前回の【削除編】に続く第2弾。今回のテーマは【リサイズ(サイズ変更)】です!

スマホで「20GB契約なのに、実際は3GBしか使っていない」なんてこと、ありませんか?
余った分のお金を払うのは、もったいないですよね。
AWSのサーバー(EC2)も同じで、「念のため」と選んだ高性能なサーバーを、全然使いきれていないというケースが多いのです。

今回は、そんな「プランの見直し(リサイズ)」で、コストを下げる方法をご紹介します。

👉 前回のおさらい:コストシミュレーションとは?
cloudpack+ PORTALで使える、AWSの分析ツールです。
「無駄なリソース(EC2などのサーバー)」や「サイズが大きすぎるリソース」を自動で診断し、「ここを直せばいくら安くなるか」を具体的に教えてくれます。

「リサイズ」って何?

簡単に言うと、EC2(サーバー)のスペック(性能)を見直すことです。

AWSのEC2(サーバー)にも、スマホと同じようにたくさんの「料金プラン(サイズ)」があります。
しかし、ほとんど使わないのに「一番高いプラン」を契約したままだと、当然もったいないですよね。
専門用語では、この状態を「オーバープロビジョニング(過剰スペック)」と呼びます。

コストシミュレーションは、この「過剰スペック」を見つけ出し、「今の稼働状況なら、こちらのサイズに変更することでコストを最適化できますよ!」と提案してくれるのです。

4ステップで解決!無駄なコストをカット!

では、実際にコストシミュレーションを使って、無駄に高いEC2(サーバー)を見つけて安くしてみましょう!
今回は、検証環境で動いているEC2(サーバー)を例に見ていきます。

STEP1. 診断結果を見てみよう

まず、実際の画面でどこに無駄があるのかチェックします。
コストシミュレーションを開いてから、リストに辿り着くまでの手順は以下の通りです。

1. アカウントを選択する

「コストシミュレーション」を開くと、AWSアカウントのリストが表示されます。
チェックしたいアカウントの行にある 「詳細を見る」 をクリックします。


👉

2. 「推奨事項」を開く

画面を少し下へスクロールすると、「AWSリソース毎の推奨事項(ライツサイジング)」 という項目があります。
ここにある 「推奨事項」 のリンクをクリックします。


👉

3. 具体的な提案内容を確認する

リストから「OVER_PROVISIONED(サイズが大きすぎる)」となっている行の 「詳細」 をクリックします。

詳細画面

すると、以下のような「コスト削減プラン」が提案されました。

m5.xlarge t4g.medium

削減効果
月額 約 147ドル(約 22,000円)OFF!

※画面の表示額は直近の稼働実績ですが、上記は月間フル稼働(24時間×30日)で試算した金額です。

たった1台見直すだけで、これだけの効果!
しかし、「安くして性能は大丈夫?」と心配になりますよね。そこで次のステップです。

STEP2. 実際の稼働状況をチェックしよう

念のため、実際のデータも自分の目で見ておきましょう。
AWSコンソールの「EC2インスタンス一覧」から対象のインスタンスをクリックし、「モニタリング」タブを選びます。

CPU使用率: 25% 付近

メモリ使用率: 10% 付近

これだけのスペック(m5.xlarge)がありながら、ほとんど使われていない状態です。
これなら、サイズを下げても全く問題なさそうです!

※あくまで一例です。サイズを下げても問題がないかは、稼働しているシステムやワークロードによって異なります。
最終的な変更のご判断は、お客様ご自身にてお願いいたします。

STEP3. いざ変更!…の前に「落とし穴」に注意

診断結果も確認OK。では、推奨された「t4g.medium」への変更を進めましょう。
ただしその前に、1つだけ非常に重要な注意点があります。

⚠️ 「CPUの種類」が変わる変更は要注意!

今回、変更元は「m5(Intel製)」、変更先は「t4g(AWS Graviton / Armベース)」です。
これは単なるサイズ変更ではなく、EC2(サーバー)の仕組み(アーキテクチャ)が「x86」から「Arm」に変わるという大きな変更です。

【必ず事前に確認してください】

  • お使いのOSやミドルウェアは「Arm64」に対応していますか?
  • アプリケーションやライブラリは「Arm」で動きますか?

※アーキテクチャが変わるかどうかは、コストシミュレーションの推奨オプション情報にある「プラットフォームの違い」の項目で確認できます。

もし対応状況に不安がある場合や、検証が難しい場合は、無理に「t4g」を選ばないでください。
その場合は、CPUの種類が変わらない「x86ベース」の中で、最新世代へのサイズダウン(例:m6i.large への変更など)を検討しましょう。

変更の手順について

互換性の確認が取れたら、実際にインスタンスタイプを変更します。
具体的な操作手順は、AWSの公式サイトをご覧ください。



STEP4. 変更後の稼働状況を確認

変更作業が終わったら、もう一度AWSコンソールの「モニタリング」タブを見てみましょう。
今回は検証の結果、無事に稼働し、数値は以下のようになりました。

CPU使用率: 50% 付近

メモリ使用率: 40% 付近

使用率が上がったことで「余裕がなくなった?」と心配になるかもしれませんが、これは「リソースを無駄なくしっかり使い切れている」という非常に良い状態です。

そして、コストシミュレーションの結果も確認します。
反映まで最大24時間ほどかかるため、改めて確認した画面がこちらです。

推奨事項の表示がなくなり、検出結果が「最適化済み」に変わりました!
これで、コストシミュレーション上でも「適正なサイズである」とお墨付きをもらえたことになります。

過剰なスペックによるコストの無駄を解消し、月額コストを大幅に下げることができました!

まとめ:定期的な「サイズ診断」を習慣に!

AWSのEC2(サーバー)は、一度作るとそのまま放置してしまいがち。
でも、ビジネスの状況に合わせて「今のサイズは適切かな?」と定期的に診断をしてあげることが大切です。

ぜひコストシミュレーションを活用して、隠れた「コストの無駄」をなくしていきましょう!

まずは「IAMロール連携」からスタート!

本記事でご紹介した便利なツール(コストシミュレーション)を使うには、お客様のAWSアカウントcloudpack+ PORTALを連携する必要があります。
簡単な設定で、すぐにツールが使えるようになります。ぜひ「IAMロール連携」から始めましょう!

設定方法について

IAMロール連携の設定方法は、わかりやすいこちらのマニュアルをご覧ください。
※マニュアルの確認には、cloudpack+ PORTALへログインが必要です。



もし「ちょっと難しそう…」と感じたら、お気軽にお問い合わせください!


cloudpack+をご利用中のお客様のみの窓口となります

最後に

これからも、よりご満足いただけるサービスをお届けできるよう、チーム一丸となって取り組んでいきます!

「cloudpack+サービスやツールがちょっと気になる…」そんな方は、こちらのcloudpack+のページも是非ご覧ください!詳しいサービスの内容や、申し込みの流れなどがわかります。



また、「サイトを見るほどの時間がない…」という方は、1分半でわかる!cloudpack+の動画をぜひご視聴ください!👇

今後も随時、cloudpack+の便利なサービスについてご紹介してまいります!お楽しみに!