- これは
- tl;dr
- furikake-serverless チュートリアル
— 必要なもの (準備しておくもの)
— セットアップ
—– sam で利用する S3 バケットを作成する
—– git clone
—– event.json の修正
—– sam の template.yml の生成
—– デプロイ
— しばらく放置しておくと - 以上
これは
qiita.com
初老丸 Advent Calendar 2018 第 13 日目の記事になる予定です.
tl;dr
AWS Lambda のランタイムとして Ruby がサポートされました. 待ちに待っていた方, もう待ちくたびれた方, 悲喜こもごもだと思います.
aws.amazon.com
さて, 早速ではありますが, Lambda 上で動かしてみたいと思っていた furikake について, Lambda 上で実行出来るようにしてみましたので, 紹介させていただきます.
github.com
ちなみに, furikake を Lambda で動かすのは単なる興味からだけではなく, 以下のようなメリットがあると考えている為です.
- 実行環境 (サーバーや個人端末) が不要
- CloudWatch Events と組み合わせて定期実行することにより, Backlog Wiki 上の情報を新鮮に保つことが出来る
EC2 インスタンスのバックアップスクリプト等も Lambda を利用して取得していたりますので, ドキュメントについても同じように Lambda を利用して常に最新の状態に保つことが出来るのではと考えています. (同じようなアプローチで Fargate のスケジュールタスクを利用する方法もあると思いますが, そちらは別の機会に試してみたいと思います.)
furikake-serverless チュートリアル
必要なもの (準備しておくもの)
- https://github.com/awslabs/aws-sam-cli
- docker と docker-compose
- S3 バケット (sam で利用します)
- KMS の Key ID
- Backlog API キー
direnv も利用出来るようにしておくとより良いと思います.
セットアップ
sam で利用する S3 バケットを作成する
aws s3 mb s3://your-sam-s3-bucket
git clone
git clone https://github.com/inokappa/furikake-serverless.git
event.json の修正
event.sample.json を修正して event.json を作成します.
{ "resources": { "aws": [ "alb", "clb", "directory_service", "ec2", "elasticsearch_service", "kinesis", "lambda", "rds", "security_group", "vpc", "vpc_endpoint" ] }, "backlog": { "projects": [ { "space_id": "example", "top_level_domain": "jp", "wiki_id": "1234567", "wiki_name": "Lambda 送信テスト", "header": "# Test Header\n[toc]\n## Sub Header\n", "footer": "## Test Footer\n### Sub Footer" } ] } }
resources.aws
以下のリソース名を必要に応じて, space_id
等を環境に応じて修正します. これは furikake の .furikake.yml と同じ内容になっていて, 単に YAML か JSON の違いです.
sam の template.yml の生成
KMS を利用して Backlog の API キーを暗号化しますので, make template
を実行して template.yaml を生成します.
$ make template
以下のように出力されるので, KMS の Key ID を API キー, 実行間隔 (任意なので, 何も指定しない場合には Enter を押下), タイムゾーン (任意なので, 何も指定しない場合には Enter を押下) を入力します.
$ make template KMS の Key ID を入力してください: xxxxxxxx-xxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxx API キーを入力してください: xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx 実行間隔を分で入力してください (デフォルト 60 分): タイムゾーンを入力してください (デフォルト Asia/Tokyo): template.yaml created.
上記のように出力されると, 正常に template.yaml が生成されていると思います. 念の為, template.yaml の中身を確認してみます.
AWSTemplateFormatVersion: '2010-09-09' Transform: AWS::Serverless-2016-10-31 Description: 'furikake-serverless' Resources: FurikakeServerless: Type: AWS::Serverless::Function Properties: CodeUri: ./src Handler: lambda.run Runtime: ruby2.5 Timeout: 900 Policies: - ReadOnlyAccess - KMSDecryptPolicy: KeyId: xxxxxxxx-xxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxx Environment: Variables: ENCRYPTED_BACKLOG_API_KEY: xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx Events: FurikakeSchedule: Type: Schedule Properties: Schedule: rate(60 minutes) Input: '{ "resources": { "aws": [ "alb", ... Outputs: FurikakeServerless: Description: Serverless Furikake Lambda Function ARN. Value: Fn::GetAtt: - FurikakeServerless - Arn
CloudWatch Events で 60 分毎に Lambda 関数が起動するように設定されています.
... Events: FurikakeSchedule: Type: Schedule Properties: Schedule: rate(60 minutes) ...
Schedule:
の値を修正することで任意の時間で Lambda 関数が起動するようにカスタマイズが可能です.
デプロイ
make package
と make deploy
を実行して, Lambda 関数をデプロイします.
# packaged-template.yaml を生成して, 各種ファイルを S3 にアップロードする make package _BUCKET_NAME=your-sam-s3-bucket
make package
を実行した後, packaged-template.yaml が生成されていることを確認します.
# Lambda 関数をデプロイ make deploy
以下のように出力されることを確認します.
$ make deploy Waiting for changeset to be created.. Waiting for stack create/update to complete Successfully created/updated stack - FurikakeServerless
デプロイが完了したらしばらく待ちましょう…デフォルトで 1 時間後.
しばらく放置しておくと
下図のように, 定期的に wiki が更新されていることを確認することが出来ると思います.
いい感じです.
以上
いよいよ Ruby が Lamda 上で動くということで, furikake を Lambda で動かせるようにしてみました. まだ色々と課題はありそうですが, furikake を作ったモチベーションの一つである, ドキュメントの鮮度を常に最新に保つ, しかもお手軽に…がこれで叶ったような気がしています. また, 他にも Lambda で動かしてみたい gem があるので, 引き続き, 試行錯誤してみようかなと思います.