s3fsを使う場合に、必要になるであろう2つのオプションを紹介します。

1つ目はallow_otherオプションです。

このオプションを利用しないでマウントすると、下記のように他のユーザーで利用することができません。

# s3fs www.suz-lab.com /mnt/s3/www.suz-lab.com
# su - suzuki
$ ls /mnt/s3/www.suz-lab.com/
ls: /mnt/s3/www.suz-lab.com/: 許可がありません

allow_otherオプションを利用することで、下記のように、他のユーザーでも利用できるようになります。

# s3fs www.suz-lab.com /mnt/s3/www.suz-lab.com -o allow_other
# su - suzuki
$ ls /mnt/s3/www.suz-lab.com/
error.html  index.html  search.html

2つ目はurlオプションです。これは主にHTTPSで通信(経路暗号化)したい場合に利用します。

このオプションを利用しないでマウントすると、下記のようにHTTPで通信していることがわかります。

# s3fs www.suz-lab.com /mnt/s3/www.suz-lab.com
# ls /mnt/s3/www.suz-lab.com & netstat -tp
...
tcp 0 211 ip-10-150-174-7.ap-no:41182 27.0.2.77:http ESTABLISHED 11564/s3fs
...

url=https://s3.amazonaws.comオプションを利用すると、下記のようにHTTPSオプションで通信していることがわかります。

# s3fs www.suz-lab.com /mnt/s3/www.suz-lab.com -o url=https://s3.amazonaws.com
# ls /mnt/s3/www.suz-lab.com & netstat -tp
...
tcp 0 182 ip-10-150-174-7.ap-no:51292 27.0.2.77:https ESTABLISHED 11624/s3fs
...

そして、上記で紹介したオプションを/etc/fstabに記述すると以下のようになります。

...
s3fs#www.suz-lab.com /mnt/s3/www.suz-lab.com fuse allow_other,url=https://s3.amazonaws.com 0 0

表記がs3fs#バケット名になっているところがポイントです。

近頃「S3を制する者はAWSを制す!」のでは、と考えています。

こちらの記事はなかの人(suz-lab)監修のもと掲載しています。
元記事は、こちら