Q. 突然ですが、こんなことはないでしょうか?
- イライラする
- 憂鬱である
- ソワソワする、ドキドキする
これらの症状は、働く中で多くの人が経験することがあります。
しかしこれらが頻繁に起こったり、長期間続いたりする場合は、体が大きなストレスを感じているサインです。
ストレスを完全に取り除くことはなかなか難しいことではありますが、
その原因を理解し、適切に対処することで軽減できる可能性があります。
いくつかの例とともに、その対処法を見ていきましょう。
1. イライラする
- 仕事量が多い?減らない?
- 人間関係がうまくいっていない
- 何か大きな失敗をしてしまった?
◼︎ 仕事量が多い?減らない?
こういった場合、何らかの理由から No!と言えない状態や雰囲気になっていることが多い印象です。
しかし仕事というのは組織・チームに属して進めていくものですので、責任含めて自分ひとりで全てを背負い込む必要は全くありません。
なぜ自分がこんなに辛い思いを…という本心と、チーム全体が辛い状況で自分だけ限界と伝えるのは…という気持ちが相反するのもよく分かりますが、まずは自分のストレス(イライラ)原因を解消して、パフォーマンスを元に戻すところに注力しましょう。
そして自分が回復したら、他のメンバーを「少しだけ」助けてあげましょう(※ここで無理をすると、またすぐに回復する前の状態に戻ってしまいます)。
◼︎ 人間関係がうまくいっていない?
これは人間というプロダクトのバグだと思っていますが、私たちは相手のいいところを1つ見つけるよりも、悪いところを5つ見つける方が得意です。
1回ネガティブなことがあっただけで、相手への評価が180度変わってしまうこともあります。
相手にイライラするときは、大体が「自分の思った通りの行動をとらなかった」ということに起因しています。
自分の勤務態度は真面目なのに、なぜ彼はサボっているのか、とか、年下なのになぜ彼はタメ口で話しかけてくるのか、とか、自分を基準としてそれにそぐわない行動がトリガーとなり、ストレスにつながっていきます。
こういった際、極論はそのストレスの要因から距離を置くのが一番です。
ただしそんなに簡単に環境を変えることができないのが世の常ですので、以下を気にしてみると良いのではないでしょうか。
- 自分の情報をオープンにする:
- 好きなもの、嫌いなものをオープンにして、関係値の構築とコミュニケーションの変化に期待する
- 自分を変えてみる:
- コミュニケーションの手段、伝え方、相手からの受け取り方など、相手に合うものがないか考えてみる(※考えすぎ注意、必要以上のコストをかけるとそれがストレスになってしまうため)
- 話半分で接する:
- 100%を受け止めようとするからストレスになる。50%で受け止めて、心の余裕を作る
※大事な報告事項など話の本質を話半分で聞かないように!!
- 100%を受け止めようとするからストレスになる。50%で受け止めて、心の余裕を作る
◼︎ 何か大きな失敗をしてしまった?
- 「失敗してしまったこと」は1分でも早く忘れましょう。
- 「失敗を次に活かすか、どうすれば同じ失敗を起こさないか」を考えましょう
私もなにか失敗をした際は結構引きずるタイプなので、気持ちの切り替えが上手い人をとても尊敬しています。
残念ながら、現代の技術では起こってしまった結果を変えることはできません。反省しつつ未来のことを考えるように思考を切り替えましょう!
まずは失敗した自分を許し、なぜあんな失敗を…と自己嫌悪のスパイラルから抜け出すことが大切です。
2. 憂鬱である
- ネガティブなイベントがある?
- 参加したくないMTGがある?うまく喋れるか心配?
◼︎ ネガティブなイベントがある?
例えばなんらかのミスが起因で相手に謝罪が必要な時など。嬉しい報告と異なり、謝罪というのはいついかなるときも心に負担がかかります。
謝罪の時間が早く終わるように…!!と願うのはなんだか礼を逸しているような気もしますが、大切なのは相手に誠意が伝わること。事前に内容を整理して臨み、短時間でスムーズにやり取りを終えることができるようにしましょう。
もちろん相手もこの時間を楽しみにしているわけではないと思いますので、心に負担がかかっているのではないかなと思います。結果的に短時間で終えることが、お互いの負担を最低限に済ませる最良の結果になります。
このとき1分1秒がものすごく長く感じるかと思いますが、何ごとにも終わりはありますので、謝罪に100%の意識を向けて、それ以外のことは考えないぐらいの心持ちでいると良いと思います。
だいぶ気持ちが張り詰めていると思いますので、終わったら気を抜きましょう。誰もそれを咎めることはありません。
落ち着いたタイミングで、次の作業に集中していきましょう!
◼︎ 参加したくないMTGがある?うまく喋れるか心配?
