こんにちは!今回は、非エンジニアの私が「AI チャットボット開発」という無謀な(?)挑戦をしてみました!

私はコードなんて一行も書けません。でも、最近話題の「Gemini  エージェント(ノーコード AI)」を使えば、日本語で話しかけるだけでボットが作れると聞きました。
今話題のエージェント!ずっと気になってました!!こりゃ、やってみるしかないね!!!

動機は単純です。
弊社のキャリアサイトに公開している求人数は、ありがたいことに膨大です。
でも、そのせいで求職者の方から「どれに応募すればいいか分からない…」という声をいただくことも。

「それなら、希望を聞いてピッタリの求人を提案してくれる AI を作って、少しでも迷子を減らしてあげたい!」
そんな純粋な思いつきでスタートしたのですが……まさか、相棒(Gemini)とあんなに言い争いになるとは夢にも思いませんでした。

今日は、私が AI( Gemini )と繰り広げた「仁義なき戦い」の記録をお届けします。

🥊 第1ラウンド:VS 融通ゼロの「石頭 AI」

まず準備したのは、自社の求人 URL をまとめた CSV ファイル。求人票が多すぎて、ネットから検索させるとあちこちから情報引っ張ってきてしまい、てんやわんやだったので、あえて公開求人の URL をまとめて CSV ファイルにし、これを AI に読み込ませて「求職者が入力した経歴やスキルから、近い求人を提案してね!」とお願いしました。

いざ、テスト開始。

Windows Server の管理経験が3年あります。クラウドに挑戦したいです!
(さあ、どう来る?未経験歓迎のクラウド求人とか出すのが正解だぞ?わくわく🎵)
検索結果:0件。該当する求人はありません。(終了)
……ん?
(いやいや、もう一回。ちょっと情報を足して聞いてみるか…)
ご希望の条件に『完全一致』する求人はリストに存在しません。さようなら。
ワッツ!!!

採用担当の仕事は「完全一致」を探すことだけじゃないでしょ!?「サーバー経験があるなら、基礎知識バッチリですね!この未経験歓迎のクラウド求人がおすすめですよ!」って、可能性を広げて提案してあげるのが優しさでしょ!?

Ctrl+F の検索機能じゃないんだよ!?!?

「完全一致」じゃなくてもいいの!『可能性』を探って提案して!
せっかく興味持ってくれた方を門前払いしないで!(怒りの修正指示)

🥊 第2ラウンド:VS シレッと嘘つき AI

「可能性を探れ」と命令したら、AIは急に張り切り出しました。

素晴らしい経験ですね!あなたにはこの求人がピッタリです!
🔥 ご提案:[24卒] クラウドエンジニア( ※CSV に実在しない URL )
こらこらこらこらwww

ツッコミどころが多すぎる!!

ツッコミ①
キャリア採用のボットを作ってるのに、なんで「新卒(24卒)」を自信満々に出してくるの!

ツッコミ②
そしてその URL は何だい!?「新卒(24卒)」と言って紹介してるのに、クリックしたら全く関係ない求人票だよ!?

AIは焦ると「それっぽい嘘」をついて誤魔化そうとする(ハルシネーションと言うそうです)癖があるらしく、架空の URL を捏造し始めました。

嘘つかないで!適当な URL を作らないで!
リストにある URL の中身をちゃんと読んでから紹介して!!


画面に向かって高速タイピングしながら、私の血圧は上がりっぱなしです。

🥊 第3ラウンド:VS  言い訳ばかりの怠け者
(※ここが一番ひどかった)

「URL の先をちゃんと読みに行って、正しい情報を出しなさい!」と厳しく命令しました。
するとAIは、信じられない回答をしてきました。

申し訳ありません。URL 先の情報を読み込むためのツール(Python)がエラーを起こしており、処理を完了できませんでした。担当者に引き継ぎます。
担当者に引き継がないでーーーーーー!むしろ君が担当者なんだよ!!

システムの裏側のエラーなんて、ユーザー(求職者)には関係ないでしょ!
「すみません、裏で Python が動かなくて…」なんて言い訳するコンシェルジュがどこにいますか!?
そこは機転を利かせて、手元のリストから「エラー出ちゃいましたけど、多分これとか合ってますよ!」って出すのがプロってもんでしょうが!

ここで私は悟りました。

「AI をガチガチに管理しようとすると、逆にポンコツになってしまう」 と。

🕊 和解:そして最強の相棒へ?!

私は細かい指示を全部消して、極めてシンプルな命令(プロンプト)に書き換えました。

① 細かいことはいい。エラーとか言い訳も絶対にしない
② 『素晴らしい経歴ですね!』というテンションで、とにかく熱意を持って提案してくれ!

もはやプログラムへの指示ではありません。ただただ上司から部下へのアドバイスです。

すると……

素晴らしい経験ですね!
そのサーバー管理のスキルは、クラウドの世界でも間違いなく強力な武器になります!
あなたのキャリアなら、こちらの求人はいかがでしょう。ぜひ見てください!
……(感動)。それだよ、求めてたのは……!

ついに、求職者に寄り添う「最強のスカウトマン」が誕生!?

