AWSブログリレー：Amazon S3とは？初学者でも読みやすい！特徴・メリット・料金の基本を解説！

この記事は、Japan AWS Top Engineers のアイレット株式会社 アジャイル事業部 データ分析基盤セクション 佐藤竜也さん監修です。

こんにちは。カスタマー支援事業部の古川です。
Amazon S3の特徴や料金、使い方について解説します。

Amazon S3 とは

Amazon S3(以降、S3と表記)とは、業界をリードするスケーラビリティ、データ可用性、セキュリティ、およびパフォーマンスを提供するオブジェクトストレージサービスです。
事実上容量無制限のサービスで、スケーラビリティが提供され、容量を使った分だけ料金が発生する従量課金制のため、最適なコストで利用できます。
更に他のAWSサービスと組み合わせることで、静的コンテンツを低レイテンシーで配信することや、保存したログを分析することができます。

S3を使用するメリット

１.高い耐久性と可用性

S3 Standardは複数のアベイラビリティゾーンにデータを保存することで99.99%の可用性※1 を持ち、かつ99.999999999％（イレブンナイン）の耐久性※2 を実現しています。これは、1,000万個のファイルを保存した場合、そのうちの1つが障害によって失われる可能性は、平均して1万年に一度しか起こらない。つまり、ほとんど永久にデータが失われないことを表しています。

※1 可用性：必要とされているときに、データにアクセス可能であること
※2 耐久性：データが損失や破損していないこと

２.柔軟なストレージクラス

アクセス頻度、可用性の観点から、要件合わせたストレージクラスを選ぶことができるため、コストを最適化できます。代表的なストレージクラスを紹介します。
参照：AWS公式ドキュメント

３.高度なセキュリティとアクセス管理

S3 にアップロードされるすべての新しいオブジェクトは、追加費用なしで、パフォーマンスに影響を与えずに自動的に暗号化されます。複数の暗号化方式があるので要件に合わせて使い分けることができます。IAMロールやバケットポリシーを使用して、誰がどのデータにアクセスできるかを細かく柔軟に制御することもできます。
参考：公式ドキュメント

利用料金

S3の料金は従量課金制です。
・リージョン
・オブジェクトのサイズ
・当月中にオブジェクトを保管した期間の長さ
・ストレージクラス

これらの条件で料金が変わります。ストレージクラスによってはデータの取り出し時に料金がかかります。
例として、バージニア北部リージョンでS3 Standardを使用した場合の料金表がこちらです。
詳細はAmazon S3 料金を参照ください。

導入事例

S3には様々な導入事例がありますが、代表的なストレージとして使用した例をご紹介します。
参考：AWS 導入事例

テレビ局の放送済映像のアーカイブをS3に保存

課題：あるテレビ局は、放送済みの映像のアーカイブを物理メディアに保存しており物理メディアの購入に数千万円のコストが発生していました。映像は年間600TBほど増え続け、嵩んでいくコストに悩んでいました。物理メディアの破損や、データの紛失も課題となっていました。

解決策：映像のアーカイブをS3、S3 Glacier に保存しました。S3はリーズナブルな上、テープメディアのように紛失や故障もありません。データの取り寄せも物理メディアを使っていた頃より早くなりました。

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございました。S3を活用することで、低コストで大容量のデータ保存を実現できます。
ぜひ他の25卒のブログリレーもご覧ください！