はじめに:導入事例のご紹介✨
2024年3月29日に株式会社バンダイナムコアミューズメント様(以降BNAM様)の導入事例が公開されました。
本事例では、AWSがオープンソースで公開しているGenerative AI Use Cases JP(略称:GenU)をBNAM様向けにカスタマイズしてご提供し、社内の生成AIのお試し・活用へのお手伝いをさせていただきました。
GenU自体の完成度が高いため、デザインやプリセットのプロンプトをBNAM様が愛着を持ちやすいように修正するだけで実用的なプロダクトとなり、すぐにデリバリーすることができました。
BNAM様の環境では開発時のGenUのバージョンから利用想定のあった機能のみをご利用いただいていますが、継続的なデリバリーへの備えとデプロイの簡易化のためにGitHub Actionsで下記のようなワークフローも設定しています。
env: AWS_DEFAULT_REGION: us-east-1 jobs: deploy: name: 'CDK deploy' runs-on: ubuntu-latest timeout-minutes: 20 strategy: matrix: node-version: [18.x] permissions: id-token: write contents: read steps: - name: Checkout uses: actions/checkout@v4 - uses: aws-actions/configure-aws-credentials@v4 with: role-to-assume: ${{ secrets.AWS_IAM_ROLE_ARN }} role-session-name: github-actions-${{ github.run_id }} aws-region: ${{ env.AWS_DEFAULT_REGION }} - run: aws sts get-caller-identity - name: Setup Node.js ${{ matrix.node-version }} uses: actions/setup-node@v4 with: node-version: ${{ matrix.node-version }} - name: Install dependencies run: npm ci - name: Deploy run: npm run cdk:deploy
本記事では、今なお高頻度でアップデートが続いているGenUの最近のアップデートも紹介していきます。
GenUの最近のアップデート🚀
実は、GenUについては以前上記の記事でご紹介させていただいていました。
(導入の仕方などはこちらの記事で紹介しています。日本語で分かりやすいためREADME.mdを確認するのも良いでしょう)
それから半年ほど、Amazon Bedrock自体のアップデートに追従するようにGenUもどんどんアップデートを重ねています。
以下、アップデートの全てではありませんが、いくつか紹介させていただきます。
マルチモーダルLLMに対応📷
BedrockがClaude 3などのマルチモーダルなLLMを扱えるようになったことで、以前はテキストチャットしかできなかったGenUも画像を添付可能なマルチモーダルLLMチャットに対応しています。
問い合わせの幅がグッと広がりますね。
またChatGPTなどにある会話の共有機能も実装されています。
これはGenUにログインできるユーザーにしか参照できないリンクが発行されるので、社内利用に向いた仕様ですね。
画像生成に対応🖌️
LLMを利用することで対話的に画像生成モデルにプロンプトを渡すことができます。
画像生成モデルだけだと効果的に意図を伝えるプロンプトを考えるのが難しいので、プロンプトエンジニアリングに精通していないユーザーにも使いやすい機能と言えるでしょう。
画像生成モデル本来のパラメータを細かくチューニングして、より理想に近づけることも可能です。
映像分析に対応📹
Webカメラに写っている映像をLLMに説明させる機能も追加されました。
ユースケース次第で面白い使い方ができそうな実装例だと思います。
PWAやブラウザ拡張機能の追加🛠️
PWAとしてデスクトップアプリのように利用できるほか、ブラウザ拡張機能でシームレスに利用できるなどの利便性の追加も行われています。
そのほか、Amazon CloudWatchでの管理用のダッシュボードの構成やAgents for Amazon Bedrockを利用した機能も追加されています。
おわりに:GenUはOSS、コントリビュートもできます🤝
GenUはOSSのプロダクトですので、イシューで機能要望や質問をあげたり、PRを作成してメンテナンスに貢献することもできます。
私も先日やりとりをさせていただきましたが、メンテナーの方の対応がスピーディで紳士的でした。
日本語でやりとりできるのもありがたいですね。
今後もBedrockともにアップデートを追いかけていきたいプロダクトです。