まえがき
cloudpackサポートの木村(富)です。
EC2 インスタンスでは、Eメール送信するSMTP ポート25番に制限が設けられています。
本記事ではEC2 Eメール送信制限解除の申請方法と逆引きDNSの設定方法について記載します。
制限解除の問い合わせの際にご確認いただけますと幸いです。
以下がAWSドキュメントになります。
Amazon EC2 インスタンスまたは AWS Lambda 関数のポート 25 の制限を削除するにはどうすればよいですか?
https://aws.amazon.com/jp/premiumsupport/knowledge-center/ec2-port-25-throttle/
逆引き DNS レコードを作成する
内容
①EC2 Eメール送信制限解除申請
②逆引きDNS設定申請
③逆引きDNS設定方法 AWSコンソール
対応方法
①EC2 Eメール送信制限解除申請
※AWSへの制限解除申請が必要となります。
AWSアカウントにログイン後、以下のリンク先にて申請が可能です。
E メール送信制限解除申請
なお、弊社請求代行サービスをご契約のお客様につきましては、サービスの仕様上お客様から直接AWSサポートへお問い合わせいただくことができません。
AWSサポートへお問い合わせをご希望の際は下記1~4の内容を添えて弊社までお問い合わせいただきますようお願いいたします。
- メール上限緩和対象AWSアカウントID
記載例:xxxxxxxxxxxx (12桁のID) - 申請理由と具体的な使用例
記載例:Send emails within the company only.(社内のみでメール送信します。)
※英語圏のAWS担当部署で処理されるため、英文にて記載をお願い致します。 - 迷惑メール送信に関与しない為の実際の対策や対応 (箇条書きで問題ありません)
記載例:Stop delivery if there is a problem.(問題がある場合は、配信を停止します。)
※英語圏のAWS担当部署で処理されるため、英文にて記載をお願い致します。 - リージョン
記載例:ap-northeast-1(東京の場合)
記載例:all region(全リージョンの場合)※リージョン指定をしない場合は全リージョンになります。
②逆引きDNS設定方法
スパムメールと見なされないようにするためにはこちらの設定が必要になります。
※EC2 Eメール送信制限解除申請と同時に逆引きDNS設定の申請が可能です。
申請前に以下コマンドにて正引きが可能であるかご確認ください。
$ dig hogehoge.com(ドメイン名) +short ※対象のElastic IPアドレスの応答があれば正引きされています。
1.[Elastic IP アドレス]に対象のIPアドレスを入力する
2.[逆引き DNS レコード]に逆引きDNSドメイン名を入力する。
申請後、以下コマンドにて逆引きの確認ができます。
$ dig -x 123.123.123.123(申請Elastic IP アドレス) ※申請DNSドメイン名の応答があれば逆引きされています。
③逆引きDNS設定方法 AWSコンソール
※逆引きDNS設定は申請以外にAWSコンソール上でも設定可能となっております。
※追加、変更、削除はこちらで対応いただけます。
設定前に以下コマンドにて正引きが可能であるかご確認ください。
$ dig hogehoge.com(ドメイン名) +short ※対象のElastic IPアドレスの応答があれば正引きされています。
【手順】
1. AWSコンソールにログイン
2. EC2サービスから[ Elastic IP]を選択
3. 対象のElastic IPアドレスを選択し、アクションより[逆引きDNSを更新]を選択
4. [逆引きDNSを更新]画面にて[逆引きDNSドメイン名]を入力、そしてフィールドに「更新」と入力
※ 逆引きDNS設定の解除 は[逆引きDNSドメイン名]を「空白」にしてフィールドに「更新」と入力
5. [更新]ボタンを押下
設定後、以下コマンドにて逆引きの確認ができます。
$ dig -x 123.123.123.123(申請Elastic IP アドレス) ※設定DNSドメイン名の応答があれば逆引きされています。
【注意点】
逆引きDNS設定されているElastic IPアドレスのアドレス解放はできません。
アドレス解放時は逆引きDNS設定の解除を忘れないようにしてください。
Elastic IPアドレスはご使用されていない状態ですと費用が発生致しますのでご注意ください。
さいごに
AWSコンソールではEC2 Eメール送信制限解除の設定状態は確認できません (2023/2 AWSサポート確認済み)
運用担当者が代わって過去のメールが見れなくなり、EC2 Eメール送信制限解除申請したか不明になってしまわれた場合はAWSサポートに問い合わせが必要になります。
お問い合わせの際は、AWSアカウントログイン後、[サポートセンター] > [お客様のサポートケース] > [ケースの作成] > [技術] より可能となっています。
弊社請求代行サービスをご契約のお客様につきましては、サービスの仕様上お客様から直接AWSサポートへお問い合わせいただくことができません。
AWSサポートへお問い合わせをご希望の際は弊社までお問い合わせいただきますようお願いいたします。
以上になります。
ご覧いただきありがとうございました。