はじめに

Aurora及びRDSのMySQL 5.7 , PostgreSQL 11のメジャーバージョンアップグレードを3年間延期することが可能な延長サポートを発表している。

2023/12から、AWS コンソール、CLI、および API を使用して Amazon RDS 延長サポートに申請できるようになります。
※ 有効化はクラスター単位、またはインスタンス単位

延長サポートを申請することで、メジャーバージョンのサポートを終了した後も、MySQL と PostgreSQL の重要なセキュリティ修正とバグ修正が提供され、
Amazon Aurora と Amazon RDS のデータベースは、メジャーバージョンの標準サポート終了日から最大 3 年間稼働できます。

 

サポート期限について

それぞれのAurora,RDSのサポート期限は以下の通り。

対象 サポート期限
Aurora MySQL 2 2024/10/31
RDS for MySQL 5.7 2024/2/29
Aurora PostgreSQL 11 2024/2/29
RDS for PostgreSQL 11 2024/2/29

 

延長サポートの注意点について

3年間の延長サポートがありますが、以下のような注意点もあります。

  • 延長サポート有効化の前に最新のマイナーバージョンにアップグレードする必要がある
  • 延長サポートには通常の利用料に加えてvCPU時間、ACU時間ごとの追加料金が発生する
    ※ 1-2年目、3年目で金額が異なり、3年目はより高額となる
  • 3年間の延長サポート終了後はメジャーバージョンが自動的にアップグレードされる
  • スタンバイインスタンスやリードレプリカ、リーダーインスタンスに対しても課金される
  • リザーブドインスタンスやボリュームディスカウントはない
  • 対象インスタンスを削除することで延長サポート課金は止まる

 

延長サポート料金について

上記で1-2年目、3年目で金額が異なると記載しているが、東京リージョンの場合は具体的に下記の料金が追加となる。
1vCPUまたは1ACUに対して、1時間あたり下記の料金がランニングコストとは別に発生します。
東京リージョン以外は下記を参照して下さい。
https://aws.amazon.com/jp/rds/mysql/pricing/
https://aws.amazon.com/jp/rds/postgresql/pricing/
https://aws.amazon.com/jp/rds/aurora/pricing/

1年目と2年目 3年目
1vCPU 0.120 USD/hour 0.240 USD/hour
1ACU 0.102 USD/hour 0.204 USD/hour

最後に

延長サポートで塩漬けにするのではなく、あくまでもアップグレードが間に合わない場合の猶予期間と捉えて、
早めにアップグレードを行うのが良い