まえがき
cloudpackサポートの中村です。
AWSのアップデートにより、Amazon Relational Database Service (以降RDSと記載) スナップショットからのデータベース復元時にストレージサイズ増量が可能となりました。[1]
本記事では、上記RDSアップデートについて解説いたします。
[1]Amazon RDS で、リードレプリカの作成時やスナップショットからのデータベース復元時にストレージサイズが増量可能に
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2023/01/amazon-rds-storage-size-read-replicas-databases-snapshots/
アップデート概要
RDSでリードレプリカを作成するときやスナップショットからデータベースを復元するとき、
またはデータベースインスタンスを所定の時点に復元するときに、割り当てられたストレージサイズを増やせるようになりました。
新しいストレージサイズは、リードレプリカの作成時またはデータベースインスタンスの復元時に指定できます。
今まではどうだったか
今回のアップデートが実施される前は、スナップショットからデータベースを復元する際にストレージサイズを指定できず、復元したデータベースの空きストレージ容量はスナップショット取得元データベースのストレージ空きストレージ容量に準じたものとなっておりました。
そのため、スナップショット取得元データベースのストレージ空きストレージ容量が少なかった場合、
スナップショットからデータベースを復元した後すぐにストレージ容量を増やす作業が発生しておりました。
対応データベースエンジン
2023年1月30日時点では以下のデータベースエンジンでサポートされております。
- Amazon RDS for MariaDB
- Amazon RDS for MySQL
- Amazon RDS for PostgreSQL
- Amazon RDS for Oracle
対応リージョン
AWS GovCloud (米国) リージョンを含むすべてのAWSリージョンで利用可能です。
実際に試してみた
①ストレージ容量が20GiBのRDSインスタンスのスナップショットを取得します。
② ①で取得したスナップショットからデータベースを復元します
③ストレージ容量を30GiBに指定して復元します
④ストレージ容量30GiBでスナップショットからデータベースが復元されました。
まとめ
今回のアップデートにより、ストレージ空きストレージ容量が少ないデータベースのスナップショットから
データベースを復元する必要がある場合でも復元作業時にストレージ容量を増やすことができるようになったため、
別途復元後のデータベースのストレージ容量増強作業が不要となりました。
そのため、すぐにスナップショット復元後のデータベースを利用できるようになりました。