cloudpackエバンジェリストの吉田真吾(@yoshidashingo)です。
2013.4.13 JAWS-UG Hokuriku (金沢) 第5回勉強会に参加してきました。
お昼に小松空港に着いてから、堀内さん、相羽さん、北陸コアメンバーのみなさんと食べに行った
「世界一美味しいカレー、チャンカレ」。
実は私の二人の子どもが産まれた産院から歩いて来られる距離にあり、出産のときにいつも昼ご飯に食べに来ていた
ゆかりのあるお店でした。
○AWS アップデート アマゾンデータサービスジャパン 堀内さん
今週、ネット解禁に向けた公職選挙法改正案が衆議院で可決され、参議院での可決待ちとなったニュースが
ありました。
堀内さんからは、この分野で日本より10年以上先行していると言われるアメリカでの事例
「Obama for America(オバマの大統領再選運動)」で利用されたAWSシステムについて、説明がありました。
また「AWSの強み」として、仮想サーバー以外にフルマネージドなサービスやオーケストレーションサービスが
提供されていることを説明され、最近のアップデートから3つの新サービスについてデモを交えた説明がありました。
・Amazon Elastic Transcoder のデモ
Pipeline(経路)と言い、変換したい動画の「入力元」と「出力先」のS3バケットのセットを作成し、
「変換レート」「入力元の動画名」「出力先の動画名」を指定すると、変換ジョブが走り、出力先のバケットに
「サムネイル画像」や「変換された動画」が出力されます。
・Amazon Redshift のデモ
コスト効率の非常に良いDWHのサービスとして提供されているRedshiftのデモです。
VPCの中にクラスタを構成することなども可能なため、今後企業内でのデータ解析のプラットフォームとしての採用が
期待されます。
その他の特徴として、クラスタノードのインスタンスサイズやインスタンス数がいつでも変更可能であること、
バックアップを定期的に自動的に取得できること、パフォーマンスの監視ができ、実行されたクエリの
詳細まで閲覧することが可能といった説明がされました。
・AWS OpsWorks のデモ
システムの構成管理に利用できるOpsWorksの説明。
スタックの中に「レイヤー」という層を設定でき、その中のインスタンスに実際に設定を行う部分にChefレシピを
指定することができます。
実際に、プリセットで含まれるレイヤーの設定の中身を見ると、Chefレシピが利用されていることが分かります。
VPC内で使えない、t1.microが使えない、ELBが使えないなどはありますが、これから利用シーンが増えてくる
サービスになるだろうと期待されています。
・それぞれのサービスの棲み分けの現状
構成管理と言えば、CloudFormationやElastic Beanstalkがすでにあります。
そういった状況におけるOpsWorksの必要性に関するお話。
原典はAWSのCTOであるWernerのブログエントリーを参考にしてください。
- AWS Elastic Beanstalk:Webアプリケーションを主体とした、便利で最もおまかせ管理なサービス
- AWS OpsWorks:DevOps自動化をテーマとした、便利でおまかせ管理なサービス
- AWS CloudFormation:インフラの設計テンプレートを用いた、セルフコントロールなサービス
- EC2+CloudWatch+Auto Scaling+カスタムAMI:全てをセルフコントロールする方法
・その他AWSアップデート
EBSやAMIのリージョン間コピーができるようになったこと、AWS Elastic Beanstalkで使える開発言語が
増えていること、VPCがデフォルトになること、RDSでログファイルに簡単にアクセスできるようになったこと、
RDS for SQL Serverのバージョンを簡単にアップグレードできるようになったこと、6年間で30回以上の値下げを
してることなどの説明がありました。
○素敵なAmazon CloudWatch JAWS-UG 北陸 松本雄一郎さん
AWS利用料が100ドル超えたら通知メールが欲しいというユースケースに対する、Amazon CloudWatchやSNSの
設定方法の説明をされました。
○アプリケーションデプロイに AWS Elastic Beanstalk を使って効率化してみた JAWS-UG北陸 中道健一さん
Elastic Beanstalkでアプリケーションをデプロイしてみるデモを交えた説明をされました。
また、デモの待ち時間を利用してCDP「Web Storage Archiveパターン」をfluentdを使ったログ収集の実装に関する
説明がありました。
○美人CDPと事例で学ぶクラウドデザインパターン、そして2.0へ cloudpack 吉田真吾(@yoshidashingo)
今回は30分ほど時間を頂いていたため、金沢と私のゆかりについて、cloudpackのサービスの内側について、
Tsunamiやcloudoptの詳細な説明、フルバージョンの美人CDPについてお話させていただきました。
○Android meet AWS JAWS-UG 北陸 @tengai036 さん
androidを活用されているおさむさんによるデモを交えた「AWS SDK for android」の説明。
このLTのために初めてAWSを利用し、android用のSDKからS3を色々触ってみて感じたことなどのお話。
おさむさん自身androidのコミュニティによく顔を出しているらしく、そちらでもandroid開発者にとって
AWSをどう感じるか等の話をしてもらえると面白いと思いました。
○クラウド破産が怖いのでEBSについていろいろ調べてみた 植木和樹さん
Skypeのデスクトップ共有をプロジェクターに映す形で向こう側からプレゼン。
昔クラウド破産という言葉を聞きました。
そこで言われていた「I/Oが原因」という点の検証で、20個のEBSスタンダードボリュームを2000IOPSで
使い続けると、5日で25万円分となるとのことでした。
こちら、Amazon Simple Monthly Calculator から導いた結果だそうです。
個人的には、IOPSの測定結果が非常に面白かったです。AWSを使っていてIOPSという単語は聞きますが、
I/Oのブロックサイズが明示されていないため、アプリケーションから読み書きするブロックサイズを替えながら、
fioとCloudWatchのIOPSの結果を比較し、ディスクに対してどういうブロックサイズ単位でI/Oをしているのかの
仮説と実観測結果。
アンカンファレンス的で非常に面白かったです。
○SES,SNS,SQSを使ったメールマガジンシステム 創屋 高村さん
SESを試してみた結果についてご説明されました。
今後SNSやSQSとの連携も検証していきたいとのこと。
○終了後、ロビーでAWSカルタ
JAWS DAYSで相羽さんにお持ち帰りいただいたカルタを実際にやってみたところ、大盛況でした。
※相羽さんのinstagram画像
○懇親会で熱く語らう
懇親会は「串揚げひかりや」にて。
北陸コアメンバーが多く参加されたことから、これからのJAWS-UG北陸を盛り上げるためにやりたいことなどを
語りました。
今年は JAWS-UG がもう一段大きくなるためのターニングポイントになる年だとみんな実感しており、
様々なアイデアを熱く語りました。
○雑感
全国の支部の中でも比較的早い段階から活動をされている北陸支部、参加者の多くが熱い思いを持って活動している
という点を特に感じました。
私としても金沢は非常にゆかりのある土地なので、これからも様々な活動で協力していきたいと思います。
こちらの記事はなかの人(yoshidashingo)監修のもと掲載しています。
元記事は、こちら