皆様、こんにちは。
クラウドイノベーション本部 DX開発事業部 クロスイノベーションセクション クライアントソリューショングループの楊林です。

前回の投稿では、予測型プロジェクトのプロジェクト憲章の作成方法についてご紹介しました。

プロジェクト憲章の作成はプロジェクトの開始を意味します。
それからプロジェクトのさまざまな可能性を予測し、事前に対応策を検討することこそ、予測型プロジェクトを予測可能にする重要なポイントです。
そして、この予測結果を文書化した成果物がプロジェクト計画書になります。
今回はプロジェクト計画書の作成についてご紹介します。

プロジェクト計画書とは

プロジェクト計画書とはプロジェクトを実行・監視・コントロール・終結する方法を記述した文書です。
プロジェクト・マネジメント・プロセスから見ると、プロジェクト計画書の作成は統合マネジメント知識エリアの一環で、計画プロセス群の一部になります。
完成版のプロジェクト計画書を最初から一度に作成するよりも、段階的に詳細化することがより正確で厳密な計画書作成に繋がります。

プロジェクト計画書の構成要素

プロジェクト計画書は基本的に五つの構成要素から成り立っています、それはベースライン、補助計画書、プロジェクト・ライフサイクル、プロジェクト・プロセスと開発アプローチです。

ベースラインとは承認済の計画のことです、予測型プロジェクトにおいて以下四つのベースラインがあります。

  • スコープ・ベースライン
  • スケジュール・ベースライン
  • コスト・ベースライン
  • パフォーマンス測定ベースライン

補助計画書は計画プロセスで作成されます、各種の補助計画書はプロジェクト計画書を詳細化するための重要な構成要素で、また知識エリアや目的によって以下の計画書で構成されます。

  • スコープ・マネジメント計画書
  • 要求事項マネジメント計画書
  • スケジュール・マネジメント計画書
  • コスト・マネジメント計画書
  • 品質マネジメント計画書
  • 資源マネジメント計画書
  • コミュニケーション・マネジメント計画書
  • リスク・マネジメント計画書
  • 調達マネジメント計画書
  • ステークホルダー・マネジメント計画書
  • コンフィギュレーション・マネジメント計画書
  • 変更マネジメント計画書
  • コンプライアンス・マネジメント計画書

プロジェクト・ライフサイクル以前の投稿でご紹介しましたが、プロジェクトが開始から完了までに計画する一連のフェーズのことです。

プロジェクト・プロセスはプロジェクトマネジメントプロセス以外に、実装レベル、ツールまたは技法、選択したプロセスをマネジメントに使用する方法なども含まれます。

開発アプローチ以前の投稿でご紹介しましたが、予測型、適応型、ハイブリッド型の選択や、作業の説明などが含まれます。

プロジェクト計画書の作成

プロジェクトマネジメント計画書の作成にはいくつかの技法があります。
前回の投稿で紹介した専門家の判断や、データ収集のためのブレインストーミング、フォーカス・グループ、インタビューなどもプロジェクト計画書の作成に役に立ちます。
そしてコンフリクト・マネジメント、ファシリテーション、会議マネジメントなど人間関係やチームに関するスキルもプロジェクト計画書を作成する際に活用できます。
これらのスキルはまた今後の投稿で徐々に展開させていただくため、今回は割愛させて頂きます。

プロジェクトマネジメント計画書を作成する前に、プロジェクト憲章、他のプロセスからのアウトプット、EEF(組織体の環境要因)やOPA(組織のプロセス資産)などをレビューし、プロジェクトの上位レベルの境界を確認することで、プロジェクトの全体像の把握に役に立ちます。

段階的な詳細化に伴い、計画書が更新される可能性もあるため、バージョン・コントロールも重要です。
そしてより正確で厳密な計画を作成し、書類の有効性を保つため、段階的かつ継続的に計画書を見直すことも必要になります。

最後に

本記事では、プロジェクトマネジメント計画書について概要をご紹介しました。

記事の長さを考慮して、さまざまな内容を詳しくご紹介することが難しいため、一部の内容は今回の紹介で割愛し、今後の記事で詳しくご紹介する予定です。

プロジェクトマネジャーを目指す方、またはPMP資格取得を検討している方にとって、本記事が皆さまに少しでもお役に立てば幸いです。