーバーの起動時に自身を設定する Multi Role AMIパターン。
■Internal Port Concentratorパターン クラスメソッド 植木さん
植木さんからは、VPC環境でグローバルIPを持たないサーバへインターネット側からアクセスする手段として、複数のプライベートサブネットへの通信をパブリックなサブネットのNATインスタンスで集約して受付け、裏のサーバーのポートに流す「Internal Port Concentratorパターン」が提案されました。
関連エントリー:【AWS】Internal Port Concentrator パターン(仮)でプライベートサブネットへのアクセスを考える
■Hybrid Recoveryパターン サーバーワークス 宮澤さん
宮澤さんからは、Windowsインスタンスのバックアップ/リストアを「マシンイメージ」と「データ」の両方から行うCDPの提案。そもそもマシンとデータでは、更新のライフサイクルが違うのでそれぞれの更新タイミングに合わせて同期するというのは有効ですね。少し粒度は違いますが、cloudpackで構築・運用しております TOYOTA の公式サイトでは、システムのスタックの保存(CloudFormationとAMI)と、データの保存(常にオンプレに連携)を両面で行っておりますが、これも同様の考え方ですね。
■美人CDP/CDP男子総選挙速報 cloudpack 吉田
私からは、新しいCDPの提案ではないですが、美人CDP/CDP男子の「いいね!」数から総選挙してみた結果です。
全然リーチしていないということが浮き彫りになりましたね。
あと、イケメンもいるので女性の方もぜひいいね!して下さい。お願いします!
■LTの中でCDP2.0候補にすべきパターンの投票 → 1位は「Alarm Analyzeパターン」
(おそらく)読み捨てるほどたくさん受信してるアラート情報の履歴から、システムの輪郭を描き出すというのが、身近で直感的だった点が人気だったのではないかと思います。
■次回の CDP2.0 関連予定
直近では、8/23(金)の cloudpack Night #7 でNinja of Three(玉川さん、片山さん、suz-lab)から進捗報告がある予定です。
こちらの記事はなかの人(yoshidashingo)監修のもと掲載しています。
元記事は、こちら