はじめに

こんにちは。KDDIアイレットでエンジニアをしている森です!
この度、Google Cloud の全資格を取得し、無事に 「All Cert」 を達成することができました。途中、案件に集中するため4ヶ月ほど受験をお休みした時期もありましたが、入社から約1年で一通りの資格を取得しきることができました。
私は元々フロントエンド領域の出身で、KDDIアイレットに転職して初めて本格的にインフラやAIの領域に触れました。IT系の資格も過去に AWS Certified Cloud Practitioner を取得したことがある程度で、最初は分からないことだらけの手探り状態からのスタートでした。
本記事では、そんな私がなぜ全資格取得を目指したのか、どのようなサイクルで学習を進めたのか、そして一連の学習を通して業務にどう活きているのかをご紹介します。これからGoogle Cloudの資格取得を目指す方の参考になれば幸いです。

なぜ「全資格取得(All Cert)」を目指したのか?

理由は大きく分けて3つありました。

1. 実務のキャッチアップとベストプラクティスの習得

配属されたセクションでGoogle Cloudの案件がメインだったため、まずは予備知識を得る目的で勉強を始めました。資格学習を通して、単にサービス名を知るだけでなく、「Google Cloudとしてのベストプラクティス」や包括的なアーキテクチャの知識を体系的に得られたのは大きな収穫でした。

2. 自分への自信と市場価値の向上

これまでIT系の資格をあまり取ってこなかったため、自分に自信をつけるための分かりやすい目標として「All Cert」を設定しました。
また、会社で資格取得が推奨されており手当が出る環境だったことや、Google Cloud NextなどのイベントでAll Cert達成者限定の特典がもらえることへの憧れも、モチベーションの維持に繋がりました。

3. 【戦略】あえて「プロフェッショナル」から受け始めた理由

実は、アソシエイト資格を後回しにして、いきなりプロフェッショナル資格から受験を始めました。
Google Cloud は「アソシエイトを取らないとプロフェッショナルを受験できない」という前提条件がありません。プロフェッショナルの方が資格の数が多く、各分野(データ、ネットワークなど)に内容が専門化しているため、逆に学習範囲を絞りやすく対策が立てやすいという意図がありました。単にモチベーションを保つためにそちらの方が良い気がした、というのも理由です(笑)

難易度別!印象に残っている資格 3選

全資格を受験した中で、とくに印象に残っているものを3つピックアップします。

👑 網羅的な知識が問われる:Professional Data Engineer

個人的なバックグラウンドに関わらず、客観的な難易度としてトップクラスだと感じたのがData Engineerです。
データ処理系のサービスが中心で、普段の業務であまり触れない技術分野だったため苦労しました。出題される技術範囲が広く、各サービスの役割や使い分けを正確に理解していることが求められます。

💦 基礎からの学習が必要だった:Professional Cloud Network Engineer

インフラ構築の経験が浅かった私にとって、最大の壁でした。
Google Cloudの勉強以前に「ネットワークの基礎知識」の勉強から始める必要があったため、試験に受かる確信を得るまでに1ヶ月ほどかかりました。逆に言えば、業務でネットワーク構築の経験がある方や、基礎をしっかり学んできている方にはそこまで難しくないかもしれません。

👽 一番内容が独特:Professional Machine Learning Engineer

難易度というよりも、とにかく「独特」な試験でした。
他の資格の試験範囲とほとんど被っておらず、機械学習モデルのトレーニングや評価、MLOpsなど、専用の学習が必須になります。

ペースを崩さない「自分なりの」学習サイクル

複数の資格を並行して取得していく上で、自分なりの学習の「型」を作れたことがスムーズな取得に繋がりました。(個人的な所感ですが、AWSの資格試験より問題文が短めで、意図が読み取りやすい印象を受けました)

1. 概要のインプット & いきなり模擬試験

まずは各資格について概要がまとめられた公式ドキュメントやWeb記事をざっと1回読みます。その直後、任意のオンライン学習プラットフォームなどで模擬試験にいきなり挑戦します。当然最初はほとんど答えられませんが、これで「どんな粒度で、何が問われるのか」の感覚を掴みます。

2. AI(Gemini)を学習アシスタントとして活用

解答を復習する際、分からないことは Gemini に質問しました。
ポイントは、最初に以下のようなロールプロンプトを入力することです。
「あなたは Google Cloud の Professional 〇〇  資格の学習をサポートする専門家です。」
疑問が思い浮かんだら、納得できるまでGeminiにひたすら質問を繰り返します。これにより、一人でドキュメントを読み込むよりも早く、深く理解することができました。

3. 「完璧を目指さない」テンポ重視の受験計画

合格ラインは非公開ですが、おおよそ7割以上と言われています。そのため、重箱の隅をつつくような完璧さは目指しませんでした。
資格の数が多いため、途中でダレてしまわないように「特別な理由がなければ、基本的に2週間に1回試験に挑戦する」というルールを決め、無理のない範囲でテンポよく受験し続けたのが良かったです。

受験前に知っておきたい!Tips集

これから受験する方に向けた小ネタです。
  • 全試験が日本語で受験可能(2026年9月現在)
    私が受験を開始した頃は英語のみだった Professional Security Operations Engineer や Professional Cloud Database Engineer も、現在は日本語に対応しています。すべての試験を日本語で受験可能です。
  • オンサイト(テストセンター)受験がおすすめ
    Webカメラを使ったオンライン受験も可能ですが、机の周囲に何もない状態を作るなど、環境チェックの手間がかなり面倒です。近くにテストセンターがある方は、オンサイトでの受験をお勧めします。
  • 合格すると次回半額クーポンがもらえる
    試験に合格すると、次回の受験料が半額になるクーポンがもらえます。別の試験を受けるために使っても良いですし、2年に一回の更新費用に充てることもできます。

新資格の登場にも要注目!

Google Cloudの技術進化に伴い、資格体系もアップデートされます。ちょうど9月から、生成AIエージェントの設計などを対象とした新資格 Professional Agentic Architect がベータ版として登場しました。このように新しい技術領域の資格が随時追加されるため、All Cert達成後も知識のアップデートが楽しめます。

※ 今回は未受験ですが、とりあえず正式公開の対象資格を一通り取得したとしてAll Certで…!😒

All Certを達成して得られたもの

資格取得を通して、実務面でもマインド面でもポジティブな変化がありました。
  • 業務での解像度が上がった
    サービス名と機能が紐づいたことで、業務での会話や設計意図がはっきりと理解できるようになりました。
  • 自信を持って実装・提案ができる
    ベストプラクティスを学べたことで、自信を持って実装に取り組めるようになりました。また、普段使わない分野(データ基盤やセキュリティなど)も強制的に学べたため、より俯瞰的な視点から提案を行えるようになった気がします。
  • 他クラウドへの学習意欲に繋がる
    「資格試験の勉強法」そのものに慣れたため、他の技術に対するモチベーションも上がりました。現在、AWSやDatabricksの勉強も始めていますが、インフラ関連のサービスは概念が似ている部分も多く、Google Cloudをしっかり勉強したことが、他の領域の理解にも直結していると感じています。
インフラやクラウドの経験が浅くても、学習のペースとやり方次第でAll Certは十分に達成可能です。この記事が、少しでも皆さんの学習のヒントになれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!