ビジネスアクセラレーション事業部の森田です。
社内で Claude on Amazon Bedrock を検証していたところ、claude.ai から移行したセッションのピン留めが引き継がれていないことに気づきました。
原因を調べたので、結果を共有します。
結論
公式のインポート機能では、ピン留めは引き継がれません。移行後にもう一度ピン留めしてください。
引き継がれない理由
ピン留めはセッション本体と別の場所に保存されている
ピン留めの情報は、セッションのデータそのものには含まれていません。
アプリの設定ファイル側に「ピン留めしたセッションの識別子の一覧」として保存されています。
つまりピン留めは、「この識別子のセッションをピン留めしている」という一覧にすぎません。
インポートすると識別子が振り直される
設定 → インポートとエクスポート → インポート から Cowork と Code のセッションを取り込んだところ、次の結果になりました。
- セッションは取り込めた
- 会話の内容とタイトルは引き継がれた
- すべてのセッションに新しい識別子が振り直されていた
3点目が問題でした。
同じセッションを移行前と移行後で比べると、タイトルは同じですが、識別子は別の値になっています(識別子は例示用の値です)。
| 識別子 | タイトル | |
|---|---|---|
| 移行前 | local_aaaaaaaa-... |
サンプルセッション |
| 移行後 | local_bbbbbbbb-... |
サンプルセッション |
取り込まれたセッションには取り込み元の種別が記録されますが、移行前の識別子との対応は記録されません。
その結果、ピン留めの一覧が指す先がなくなる
ピン留めの一覧は移行前の識別子を指したままなので、移行後のセッションとは一致しません。
インポート機能にも、一覧を新しい識別子に付け替える処理は含まれていませんでした。
対処法:移行後にもう一度ピン留めする
移行後に、必要なセッションをもう一度ピン留めしてください。1 件あたり数クリックで済みます。
なお、インポート機能を使わずにローカルのファイルを直接コピー・編集すれば、ピン留めを引き継げることは確認しました。ただし、次の理由からおすすめしないため、手順は掲載しません。
- 編集を誤ると、設定ファイル内のほかの設定もまとめて失われるおそれがある
- アプリの内部構造に依存しているため、アップデートで使えなくなる可能性がある
参考
- Import history from claude.ai
取り込まれる項目と取り込まれない項目の一覧に、ピン留めについての記載はありません(対象外と明記されているわけでもありません)。
※ 2026年10月1日時点で、macOS 版 Claude Desktop 2.2553.1 を使って検証しました。Windows では検証していません。