cloudpackエバンジェリストの吉田真吾(@yoshidashingo)です。
AWSの利用料が4/1から値下げされるという話は先日もしましたが、
ちょっと気になったことがあったので調べてみました。
問題意識としては以下のとおり
- RI軽度は買ってはいけない?
- RIは購入した時点で時間価格が決定されるが、中度、重度も含めて4月以降オンデマンド価格が安くなるにつれ、逆ざやにならないか?
参考資料
- Amazon Web Services ブログ: 【AWS発表】42回目の値下げ!EC2、S3、RDS、ElastiCache、そしてElastic MapReduceも!
- 料金 – Amazon EC2 (クラウド上の仮想サーバー Amazon Elastic Compute Cloud) | アマゾン ウェブ サービス(AWS 日本語)
- Pricing Effective April 2014
* RI軽度は買ってはいけない?
RIの値下げ対象に「軽度」がない
以下のページだと「重度」「中度」しかないですね。
2014.4.3追記:軽度も記載されていました。
料金 – Amazon EC2 (クラウド上の仮想サーバー Amazon Elastic Compute Cloud) | アマゾン ウェブ サービス(AWS 日本語)
時間単価はどうなるのか?
たとえばm3.mediumのTokyoリージョンのLinux価格
- オンデマンド時間単価(4月以降)= $0.101/h
- 軽度1年利用時の時間単価= $0.096/h
- 軽度3年利用時の時間単価= $0.076/h
これがこのままあたってしまうと、オンデマンドよりもRI軽度を「保有してる」ほうが時間単価が高くなってしまうように見えます。2013.3.28修正:オンデマンドの時間単価に誤りがありました。
そもそも買っても回収できないのか
さらに4月以降に購入する場合、回収できない初期費用を払うことになる状況に見えます。 2013.3.28修正:詳細確認して別エントリーで記載予定
(中度や重度を含め)RI購入時に適用された「時間単価」と、4月以降のオンデマンド価格の比較をすべき
まず、オンデマンド時簡単価がこの先下がっていっても、RIによる時間単価は「購入時点で決定」されます。
本日時点のRIの料金表で言うと、たとえばm3.mediumのTokyoリージョンのLinux価格は以下のとおりです。
- (本日購入すると適用される)中度1年利用時の時間単価= $0.064/h
- (本日購入すると適用される)中度3年利用時の時間単価= $0.052/h
- (本日購入すると適用される)重度1年利用時の時間単価= $0.046/h
- (本日購入すると適用される)重度3年利用時の時間単価= $0.037/h
- オンデマンド時間単価(4月以降)= $0.07/h
いつか逆ざやあるいは未回収となる状況が発生するかもしれないという認識です。
まとめ
まずは1年近く前、3年近く前に購入したRIによってあたってる時間単価が逆ざやになってないか一度確認してみるとよいかもしれません。
また、いかなる場合が必ずおトクで、いかなる場合だと回収しきれないかも、という点については、今後のクラウド市場の価格競争の状況を見越してRIをどうベットするか利用者側で見定める必要があるのではないかと思ってます。
こちらの記事はなかの人(yoshidashingo)監修のもと掲載しています。
元記事は、こちら