今回は、先日書籍(Amazon Web Servicesクラウドデザインパターン設計ガイド)が発売された
Cloud Design Pattern(CDP)の記事になります。
今回の対象は「Floating IPパターン」です。
このパターンではEIPを用いた方法を紹介していますが、同一サブネット限定で、ENIのSecondary IPでも
同様のことができるようなので試してみました。
図にすると、下記のようになります。
10.1.8.104のEC2に障害が発生したとします。
下記のように、そのEC2のENIから10.1.8.4を外します。
この状態ですと、10.1.8.4にpingは通りません。
# ping 10.1.8.4
...
64 bytes from 10.1.8.4: icmp_seq=184 ttl=64 time=0.322 ms
64 bytes from 10.1.8.4: icmp_seq=185 ttl=64 time=0.369 ms
64 bytes from 10.1.8.4: icmp_seq=186 ttl=64 time=0.365 ms
(通信が止まる)
そして、10.1.8.204のEC2に下記のように10.1.8.4を設定します。
10.1.8.4を利用するには、ENIにSecondary IPを付与してCentOS(6)で利用の記事のようにOSでの設定も
必要になります。
上記の設定が完了すると、次のように10.1.8.4へのpingが通り始めます。
# ping 10.1.8.4
...
64 bytes from 10.1.8.4: icmp_seq=184 ttl=64 time=0.322 ms
64 bytes from 10.1.8.4: icmp_seq=185 ttl=64 time=0.369 ms
64 bytes from 10.1.8.4: icmp_seq=186 ttl=64 time=0.365 ms
(通信が止まる)
64 bytes from 10.1.8.4: icmp_seq=672 ttl=64 time=0.364 ms
64 bytes from 10.1.8.4: icmp_seq=673 ttl=64 time=0.328 ms
64 bytes from 10.1.8.4: icmp_seq=674 ttl=64 time=0.316 ms