cloudpackエバンジェリストの吉田真吾@yoshidashingo)です。

以下のAWSの発表のとおり、SSDベースのAmazon EBSの最大容量およびIOPSが近々強化される予定だそうです。
Amazon Web Services ブログ: 【AWS発表】さらに大容量で高速なElastic Block Store(EBS)ボリューム

変更点

従来からの変更点は以下のとおり

GP2 (General Purpose SSD)

  • GP2 (General Purpose SSD)
  • 最大IOPS:3,000 IOPS→10,000 IOPS
  • スループット:非公開→160MB/s

PIOPS (Provisioned IOPS SSD)

  • 最大容量:1TB→16TB
  • 最大IOPS:4,000 IOPS→20,000 IOPS
  • スループット:非公開→320MB/s

また、この明確なスループットを最大限活用できるように拡張ネットワーキングがデフォルトで有効な新しいインスタンス「C4」ファミリーのローンチの予定も発表されました。

Amazon Web Services ブログ: 【AWS発表】コンピューティングに最適化されたインテルHaswellプロセッサ搭載の新EC2インスタンス

知りたいこと:GP2のベースラインIOPS比率

現在、GP2のベースラインIOPS比率は「3」です。
つまり、100GBのGP2の場合、最大3,000IOPSで、バーストトークンを使い切った状態では300IOPSになります。

  • 100GB x 3 = 300IOPS

GP2のベースラインIOPS比率: 現在

比率は「3」のまま

GP2の最大容量は16TBですが、最大IOPSが10,000IOPSであることから、ベースラインパフォーマンスは以下のようになり、3.3…TB以上確保すれば「10,000IOPS Infinite」なEBSになります。
GP2のベースラインIOPS比率: 予測

ちなみに上記のアナウンスでは「従来のものと比較して2倍以上高速にデータ転送を行えるようになります。」との記載もありますので、スループットを最適化させるためにIOPSと合わせてブロックサイズの再検討をしてみるといいのではないかと思っています。

Amazon Web Services ブログ: 【AWS発表】さらに大容量で高速なElastic Block Store(EBS)ボリューム

元記事はこちらです。
GP2 EBSの16TB化において知りたいたった1つのこと:ベースラインパフォーマンス比率