目次

1. はじめに
2. 概要
3. 設定内容
4. 動作確認
5. まとめ

1. はじめに

今回PagerDutyの機能である、Orchestrationという機能を利用しAWSからPagerDutyに通知する
イベントのタイトル名を自動で変更することを検証しました。
通知内容のタイトルがそのままだと、どのようなイベントなのかが読み取れないため、イベントの内容がタイトルでわかるようにするために検証します。

2. 概要

今回はAWS環境のLambdaでイベントが発生した際にEventBridgeでイベントを拾いSNSに通知をします。
SNSのサブスクリプションにてPagerDutyのOrchestrationにメッセージを通知し、そのメッセージの
タイトルを自動で変更しPagerDutyサービスにインシデント起票をするという流れとなります。
以下が大まかな今回の構成となります。

※赤枠で囲まれた範囲が今回の検証対象となります。
※赤枠以外の設定等の説明は範囲の対象外となります。

3. 設定内容

設定を実施する前のメッセージ内容は以下になります。
タイトルが長すぎて意味不明なものとなっていますね。。

①. Orchestrationの作成
Orchestrationの名前を入力し「Save」を選択します。

②. Orchestrationの確認
①を実行すると以下のように作成されていることが確認できます。

③. Orchestraionルールの作成1
①で作成したものを選択し、「Global Orchestration」を選択すると以下画面に遷移するので、「New Rule」を選択する

④. Orchestraionルールの作成2
以下の「step1」ではOrchestrationルールの適用すべき条件を指定する必要があります。
今回は複雑な条件は設定せず、全てのイベントに適用したいため「Always (for all events)」を選択し「Next」を選択する

⑤. Orchestraionルールの作成3
「Event Fields」設定にて、今回はタイトルのみ変更したいため以下のように設定を入力します。
設定値を入力したら、最後に「Save」を選択し設定完了となります。
「Replace with value」に記載の内容にタイトルの記載が自動で変更されるようになります。
そのためインシデントのタイトル名が「aws.lambda」となればOrchestrationが正常に動作していることとなります。

4. 動作確認

実際にLambda側で操作をし、イベントを発生させPagerDuty側にインシデントの出力をさせます。
すると、PagerDutyサービスに出力されるタイトル名が想定していた「aws.lambda」に変更されていることが確認できます。

5. まとめ

今回は、AWS環境からPagerDutyに通知をした際にイベントのタイトル名を自動で変更するといった検証をしました。
今回は全てのイベントに対して同じようにタイトルを変更するといった形式になっておりますが、
実際には、Orchestrationルールを適用するイベントの条件も絞れるため、今回検証した内容よりもさらに幅広い使い方があるようです。

今回の検証内容と同じようなことをしたいけど、設定の方法がよくわからないといった方々の参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございます。