はじめに
本稿では、私がEC2の自動メンテナンスの日時を「事前に手動で再起動する」以外の方法でリスケできることを知ったお話をします
背景
EC2は定期的に自動メンテナンスが行われます
予定日の大体二週間前くらいに、こんな感じの通知がAWS Health Dashboardに飛んでくるのを、多くの方が見たことがあるでしょう(元の通知は英文ですが、翻訳して載せています)
お客様のAmazon EC2インスタンスの1つまたは複数が、2025年4月24日 20:00:00 UTC から 2025年4月24日 22:00:00 UTC の間にメンテナンスのためにスケジュールされています。影響を受けるインスタンスは「影響を受けるリソース」タブに一覧表示されています。 この期間中、ap-northeast-1 (東京) リージョンのインスタンスは利用できなくなり、再起動されます。 2025年4月24日 20:00:00 UTC より前であればいつでも、AWS API、AWS CLI、または AWS Management Console を通じてこのメンテナンスをリスケジュールするか、インスタンスを停止して起動することができます。リスケジュールする場合、2025年5月10日 08:00:00 UTC までの任意の時間を選択でき、その時間に EC2 がインスタンスのメンテナンスを実行します。それ以外の場合は、スケジュールされたメンテナンス期間中に EC2 がお客様のインスタンスを再起動するまでお待ちいただくことになります。 このイベントのリスケジュール方法、およびこのメンテナンスを完了するためのその他の代替手段の詳細については、EC2 ユーザーガイド ([https://docs.aws.amazon.com/AWSEC2/latest/UserGuide/monitoring-instances-status-check\_sched.html\#reschedule-event](https://www.google.com/search?q=https://docs.aws.amazon.com/AWSEC2/latest/UserGuide/monitoring-instances-status-check_sched.html%23reschedule-event)) を参照してください。 お客様の EC2 インスタンスにスケジュールされているメンテナンスイベントの詳細については、AWS Management Console ([https://console.aws.amazon.com/ec2/v2/home?region=ap-northeast-1\#Events](https://console.aws.amazon.com/ec2/v2/home?region=ap-northeast-1#Events)) をご覧ください。 よくある質問...(以下略)
今回、諸事情でこのメンテナンス日時を予定日より後ろ倒しにする必要が生じました
というのが今回の記事の背景です
従来の対応
これまで、メンテナンス日時をリスケしたい場合、基本的にメンテナンスの日時より前に手動でインスタンスを停止・再起動させることで対応していました
そのため、予定日より後ろ倒しにリスケするのは想定外、というより、できないのでは?という認識でした
本当にできないか調べてみた
とはいえ、本当にできないかは調べてみないと分かりません
そこで、「EC2 自動メンテナンス 日時変更」と調べてみると、
…ありました
Amazon EC2 インスタンスに影響する予定されているイベントの再スケジュール
そもそも、メンテナンスの通知にも
2025年4月24日 20:00:00 UTC より前であればいつでも、AWS API、AWS CLI、または AWS Management Console を通じてこのメンテナンスをリスケジュールするか、インスタンスを停止して起動することができます。リスケジュールする場合、2025年5月10日 08:00:00 UTC までの任意の時間を選択でき、その時間に EC2 がインスタンスのメンテナンスを実行します。
と書いてありました
実際に設定を変更してみる
では、実際にメンテナンス日時を変更する方法を見ていきます
1.EC2のダッシュボードから、「イベント」を選択
2.イベントスケジュール画面にアクセスする
リスケしたいイベントを選択して、「アクション」から「イベントをスケジュールする」ボタンを押下します
3.希望の日時を記載する
以上です
注意点
- 再スケジュールが可能なのはイベント期限日(今回の場合2025年5月10日)までです。1ヶ月先などに再スケジュールはできません
- 新しいイベント開始時刻は現在の時刻から少なくとも 60 分後にする必要があります
- 予定時刻の5分前以内に再スケジュールはできません
参考:制限
まとめ
以上で、EC2の自動メンテナンスはEC2の「イベント」機能を使って、予定の日時の前後にリスケ可能なことを知ることができました
この方法であれば、日時を指定するだけでメンテナンスの実行が別日に行われるため、手動で対応するより便利かつ確実です
また、これは自戒を込めてですが、いつもの対応のみに基づいて設定の可否を思い込まず、公式メッセージをきちんと読み込んだり、自分で調べてみることが重要です
以上です