タイトル

・AuroraでBufferCacheHitRatio値が大きく変化したときの話

はじめに

クラウドインテグレーション事業部の緒方です。
Auroraで検証を行っているときに、フェイルオーバーさせてみたところ、メトリクスの1つであるBufferCacheHitRatioが大きく変化することに気づきました。
何が要因なのか気になったので、調べてみました。

BufferCacheHitRatio(バッファキャッシュヒット率)とは

データをキャッシュメモリから読み出すことができた回数÷データを読み出した総数、で定義されているようです。
アプリケーションのワーキングセットがメモリに収まるかどうかを判断するために見たりする指標になります。

再現してみた

今回、対象Auroraを確認するとBufferCacheHitRatio変動直前にフェイルオーバーが起きていた。
これに起因しているのかと目星を付けたので、検証のため強制フェイルオーバーさせてモニタリングのウィンドウを確認した。

フェイルオーバー前

インスタンス情報

BufferCacheHitRatioのグラフ

フェイルオーバー後

インスタンス情報

BufferCacheHitRatioのグラフ

→BufferCacheHitRatio変動はフェイルオーバー起因でも発生するようだ。

まとめ

AuroraでBufferCacheHitRatioが大きく動いていたら、変動した時間近辺でフェイルオーバーが発生しているかもしれません。

参考文献

BufferCacheHitRatioについて

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/AuroraUserGuide/Aurora.BestPractices.html


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