ナスです。

会社でこの本を紹介してもらいました。2001年に発売された本みたいですが、なかなか今でも評判のいい本みたいです。

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第1章でこの本の概要が紹介されていて、第2章以降で詳しく書かれていました。

15年前に書かれたとは思えないほどいい内容でしたね。個人的に早めの試作と移植性の話が印象に残ってます。

早めの試作の話は、例えば何かのシステムを作る場合に、仕様をがっちり固めて作ってそこからシステムを作ってってやってたら、顧客はまず出来上がったシステムに対してしかまともに評価できないので、ぱぱっと試作を作ってすぐに顧客に見せてフィードバックをもらって修正していく、ということをやるべきという内容です。そうしないと、手戻りも多いわプロジェクト期間が延びるわでいいことないですよね、と。これ、アジャイル開発の話ですよね。15年前からそういうことを考えている人がいたとはビックリです。今なおこのアジャイル的な考え方が浸透していないことにもビックリですが…

移植性の話は、性能をよくするようにプログラミングするよりは、どの環境でも動くようにプログラミングしなさい、という内容です。理由は簡単で、性能(処理速度)はハードウェアが時間とともに解決してくれるけど、ハードやOS、ミドルウェアが変わったら動かないシステムじゃいちいち修正する時間や手間がかかってダメだよね?だからバージョン依存やハードウェア依存するようなプログラミングはしちゃいけないんだよ、ということでした。そりゃそうだわ。

これからは、攻めのITだとか、売上増大への直接的な貢献とか言われてますけど、上のようなことをやっていかないといつまでたっても実現できるかどうか怪しいですね。スピード感とどこでも動くようにすることで、初めて必要な時に必要なシステムを作れると思いますので。

こう時間が経ってもなお内容が衰えない本が「良書」なんですかね。そしてこう言う良書ほどKindleで読みたいのにない…

元記事はこちら

UNIXという考え方を読んだ [cloudpack OSAKA blog]