通常一般ユーザの権限では、Apacheを起動することはできません。
そこで、一般ユーザの権限でApacheの起動等を行う場合は、sudoを利用します。

今回は、sampleグループに属しているユーザにApache起動の権限を付与します。

設定の方法としては、sudoのエディタにはvisudoコマンドがありますのでこれを利用します。
このvisudoコマンドを実行し、最終行に下記を追加します。

%sample ALL=NOPASSWD: /sbin/service httpd start

上記の設定を保存後、実際に実行してみます。

[root@cimacoppi ~]# su - sample
[sample@cimacoppi ~]$ sudo /sbin/service httpd start
httpd を起動中:

[sample@cimacoppi ~]$ ps -efw | grep httpd
root 15419 1 0 15:03 ? 00:00:03 /usr/sbin/httpd
apache 15422 15419 0 15:03 ? 00:00:00 /usr/sbin/httpd
apache 15423 15419 0 15:03 ? 00:00:00 /usr/sbin/httpd
apache 15424 15419 0 15:03 ? 00:00:00 /usr/sbin/httpd
apache 15425 15419 0 15:03 ? 00:00:00 /usr/sbin/httpd
apache 15426 15419 0 15:03 ? 00:00:00 /usr/sbin/httpd
apache 15427 15419 0 15:03 ? 00:00:00 /usr/sbin/httpd
apache 15428 15419 0 15:03 ? 00:00:00 /usr/sbin/httpd
apache 15429 15419 0 15:03 ? 00:00:00 /usr/sbin/httpd
sample 25578 24862 0 15:10 pts/0 00:00:00 grep httpd

上記より、Apacheが起動していることが確認できます。

root権限を渡せない環境の場合は、非常に便利なコマンドです。

こちらの記事はなかの人(be_hase)監修のもと掲載しています。
元記事は、こちら