はじめに

この記事は、AWS re:Inventへ行ってみたい、行くことになったけどどうして良いかわからない!という方向けに私が調べた内容をまとめたものです。

私は今年の12月に行われる、AWS re:Invent 2026に現地参加することになりました。しかし、海外旅行に行ったこともなければ英語も得意ではありません。もちろんパスポートも持っていません。

そこで、現地で体調を崩さず過ごすための対策と、海外旅行に必要な事前準備を徹底的に調べました。同じような方の参考になれば幸いです。

 

AWS re:Invent とは

AWS re:Invent(リインベント)は、AWS(Amazon Web Services)が毎年開催する世界最大規模の公式カンファレンスです。2012年から続いており、例年11月末〜12月初旬の約1週間、アメリカ・ラスベガスで開かれます。

スケジュール

2026年の開催スケジュールは、11月30日〜12月4日(現地時間)です。
なんと、朝7時〜夜24時までなんらかのイベントが開催されています。おおまかなスケジュールはこちらです。

7:00〜: 朝食提供。re:Invent開催のホテルでは、無料で朝食を提供していただけます。
8:00〜18:00: 基調講演、セッション、EXPO展示
18:00〜24:00: 公式レセプション・交流会

朝食から交流会まで、1日中会場で過ごせるスケジュールとなっています。
AWS re:Inventのフルカンファレンスパス(参加チケット)を持っていれば、朝食や公式レセプションはすべて無料で楽しむことができます!すごいですよね。

 

re:Invent 当日について

例年、数千件規模のセッションが用意されています。今年は10月9日時点で、2,194件のセッションを確認できました。
セッションを選ぶ基準は3つです。

1.形式: 話を聞くのか、手を動かすのか
2.レベル: 自分の知識に合っているか
3.会場: 前後のセッションと移動が間に合うか

1.セッションの形式

セッションの形式は10種類です。ほとんどのセッションは英語で行われます。講義タイプはリアルタイム翻訳を活用、ハンズオンタイプは手順書を翻訳して対応できますが、対話形式は英語が得意でないと難しいです。
また、講義タイプの多くは後日YouTubeにアーカイブが公開されます。そのため、現地でしか体験できない「対話する」「手を動かす」タイプのセッションを優先して予約するのがおすすめです。

形式名(日本語訳) 特徴 タイプ 後日公開
Breakout session
(ブレイクアウトセッション)
講義スタイルのセッション。時間は60分。AWSエキスパートや顧客の活用事例発表など。 聞く あり
Chalk talk
(チョークトーク)
ホワイトボードを使った少人数向けの対話型セッション。最初の10〜15分がプレゼン、残りは参加者とのQ&Aやディスカッション。 対話する なし
Lightning talk
(ライトニングトーク)
20分ほどの短いプレゼン。Expo会場内のシアターで行われるものが多く、予約なしで気軽に聞ける。 聞く なし
Code talk(コードトーク) 実際のコードを使ったライブデモと解説。登壇者に質問しながら進む。 対話する なし
Builders’ session
(ビルダーズセッション)
AWSエキスパート1人と少人数で、一緒に手を動かして構築する。ノートパソコン必須。 手を動かす なし
Workshop
(ワークショップ)
テーブルごとの少人数グループで、AWSエンジニアのサポートを受けながら構築する。ノートパソコン必須。 手を動かす なし
Lab(ラボ) 用意された手順に沿って、実際の環境で新しいサービスを試す。予約不要で好きな時間に取り組めるものもある。 手を動かす なし
Gamified learning
(ゲーム形式の学習)
GameDayやJamなど、課題を解きながらゲーム感覚で学ぶ。チームで取り組むものが多い。 手を動かす なし
Exam prep session
(試験対策)
AWS認定試験に向けた対策セッション。参加者は認定試験の50%割引バウチャーももらえる。 対話する なし
Bootcamp(ブートキャンプ) 数時間かけて、1つのテーマを集中的に学ぶ。予約席の対象で、追加料金はかからない。 手を動かす なし

2.セッションのレベル

セッションには、難易度を表すレベルが付いています。役職ではなく、そのテーマについての自分の経験で選ぶのがポイントです。

100: 入門。初めて触れる人向け
200: 初級〜中級。基礎を固めたい人向け
300: 上級。実務で使っている人向け
400: エキスパート。深い知識がある人向け
500: さらに上のトップレベル

英語で聞くことも含め、不安であれば200レベルまでを中心に選ぶと安心です。知っている内容なら、英語が聞き取れなくてもスライドで理解しやすいです。

3.セッションの会場

セッションの会場は、The Venetian、Wynn、Encore、Caesars Forum、Caesars Palace、MGM Grand など、ラスベガスの複数のホテルに分かれています。

ホテル同士は隣にあるように見えても、歩くと15〜20分ほどかかります。さらにホテルの中も広いので、同じホテル内の移動でも10分は見ておいた方が良いです。
そのため、会場が違うセッションを続けて入れるときは、30分ほど空けておき、加えてホテル間の移動はなるべく少なく、半日・1日単位がおすすめです。

会場間は公式のシャトルバスが会期中ずっと走っています。さらに、参加者バッジを見せればラスベガス・モノレールに無料で乗れます! 観光気分も楽しめますね。

セッションの予約方法

セッションを聞くためには、予約が必要なものもあります。
re:Inventポータルの「Reserved seating is open」から予約しましょう。気になる分野、タイプ、レベル、会場など様々な条件で絞り込むことができます。人気のセッションは満席になっていることもありますが、当日の立ち見、キャンセル枠もありますので、どうしても見たいセッションがある場合は当日現地に行ってみるのも良いと思います。

 

