cloudpackエバンジェリストの吉田真吾@yoshidashingo)です。
第2回 JAWS-UG 神戸 OpsWorks (Chef) 特集 ! に参加してきました。

togetterまとめ→JAWS-UG 神戸支部 第2回勉強会 OpsWorks (Chef) 特集 !

○勉強会

■自動化も、アマゾンで ADSJ 堀内さん

アマゾン自体が自動化を回して効率化を行ってきた会社であるということ。
さまざまなサービスが、AWSユーザーの運用を自動化して負荷を軽減してくれるという点を話されていました。

■初めてのChefの教室 Engine Yard 安藤さん

最近Engine Yardの人というよりChef(Opscode)の人ではないかと感じてしまうくらい引っ張りだこな安藤さんのChefの教室。Chefの基礎から、Engine Yardで各ノードの構成管理に活用されていること、周辺情報の探し方まで盛りだくさんで解説されていました。

資料→「初めてのChefの教室

■開発運用の現場でのChef活用 NRIネットコム 佐々木さん

AWSもオンプレミス環境も運用している佐々木さんからは、構成変更があろうがなかろうが、構成変更が起こりうるジョブを動かしてしまうとリリースプロセスにみなされてしまうなどの、実際の組織ルールに合わせて、cronでchefをキックするような一般的な使い方ではない、現場の沿ったアプローチによる構成管理の自動化方法などが話されました。

■Chef(Server)と AWS OpsWorks(tm)の比較 HiganWorks 澤登さん

こちらも本日のメインセッション。
ChefとOpsWorksの違いの基本的な説明から、実際にrailsアプリのデプロイを通じて双方の使い方の説明がされました。

■jenkinsとfabricでamiの自動作成とオートスケール Sky 玉川さん

AMIを利用したテンプレート中心な構成管理をしていると、構成情報の変更時にテンプレートにフィードバックできないという課題がありますが、AMIの再作成などのフィードバックの方法をデモを通じて説明されました。

■WordPress CLoud Design Pattern デジタルキューブ 岡本さん

エンタープライズスケールでWordPressを使う場合に、Cloud Design Patternを活用してどのようにシステムを構成することができるか説明されました。また、OpsRock.inを使えばどの構成も自動管理することが可能とのことです。

■一撃 CloudFormation cloudpack 吉田

若干タイトルで釣ってしまいましたが、言いたかったことは以下になります。

  1. AWSインフラの構築はCLoudFormationでスタックを一撃で作成・更新できるということ。
  2. システムのバックアップ(AMI、ネットワークなどの構成情報)とデータのバックアップはライフサイクルが違うので、別々の戦略で考える必要があるということ。
  3. Apacheの最新ソースからのビルドなどはUserDataでBootstrapさせるのが大変なため、そういった部分はChefなどを使うことを推奨するということ。

■Chef With AWS クリエーションライン 浦底さん

Chef界隈の梨元勝さんこと、梨元勝さん。
ネットウォッチャーとしていつも多彩なネタを聞かせてくれて本当に面白いです。

■VagrantをWeb開発環境に使う shin1x1 新原さん

仮想環境としてインフラをサンドボックスとして使用できることで人気のVagrant。複数のディストリビューションがboxとして公開されていますし、1.1からはEC2も使用できるようになってます。ネタがあふれすぎて全然収まらなかったみたいなので、また別の機会にフルレングスで聞いてみたいと思ってます。

■ピタゴラスイッチでAWS自動化 NRIネットコム 清水さん

国宝級アマゾン芸人の清水さんからは自動化で幸せになるべく作ったネタの話。
なんとかスイッチを通じて、途中途中、衝突音をiPhoneアプリで拾ってELBやEC2を起動するネタでした。

ネタとしてとらえられていましたが、まじめな話、我々ITエンジニアは「自動化」というと、コンピューターの中だけでのことをイメージしがちですが、 サプライチェーンなど実世界との連動こそが自動化の本質じゃないかという、我々に対する痛烈なアンチテーゼとして受け取られ、非常に面白い内容でした。

○懇親会

■ロッコウビールダイナー
神戸と言えば小賀さん、小賀さんと言えば「ビール!」ということで、世界のビールを飲み放題で飲みました!
様々な種類のピルスナー、スタウト、黒ビールと、たくさんのビールを楽しみました。

AWSとChefという、今最も注目度の高い技術で、しかも登壇者みなさんのいろんな紆余曲折を経て得たノウハウが聞ける、非常に貴重な機会でした。

人間国宝でアマゾン芸人の清水さんには、手乗りDynamoDBやミクミクデータセンター、ピタゴラスイッチをラスベガスに持って行って全米を震撼させてやろうという話で交渉成立いたしましたことをここにご報告いたします。

○神戸支部の運営について

神戸支部は小賀さんが中心ですがコミットするコアメンバーをたくさん抱えているわけではないので、デジタルキューブさんのサービスを中心にした WordPress や OpsRock.in などの 周辺話でまた面白い勉強会をしていくことになることになると思います。小賀さん自体が神戸にとどまらず、さまざまなコミュニティとの交流を持っている方なので、クロスコミュニティにも期待して行きたいところです。

こちらの記事はなかの人(yoshidashingo)監修のもと掲載しています。
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