🥊 第4ラウンド(延長戦):VS ユーザーを喜ばせる天才詐欺師 

紆余曲折ありましたが、弊社のエンジニアにも何回か試してもらい、なんとか自分が納得できる仕上がりに。

「ついに最強のボットが完成した!」と喜んで、別の経歴(美大卒、IT未経験)を入力してテストしてみた時のこと。

素晴らしいご経験ですね!
あなたのご経験にマッチしそうな求人をピックアップしました!
🔥 ご提案1:Web デザイナー(ポテンシャル採用 URL)

すごい!美大卒だからデザイナー候補を提案してきた!完璧!!
…………ってあれ?
このURL、クリックしたら『インフラエンジニア』の求人票が出てきたよ……!?

なぜこんなことが起きたのか?
実は AI は「言い訳してはいけない」「絶対に提案しろ」という私からの強烈なプレッシャーにより「ユーザーの経歴に完璧にマッチする『架空の求人』をでっち上げ、リストの一番上にある URL を適当にコピペする」という、高度な詐欺テクニックを身につけていたのです(笑)

やはり、AI に「URL のリストだけ」を渡して丸投げするのではなく、職種やスキルなどの詳細までまとめた完璧なデータ(CSV)を用意してあげるのが一番大事なんですね。 「Garbage In, Garbage Out(ゴミを入れたらゴミが出てくる)」「データの質こそが AI の質!」……これこそが今回の最大の学びでした。

💡 結論:AI づくりは「部下の教育」と同じだった

ノーコードで AI ボットを作るのは、プログラミングというより「新人教育」に近かったです。

  • 最初は何も分からないから、トンチンカンなことをする。
  • 厳しく怒りすぎると、萎縮して「エラーです(無理です)」と言い訳し始める。
  • かと言って「何がなんでも提案しろ!」とプレッシャーだけかけると、今度は上司の期待に応えようとして、息をするように嘘(ズル)をつき始める(笑)。
  • だからこそ、ただ口で指示(プロンプト)を出すだけでなく、「正しく仕事ができる環境と道具(質の高いデータ)」を用意してあげるのが、指示を出す人間の役目なのだと深く反省。

今回の実験で、非エンジニアでも「諦めずに AI と根気強く付き合う(突っ込む)根性」さえあれば、実用的なチャットボットは作れることが証明されました(笑)

🚧 今後の展望

今回作成した「中途採用マッチング・コンシェルジュ」は、まだ私の PC の中で動いている実験段階(PoC)です。仲良しの開発エンジニアさんに助言をいただき、課題も明確になりました。
現状は実装は考えていなく、あくまで私個人の「AI 実験(お勉強)」だったため、ここまでとしました。(次はどう作れば良いかの改善策はバッチリです!)

ですが、ゆくゆくは「求人選びに迷う求職者の方」を救える可能性が高いと感じています!

社内のインフラチームやエンジニアと協力して、いつか皆さんに実際の採用サイトでお披露目できれば嬉しいなと思っています。

🚀 最後に:エンジニアに「ゼロから作って」と頼む時代は終わった

今回の戦いを通して、私は一つの確信を得ました。これまでは、何か新しいツールが欲しい時、私たちはこう言わなければなりませんでした。

「すみませんエンジニアさん、忙しいところ恐縮ですが、こんな機能を作ってもらえませんか…?」

でも、その時代はもう終わりです。
誤解してほしくないのですが「エンジニアが不要になった」なんてことは絶対にありません。

今回私が作ったのは、あくまで私の PC の中だけで動く「プロトタイプ(試作品)」です。これを実際の採用サイトに組み込んだり、セキュリティを担保して安全に運用したりするには、やはりプロであるエンジニアの圧倒的な技術力と助けが不可欠です。AI の裏側で起きているエラーを理解して直してくれる彼らへのリスペクトは、今回 AI と大喧嘩したことでむしろ跳ね上がりました。

私が言いたいのは「IT のことはよく分からないから」と最初から諦めて、自分で何も努力せずにエンジニアへ『ゼロから全部作って』と丸投げするのは、もうナンセンスな時代になったということです。
このボットの原型を作るのに、私はコードを一行も書いていません。必要なのは、Python の知識でも、サーバーの知識でもありませんでした。

「この課題をなんとかしたい」という少しの好奇心「自分で形にする、やり切る」という意思と行動力だけです。
昨日までできなかったことが、今日できるようになる。

これこそが、まさに AI 時代の本質だと感じます。アイデアを自分の手で形にして「ここまで AI で作ったんですけど、ここから先を一緒に手伝ってくれませんか?」とエンジニアに相談にいく。そんなワクワクするコラボレーションが、これからの当たり前になっていくはずです。

今回の実験を仲良しのエンジニアさん達に見ていただいたところ、内容が本気すぎて「どこに向かってるのw(人事だよね?)」「もうエンジニアになればw」と揶揄われました(笑)AI を通じてコミュニケーションもばっちり✨
そして、私の戦いは今日も続きます。
AI 実験楽しかった〜〜〜〜!!次は何を作ろうかな🎵🎵