初めての海外で準備するもの

初めての海外、不安ですよね。私は以前から海外に行ってみたいなと思ってはいたのですが、まさかre:Inventが初の海外になるとは思っていませんでした。ここからは、海外に行ったことがない方に向けて、出発前にやっておくことをまとめます。

1.パスポートを取る

早めに申請しましょう。受け取りまで最短2週間かかります。2025年3月から、マイナポータルを使ってパスポートをオンラインでも申請できるようになりました。
私は右も左もわからず、なんでもその場で聞きたい!と思い、いきなり市役所に行って、「パスポートを取りたいんですけど、どうしたらいいですか?」と丸投げしました。丁寧に必要書類と申請方法を教えてくださり、無事申請完了です。

2.ESTA(エスタ)を申請する

日本人が仕事や観光で90日以内でアメリカに滞在する場合、ビザは不要です。そのかわりに、ESTAという電子渡航認証が必要です。ESTAがないと飛行機に乗れません。出発の72時間前までに取得する必要があります。

パスポートの番号が必要なので、パスポートの受け取りを待ってから申請します。
「ESTA」で検索すると、手数料を上乗せする代行サイトがたくさん出てきます。必ず公式サイトから申請しましょう。40.27ドル以上請求される場合は偽サイトの可能性が高いです。

 

持ち物

必需品

・パスポート
・ESTAの承認画面(スクリーンショットや印刷)
・ホテルの予約確認、帰りの航空券、re:Inventの登録確認
・クレジットカード(2枚あると安心)
・スマホとモバイルバッテリー
・ノートパソコン
・海外で使えるeSIMやWi-Fi
・充電器類(充電器の裏を確認し、「INPUT: 100-240V」と書いてあるものは使えます。100Vのみのものは使えません)
・履き慣れたスニーカー
・着替えなど、宿泊に必要なもの(ホテルのアメニティはほとんどないようです。歯ブラシや洗顔も忘れずに)

体調管理用品

アメリカの空気はとても乾燥しています。特に喉を痛めないように気をつけましょう。
・リップクリーム
・化粧水等、保湿性能の高いもの
・濡れマスク
・サプリメント(ビタミンや鉄分 現地の食事で不足する栄養補給に)
・常備薬
・ネックピローやアイマスク

防犯用品

・パスポートのコピー
・AirTag(ロストバゲージ対策)
・セキュリティポーチ
・カラビナ(自分と荷物を繋いでおく)

その他、あると便利なもの

・モバイルモニター
ハンズオンタイプのセッションの時、2枚あると便利なようです。モバイルバッテリーで動くタイプだと尚安心です。
・サンダル
ホテルの中の移動や長時間の飛行機でリラックスできます。毎日1~2万歩歩くことが予想されるので、足を休める機会は大切です。
・暇つぶしグッズ
長時間のフライトになります。小説やダウンロードした動画など、退屈しないものがあるとより良いです。

 

私が不安だったこと

初めてのre:Invent、そして初めての海外。準備を進めるなかで、不安に思うことがたくさんありました。同じ立場の方が気になりそうなことと、調べてわかった対策をまとめます。

1.英語のセッションで学べるのか

一番の不安は英語です。re:Inventのセッションは、ほとんどが英語で行われます。英語が得意でない私が、60分のセッションを理解するための対策を2つ考えました。

1つ目は、リアルタイム翻訳アプリを使うことです。リアルタイムで翻訳された文章とスライドを見比べれば、内容をつかみやすくなります。私は「Otter.ai」を活用しようと思っていますが、AirPods でリアルタイム翻訳してくれるサービスもあるようなので、AirPodsを持っている方はこちらが使いやすいかと思います。

2つ目は、特徴を基準に参加するセッションを選ぶことです。前述のとおり、講義タイプはスライドと翻訳アプリでついていきやすく、ハンズオンタイプは、手順書を翻訳しながら自分のペースで進められます。一方で、Chalk talkのような対話形式は英語でのやりとりが中心になるので自分にあったものを選びましょう。私はハンズオンとラボをメインに予約し、イベント期間中1つだけ、雰囲気を味わうためにチョークトークに参加する予定です。

2.街の治安

日本は安全な国だと聞くし、海外だとスリや誘拐って大丈夫なんだろうか。と思い調べました。
ラスベガスは世界的な観光地ですが、日本と同じ感覚で過ごすのは危険です。特に、ホテル間の移動中や夜の外出時は気をつけたいところです。

スリ・置き引き
・スマホや財布はズボンの後ろポケットに入れず、体の前で持てるバッグに入れる。首から下げるタイプもおすすめ。
・席取りのために荷物を置いたまま離れない
・参加者バッジは会場を出たら外しておく(旅行者だと一目でわかるため)

誘拐やトラブル
・移動はなるべく明るい時間に、公式シャトルバスやモノレール、人通りの多い大通りを使う
・夜は1人で出歩かない
・タクシーやライドシェアは、ホテルの正規の乗り場や公式アプリから乗る

3.お金問題

日本円をドルに交換ってどうするの?そもそも現金しか使えない場所ってあるの?と疑問に思いました。
アメリカでは、ほとんどのお店でクレジットカードが使えます。ただし、カードが使えなかったり、不正利用の検知で止まってしまったりすることもあるので、カードは2枚以上と、少額の現金(ドル)を持っていくと安心です。

まとめ

re:Inventに初めていく方、参考になりましたでしょうか。経験者の方、これはあった方が良いよ!というものがありましたら、ぜひコメントで教えていただきたいです。
5日間もの間、多くのセッションや展示を見学できることが今からとても楽しみです。当日体調を崩してしまってはもったいないですから、必需品だけではなく体調管理用品もしっかり持っていこうと思います。