自分がファシリテーターとなるMTGは、大体どこかに憂鬱になるポイントが隠れているのではないかなと思います。
ここの部分はうまく説明できるかな、相手から質問がきたらどうしようかな、など憂鬱になってしまうポイントがあるのではないでしょうか。
MTGは事前準備が9割(※個人の感想です)ですので、ここに力を入れることでストレスの要因を減らすことができるかもしれません。
- アジェンダは事前に有識者と擦り合わせて、回答や方針をあらかじめ準備
- アジェンダを通しで読んでみて、スムーズに喋れるか確認、よりよい言い回しがあれば修正
- アジェンダは事前に相手に展開(相手もMTG前に質問を用意してくれるかもしれません)
- 脳内ディベートで予測されている質問の洗い出し、回答の準備
当然上記でMTGのやり取り全てを網羅できるわけでもありませんし、予期しないトピックが発生するかもしれません。
ただこれをやるとやらないとでは、MTGに臨む段階での心持ちが大きく異なるのではないかなと思っています。
自分自身がストレスフリーで安心してMTGに臨めるよう、またMTGをより良い時間とするように意識して見ることが大切です。
3. ソワソワする、ドキドキする
- 期日どおりに進められるかわからない、期日に追われている?
- 期待に添えるかわからない、目標を達成できるかわからない?
◼︎ 期日どおりに進められるかわからない、期日に追われている?
これは悲しきかな、働いていれば避けては通れないイベントの一つと思います。
しかし裏を返せば、期日を適切に管理すれば、生産性を高める強力なツールにもなります。
期日のプレッシャーによって懸念されるのは、「集中できない → 進捗だめです → その間にもタスクが蓄積 → 期限に間に合わない」という悪循環です。
この中で「ソワソワ、ドキドキ」は、「集中できない」状態を引き起こす要因となるため、こちらの解消は重要事項となります。
ではこの期日と共存・管理していくにはどうすれば良いか、といったところですが、
以下のポイントを意識し、期日を日常化する良いのではないかと思います。
- タスク管理を習慣化する:
- 毎日、タスクの期日を確認し、優先順位をつける
- 一日の終わりに翌日のタスクを整理する
- 時間の見積と配分を意識する:
- 各タスクの完了に必要な時間を見積もる(バッファを含める)
- 一日のスケジュールにタスクを配分する
- コミュニケーションを重視して期日を調整する:
- 進捗の遅れや無理な期日のタスクは早めに調整する(根拠を示すことが重要)
- 新規タスクが入った際は、既存タスクの優先度と期日を考慮して対応を決める
- 期日に関する懸念は早めに関係者と共有し、対策を講じる
- 定期的に進捗状況を報告し、透明性を保つ
上記を意識し、まずは「期日に慣れる」ことから始めてみてはいかがでしょうか。
不安を感じるのは当然ですが、期日は怖いものではなく、仕事を進める上での重要な道標となりますので、上手く付き合っていきましょう!
◼︎ 期待に添えるかわからない、目標を達成できるかわからない?
例えば上司や同僚から期待値や要求が自分が思うより高度なものだったり、自分が当初立てた目標の達成に暗雲が立ち込め始めたりなど、期待や目標も自分にプレッシャーを与える要因になることがあります。
かくいう私も期待されることはちょっと苦手だったりするので、気づけばプレッシャーがのしかかっている状況がよくあるのですが、まずはこれらを下ろすところから始めてみましょう。
- 期待されている = 失敗できない というわけではない
- 目標の達成 = 100%達成しなければいけない というわけではない
- 達成はひとりでやり切らなければならない というわけではなく、周りを頼って良い
- 要求や目標は形を変えてもよい
- 大きすぎる期待や目標は小さく分割する
- 自己のスキルで難しい場合は規模を縮小する
個人的にはこのソワソワ、ドキドキの背景にあるのは「孤独」なのかなと感じています。
期待や目標に向き合う際は、自分自身を理解することと同時に、周りのサポートを受け入れる勇気も必要です。
「自分一人で」かつ「完璧を目指す」と、その分だけうまくいかなくなったときの反動が大きくなってしまいますので、小さな進歩、成功体験を繰り返し、自信を積み重ねていきましょう。
ストレス社会で戦うあなたへのストレス解消法
私個人がやっているストレス解消法も参考程度にご紹介いたします。
いかに「ストレス」から意識を切り離せるかがポイントと考えています。
- ウォーキング・ジョギング(おすすめ!)
- 料理(おすすめ!)
- 洗濯物をたたむ
料理と聞くと「〇〇の△△風なんちゃら」とか「△△の︎☆☆ ホゲホゲを添えて」とか︎想像される方もいらっしゃる可能性がありますので補足しておくと、そんな大層なものではなくて大丈夫です。
にんじんを細切りしたりするだけでも気が紛れますし、そこに砂糖・塩・酢を加えればあら不思議。キャロットラペの完成です。
終わりに
ストレスと付き合うことは避けられないものですが、上手く付き合う方法は必ず存在します。
少しずつでよいので、自分に合った方法を見つけていくことが大切です!