以前、「EC2上でのOracle(Standard Edition)のライセンス」という記事を書きましたが、
もう少し具体的にまとめておきます。

Oracleが出しているクラウド・コンピューティング環境におけるOracleソフトウェアのライセンス(PDF)は、
下記のようなことが書かれています。

> 製品名称にStandard Edition OneもしくはStandard Editionが付くプログラムが許諾される場合、
> EC2コンピュータのサイズに基づく価格設定がなされます。
>
> EC2コンピュータが4バーチャル・コア以下の場合は、1ソケットとしてカウントされます。
>
> EC2コンピュータが4バーチャル・コアを超える場合は、
> EC2コンピュータのバーチャル・コア数を4で割り、小数点以下を切上げてカウントします。
> (例: 5バーチャル・コアは、5÷4=1.25、小数点以下0.25を切上げて2ソケットとしてカウントします。)

> クラウド・コンピューティング環境では、
> Oracle Database Standard Editionを使用できるEC2コンピュータは、
> 保有するバーチャル・コア数が16以下であることが条件となります。

> クラウド・コンピューティング環境では、
> Oracle Database Standard Edition Oneを使用できるEC2コンピュータは、
> 保有するバーチャル・コア数が8以下であることが条件となります。

> 計算例. Amazon EC2環境でOracle Database Standard Edition (Processorライセンス)を許諾:
>
> 1台のEC2コンピュータ(バーチャル・コア数1以上4以下を保有)の環境では、
> 1ソケットとしてカウントされるため、1Processorライセンスが必要となります。
>
> 1台のEC2 コンピュータ(バーチャル・コア数5以上8以下を保有)の環境では、
> 2ソケットとしてカウントされるため、2Processorライセンスが必要となります。
>
> 1台のEC2 コンピュータ(4バーチャル・コア保有)、
> および4台のEC2コンピュータ(各 1 バーチャル・コア保有)の環境では、
> それぞれ4バーチャル・コアは 1 ソケット、1バーチャル・コアは1ソケットとしてカウントされます。
> 5台のコンピュータ合計では、5Processorのライセンスが必要となります。

上記のことから、、インスタンスタイプ別の必要ライセンスは下記となります。

▼スモール 1インスタンス
1バーチャルコア → 1Processorライセンス

▼ラージ 1インスタンス
2バーチャルコア → 1Processorライセンス

▼エクストララージ 1インスタンス
4バーチャルコア → 1Processorライセンス

▼ハイメモリ エクストララージ 1インスタンス
2バーチャルコア → 1Processorライセンス

▼ハイメモリ ダブル エクストララージ 1インスタンス
4バーチャルコア → 1Processorライセンス

▼ハイメモリ クアドラプル エクストララージ 1インスタンス
8バーチャルコア → 2Processorライセンス

▼ハイCPU ミディアム インスタンス 1インスタンス
2バーチャルコア → 1Processorライセンス

▼ハイCPU エクストララージ 1インスタンス
8バーチャルコア → 2Processorライセンス

※ 上記は、すべてバーチャルコア数が8以下なので、Oracle Database Standard Edition OneでOKです。

こちらの記事はなかの人(suz-lab)監修のもと掲載しています。
元記事は、こちら