内部統制推進室の小倉です。
先週の6/9〜6/14(現地時間)に AWS re:Inforce 2024 に参加するためにアメリカに行ってきました。

アメリカのフィラデルフィアで開催された AWS re:Inforce 2024 のイベント自体は6/10〜6/12の3日間でしたが、
その後6/13にニューヨークへ移動し、ジャパンツアー参加者限定の AWS NY オフィス視察ツアーにも参加してきました!

ツアー内容はこちら↓
・AWS Builder Studio および NY オフィスの視察
・NY オフィスで働く AWS 日本人スタッフへの質疑応答

AWS Builder Studio での体験や、現地スタッフの NY での生活や仕事に対するお話など、ツアーの様子をお届けしたいと思います!

AWS NY オフィス

ニューヨークのマンハッタン、ミッドタウン5番街の中心部に位置する AWS の NY オフィス。

ビルの表や入り口には Amazon のマークはなく、エントランスに「NEW YORK IS A FEELING」の文字。
この文字は、MTA(ニューヨーク市地下鉄)の広告に使用されたもので、NYの地下鉄が持つ活気・多様性・可能性を表現していて、そこから着想を得ているのだそうです。

入場できた一部のエリア

 

AWS Builder Studio

AWS Builder Studioは昨年7月にオープンしたばかりの施設です。8,000平方フィートのイノベーションショールーム、共同作業スペース、ワークショップのエリアを備えています。
AWS 上で構築された革新的なサービスやツールの展示物を試したり、AWSの様々な活用方法を体験することができます。

ご紹介いただいたサービスを一部レポートします。

・Proto EPIC
AWS Builder Studio の中に入ってすぐに展示されているホログラフィックデバイス。
実物大の 3D 立体画像が鮮明に映し出されます。この技術はライブコンサートやプレゼンテーションなどで活用されているそうです。
これを使ってスポーツの試合で会場に来られなかった選手を、会場にいるかのように見せたというお話もありました…!

 

・Moodboard
こちらは全て Amazon Bedrock で作られたもの。
イメージを自然言語で記入し指示すると、イメージのアイデアを自動で作成してくれます。
例えば、広告のキャンペーンを作成する場合、従来はクリエイターが一から作るところを、生成AI からアイデアを得て広告のキャンペーンを作成することで、広告制作の工程を削減出来ます。もしイメージに合わなかった場合も、何度も指示することで、新しいアイデアを返してくれます。

 

・Amazon Textract
スキャンしたドキュメントからテキスト、手書き文字、レイアウト、データを自動抽出する機械学習サービス。
例えば、患者情報の記入されたドキュメントをスキャンすると、個人情報の分類や情報源の特定、またテキストを抽出するだけでなく、AI が必要な薬や処置の情報を提供してくれます。

 

・VR ヘッドセット(正式なサービス名が分からず…)
VR ヘッドセットを装着すると、実際の Amazon の物流倉庫をイメージしたシミュレーショントレーニングができるもの。
特定の場所にアイテムを配置する指示が表示され、コントローラーを使って商品をピックアップし、移動させることができます。この VR は、Amazon の物流倉庫に配属される人が、安全に働くことができるようにトレーニングするために使われています。

 

私にはどれも目新しいものばかりで、心の中で何度も「へえ〜〜!すごい〜〜!」とつぶやいてしまいました。
AWS の技術が様々なサービスに活用されているのを見て、とても興味深く面白かったです!!社会科見学のように楽しんでしまいました!

 

NY で働く AWS 日本人スタッフとの交流会

NY オフィスで働く日本人スタッフ3名の方から、刺激的な NY での生活、AWS での仕事や Amazon の文化について質疑応答形式で伺った内容を、いくつかここに記録しようと思います。

・NY での生活や物価など現地での暮らしについて
物価はやはり高い!!
白菜 12〜13ドル(約1,800円)、長ネギ 7ドル(約1,100円)、美容院のカットカラー代 700ドル(約110,000円)、電気代 800ドル(約126,000円)など、医療費も保険適用して最低でも数百ドルはするとか…
驚異の金額に現地の皆さんも衝撃を受けていました。日本で挨拶をする際に天気の会話する感覚で、物価のお話をするそうです。(「今日も物価高いね〜」みたいな)

・日本とアメリカでの違い、AWS で働くことの面白みや大変なこと
NY には本当に色んな人がいる!けどみんなありのままでいれて、自分自身も何も思われない、自由さがあるのがいい!
グローバルで多種多様なバックグラウンドを持った人がいるので、誰かの期待に合わせて背伸びすることなく、自分らしく働けるのがとても良い!
世界中から様々な人が集まっている環境で、自分の意見を聞いてもらうためには、(日本人とコミュニケーション取る時よりも)より明確にしないと伝わらないのが大変だけど興味深い。

・Amazon のカルチャーでいいなと実感したところ
リーダーシップ・プリンシパルと呼ばれるAmazonのコアな価値観を毎日実践しているのが凄いところで、これが Amazon のカルチャーの強み!
この価値観が明文化されているため、多様なバックグラウンドを持つ人が集まっている中でも、効率的にコラボレーションして働けているのが良いところ!

・AWS ならではの学びや取り組みについて
業務時間外の学びは自由。
チーム内で週1回リーディンググループを開催して、論文や技術記事を読んでディスカッションする。
AWS に入って社内トレーニングの量が多いことに驚いた!ラーニングカーブが落ち着くことがなく、上がりっぱなし!

最後には、
『日本は失敗にもっと寛容な社会を作ってほしい!作りたい!失敗に対して個人やチームを責めず、プロセスやメカニズムを改善する良い機会だと捉え、失敗を次の原動力としていくような雰囲気を社内から作ってください!』
『日本企業の海外での成功をもっと見たい!よろしくお願いします(笑)』
『日本は世界的にも質の高い仕事をしているので、自信を持ってどんどん挑戦してほしい!』
と熱いメッセージをいただきました!

 

おわりに

日本人スタッフの皆さんのお話から、NY でのサバイバルな生活を楽しんでいて、すごくエネルギッシュな印象を受けました。
グローバルな人々が集まる環境ならではの自由や違いが多くある中で、リーダーシップ・プリンシパルが実践され、Amazon のカルチャーが根付いていることに感銘を受けました。これがより良いパフォーマンスを引き出しているのだと感じました!
また、失敗を恐れずに挑戦し、日々学び続ける姿勢は、私自身も大切にしていきたいと思います。

心に残るお話と活気あふれる NY の街並みから、多くの刺激を受けた、とても有意義な時間でした!