こんにちは。
職人見習いの木村です。
今回は、Linux上でGnuPGを使ってファイルを暗号化する手順を紹介します。
まずは、キーペアを作成します。
gpg --gen-key
まず、鍵の種類を選択します。
今回は、(1)RSA and RSA(default)を選択します。
次に、鍵のbit数を決めます。
今回はデフォルトの2048bitにします。
次は、有効期間を決めます。
今回は、とりあえず、無期限にしておきます。
次に、署名を作成します。
必要な情報を入力していきます。
最後に、パスフレーズを入力します。
ここまで、設定ししばらく待つと、キーペアが作成されます。
待ってる間に、キーボードを適当に打ったり、マウスを動かしたりしておきましょう。(乱数生成のため)
以下のようなメッセージが出れば、キーペア作成完了です。
.gnupgファイルが出来ているはずなので確認しておきます。
中身には以下のようなファイルが入っています。
これで、準備は完了です。
それでは、実際に暗号化します。
以下のような、csvファイルを用意しておきます。
hoge.csv
1,kimura
2,takashima
3,saito
これを、暗号化します。
gpg -e -a -r hoge@hoge.com hoge.csv
hoge.csv.ascというファイルが出来れば成功です。
この中身を見てみると、
—–BEGIN PGP MESSAGE—–
Version: GnuPG v2.0.14 (GNU/Linux)hQEMA/w3R3LIRHGzAQf/QYEzLW5OsdSPdTnFMHEwS0+R+KRI3m//eILyahdMdwdm
NJFeKn5aZfgRvVzB7A1kQZQ+gIhJThpai+02bq0TCgUITXNz7GT1Y1RVuuhnWH5W
VDrYxYoCJPEVBwc8pR7ADaFCbZsdgmJXnRk+r1OnstJX9tfQU+fVnTy+syx0AYnc
rRX8gxvWwt9SuKVrsytbZGcL1ViTGOCVJXlThNMmjQ7cPUr+CW9IY3ELpG0wygF9
zvzCaD4IBeprg79Q7aHNQM/fdp/xTtnK1rutCzGpfVXoPQSCNFQSEimPIkLqvBMF
VzQ0hYsQcZGsDIgiuBUxaphgqFD6XeC1K8Vwpdzp2tJhAUVWX02cqyAQgyaWJebi
OdrhhqsTWiy4r9z1jxxFcFur/YkAI4xJpW6fMr4cIH48tYCZjmFksM6Mf1UZbMs3
pDnHA8KxuyXf45Bw0QBjwBAOOiaf/1feko9TLc/DEloAFw==
=laPx
—–END PGP MESSAGE—–
このように暗号化されています。
復号化するには、以下のようなコマンドを打つだけです。
gpg -d hoge.csv.asc
パスフレーズが求められるので、キーペア作成時に設定したパスフレーズを入力します。
すると以下のように復号化結果が返ってきます。
gpg: 2048-ビットRSA鍵, ID C84471B3, 日付2012-03-26に暗号化されました “hoge (test)” 1,kimura 2,takashima 3,saito
以上のような手順で、暗号化&復号化ができます。
個人情報等を扱うファイルを転送する場合に、有効な手段です。
※この記事は、なかの人(moresmileman)が書いています。