去年の9月ごろ「IoTはバズワードか?」と色々と思う事がありました。
僕の「IoT」が電子工作の域を出なかった理由 – ニートの言葉
なBLOGの投稿がバズっていましたが、自分の経歴である
オープンシステム系開発→制御系開発→モバイル端末開発→
エンタープライズ開発→クラウド運用→運用系開発
と移ってきたときに制御系開発/モバイル端末開発が
シリアルケーブルやLAN・3Gなどに接続されている環境で育った中で
ラズパイにセンサー繋いでクラウドにつなげてクラウド側で様子を見る電子工作の延長に、何ら目新しさを感じず、日本の製品開発のシビアをさを経験した自分からしてみたら、本当に工作レベルの話でした。
なのでIoTをビジネスとして捉える場合、シスコが提唱しシスコの八子さんが
わかりやすく語ってくれるIoEに関しては初めて聴いたときに、
ああこれなら理解できるって感じで、比企のIoTはIoEでした。
そして関西のIT業界やデバイスメーカーの方にもIoEを知って欲しいなと思い
八子さんに打診し、
を開催する運びになりました。
9月から数ヶ月たち少し状況は変わり、あれIoTってバズワードでは
無くなってきているなと感覚的に感じる事が身近で多くなり、
9末のSORACOMさんのサービス開始などの発表を受け、IoTの繋げる環境が
容易に手に入る状況になってきました(まだまだLTEのモデムなどは
高い状況にありますが、LTEのIoTやMtoM向けの通信規格だと
非常に安価になるようなので更にどうゆう敷居が低くなります)。
そして年初めにはメーカーの多い関西の特性を生かして
IoTの新しいイノベーションが生まれるかわかりませんが、
IoTというキーワードで人や企業が繋がって新しい関係性が作れればと思い
Facebookに「関西オープンIoTグループ
https://www.facebook.com/groups/447677528759870/
というグループを、関西のハッカソンの盛り上がりを作り出している
元公務員で今は企業された角さんやハンズオン系の勉強会や
生徒にもITを教えている吉田さんと上記グループを作成しました。
※非公開ですが、参加資格はIoTに興味のあって前向きに語り合える良識のある方が
参加資格です(関西じゃない人も入れますw)。ひねくれたものの見方をして
問題点だけ語って建設的な発言をされない自己満足な方は参加できません。
そして開催二日前のSORACOMさんの
で、C・D・E・Fの各サービスをストリーミング配信で見たときに
更にIoTが身近になったというか、IoTの範囲を超えてIoTを
包み込むようなSORACOMさんのサービスを発表を聴いて
更に色々と考えるようになりました。
※発表時にさくらのIoTも実はSORACOMですって電撃発表を受けた時に
SORACOMの片山さんとさくらインターネットの小笠原さんが同時に
登壇する場所を関西で作れたのは非常に胸熱でしたw
そして開催当日です。
開催の様子はTwitterで #IEGG で検索していただければ少し様子が
伝わるかと思いますが、
八子 知礼さんの「 IoTで日本から世界に再挑戦! 」
※以降の方の写真は https://www.facebook.com/InnovationEgg/でw
SORACOM-UGから株式会社ソラコムの片山 暁雄 さんの
大阪Innovation egg 第6回資料:SORACOM AirやBeamそして新サービスについて
Twiliojp-ugのcloudpack大阪(iret株式会社)の高橋 慎一さんの
関西おうちハック/GCPUGの株式会社バスキュールの松本 雅博さんの
自作デバイスをmyThingsにつなごうインフラからみたDevOps勉強会の株式会社IDCフロンティアの大屋 誠さんの
ハンズラボ株式会社の田部井 一成さんの
ハンズラボの考えるIoT Innovation EGG 第6回 『IoT 今と未来』
新規AWS開発系ユーザーグループAWSceanからcloudpack大阪(iret株式会社)の青池 利昭さんの
JAWS-UG 関西 IoT専門支部 の 株式会社KYOSOの辻 一郎さんの
[JAWS-UG関西IoT専門支部] IoTで関西のコミュニティをつなぐ
Node-REDユーザー会で日本アイ・ビー・エム株式会社の北瀬 公彦さんの
GCPUGでGoogle Incの佐藤 一憲さんの
Having fun with Google Cloud + RasPi // Speaker Deck
さくらクラブでさくらインターネット株式会社の小笠原 治さんの
「さくらがIoTってなにやんの? 」
と怒涛のセッション内容でした(innovation EGGの状況は他の方がBLOGに書いていただけると期待)。
特にGoogleの佐藤さんのデモはただ繋げるではなく、googleのサービスと連携させて
デバイス単体では不可能な内容を見せて頂き、会場からこういうのもあるのか?
と驚きが出ていました。
懇親会も盛況で、今までInnovation EGGに来たことがない方も参加しており、
関西以外からも名古屋・東京・四国と遠路はるばる来ていただいていました。
懇親会の席も非常に盛り上がったのですが、懇親会の席でデバイスメーカーの方が
「IoTを自分たちがするかを選択できる時代ではない。IoTな世界になった時にどう自分たちの市場を守っていくのか?」と、言われていて、
自身が日本の携帯電話開発をしていて、日本携帯が全盛期のころにiPhoneが現れて、
未完成なAndroidがgoogleから発表され自身もAndorid端末の最初のほうに開発をしていた時に、「Androidはいずれ日本の携帯電話市場で日本メーカーの優位性をなくしてしまう。これからはクラウドの時代だからクラウドに移行する」と決断した時に
逆らえないIoTの波の中でどうデバイスメーカーが戦っていくのか?というのに対し
近親感を覚えました。
IoTは参加する立場によって様々な入り方があり、WEBの開発者がラズパイを触って始めるのと、デバイス側の方がクラウドによっていくのは全然別のアプローチ・感覚になりますが、WEB側の人とデバイスメーカーの人が入り方は違えど同じエリアに入って
色々と議論し、たとえIoTでなくても新しいinnovationやビジネスが生まれれば Innovation Eggや関西オープンIoTグループは運営する価値はあるのかなと、
この頃自分自身はIoTの定義をあまり考えなくなってきたわけです。
Innovation Eggは秋頃にもう一度IoT関連の事をしようかと思っていますが、
デバイスメーカーの人や、まだクラウドに触れていない人のために
開発者向けAWSユーザーグループのAWScean(直近では2月27日にTwiliojp-ugと同時開催)
で、AWS縛りになりますが(範囲を広げると大変だと思うので)、
デバイスメーカーの方含めた非クラウド系の方向けに開催しようかなと思っています。
最後に
2000年前半あれほど売れていた日本のモバイルメーカーは
数年で現在の状況になりました。
端末のスペックでは世界一と言われた時もありましたが、携帯電話としては
当時未完成だったAndorid端末にどんどんと侵食されていきました。
日本のセンサーは世界的に精度が高いと言われていますが、
クラウド側とつながったそこそこの精度のデバイスが、現在の状況を
ひっくり返す事は無いとは言えません。
IoTはバスワードかどうか?なんて議論は評論家に任せておいて、
自分達のIoTはどうなのか?を自分自身で考えていただければと思います。