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AWSでは大量のリソースがユーザーのオペレーションミスによって
意図せず作られてしまうリスクを軽減するため、
一部サービスには作成できるリソース数に制限が設けられています。

制限数よりも多くのリソースを作成したいとき、可能なサービスであれば
サポートにケース起票をすることでAWSアカウント上に作成できるリソース数を引き上げることができます。
しかしながら、サポートとのやりとりが発生するのも面倒ですよね。

AWSへの上限緩和申請が実はサポートへのケース起票なしでも行えることをご存知でしょうか?
今回は、それを実現するAWSサービス「AWS Service Quotas」についてご紹介します!

AWS Service Quotasでできること

AWS Service Quotasでは以下の2つの機能が提供されています。

  • AWSアカウントに設定されている各サービスのクォータ(制限値)の確認
  • クォータの引き上げのリクエスト(上限緩和申請) ★本記事の範囲

クォータの引き上げができるものであっても、AWS Service Quotasからリクエストができないものもあります。
その場合には、サポートへクォータ引き上げのケースを起票してください。

Elastic IPのクォータ引き上げをやってみよう!

今回はAWS Service QuotasからElastic IPのクォータ引き上げリクエストをやってみます。

※掲載しているAWSマネジメントコンソールの画面は記事執筆時のものです。AWSの仕様変更により掲載のものから操作方法が変わる場合がございます。
※本記事に記載の情報に起因するいかなる損害に対しても弊社は一切の責任を負わないものとします。お客様のご判断と責任のもとにご活用ください。

1. AWSマネジメントコンソールにサインインし、検索ボックスに「service quotas」と入力
2. 検索結果に表示された「Service Quotas」をクリック

3. 「AWS のサービス」をクリック

4. 上限を引き上げたいリソースが紐づくリージョンを選択(この記事では「東京」を選択)
5. 検索ボックスに「ec2」と入力
6. 検索結果に表示された「Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)」をクリック

7. 検索ボックスに「elastic ip」と入力
8. 検索結果に表示された「EC2-VPC Elastic IPs」をクリック

9. 「クォータの引き上げをリクエスト」をクリック

10. 新たな上限値として希望する値を入力
11. 「リクエスト」をクリック

リクエストが承認されたかは以下から確認が可能です。

承認されると「承認されたクォータリクエスト」に情報が更新されます。

承認状況は「クォータリクエスト履歴」からもご確認いただくことが可能です。

AWS Service Quotasで上限緩和申請をスムーズに!

クォータの引き上げが必要になったら、クォータを引き上げたいサービスが
AWS Service Quotasからリクエストができるかどうかをまずは確認いただくことをお勧めします。

AWS Service Quotasからリクエストができるようになっている場合は
マネジメントコンソール上で引き上げができるのでこの記事を参考に試してみてくださいね!


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