まえがき

cloudpackサポートです。
AWS RDS では利用時の定期メンテナンスの一環として AWS よりハードウェアメンテナンスの連絡が AWS から来ることがあります。
通知に従ってハードウェアメンテナンスの対応が終わった後も、AWS Personal Health Dashboard(PHD)に通知が残り続けていることがあります。
ハードウェアメンテナンスの対応としては期限内に行ったつもりでも、通知が残っていると本当に完了しているのか不安になりますよね。
本記事ではRDS ハードウェアメンテナンスの対応方法と完了後の見分け方について解説します。

本記事における注意事項

本記事での解説では、適用操作の手段は「AWS マネジメントコンソール」、適用するタイミングは「今すぐ適用」にて対応方法を記載しています。
ハードウェアメンテナンスの適用手段は、AWS マネジメントコンソールで直接操作する方法のほか、AWS CLI、RDS API などを用いて適用することができます。
そして、適用するタイミングについても「今すぐ適用」と、「次のメンテナンスウィンドウで適用」の2パターン用意があります。

本記事で取り扱っているハードウェアメンテナンスの適用手順は AWS マネジメントコンソールでの即時適用する手順となります。
ハードウェアメンテナンスを即時適用したい場合は AWS マネジメントコンソールからの適用手順が推奨できますが、RDSのハードウェアメンテナンスの適用手順は他にも存在します。
以下をご要望の際には、AWS 公式ドキュメント[1] をご参照ください。
・「AWS CLI」や「RDS API」を用いて適用したい場合
・適用するタイミングを「次のメンテナンスウィンドウで適用」としたい場合
[1] DB インスタンスのメンテナンス – DB インスタンスの更新を適用する
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/UserGuide/USER_UpgradeDBInstance.Maintenance.html

RDS ハードウェアメンテナンスの対応方法

該当DB インスタンスのメンテナンスタブに通知が表示されています。

対応するメンテナンス通知にチェックを入れることで、対象を選択できます。

今すぐ適用 ボタンからメンテナンスを実行することで、ハードウェアメンテナンスが即時実行されます。

ハードウェアメンテナンスが完了しているかどうかの見分け方

ハードウェアメンテナンスを適用したことによって、該当DB インスタンスのメンテナンスタブから通知がなくなります。
メンテナンスタブに通知が残っていなければ、ハードウェアメンテナンスが正常に完了していると判断できます。


ハードウェアメンテナンスの対応が完了した後も、AWS Personal Health DashboardにはRDSメンテナンスの通知が表示されたままとなります。
これは、AWS Personal Health Dashboard における RDSのハードウェアメンテナンス通知が実際のリソース状況と連動していないためです。

そのためハードウェアメンテナンスが完了した後も、メンテナンス通知に記載のある「終了時間」の日時付近まではダッシュボード上に表示され続けます。
これはあくまで表示が残っているだけであり、事前にハードウェアメンテナンス対応を行なっている場合は追加の対応の必要性や、再起動の発生はありません。

総括

本記事ではRDS ハードウェアメンテナンスの対応方法と完了後の見分け方、AWS Personal Health Dashboard のDB メンテナンス通知における仕様について解説しました。
DB メンテナンス通知の仕様を理解することで、ハードウェアメンテナンスの適用状況を管理するのに活用できます。