AWSなどの仮想マシンが誕生してからは、コンソールひとつでOSを立ち上げたり、固定IPを設定したりといった事が簡単に実現できるようになりました。

しかしここで、昔のように自力でマシンにLinuxをインストールして、ゼロから構築しなければならなくなった場合の事を考え、いま一度自力での設定方法を備忘&勉強がてら記してみようと思います。

第6回 ntpの設定

ntpとはNetwork Time Protocolの略で、ネットワークに接続される機器において、機器が持つ時計を正しい時刻へ同期するための通信プロトコルです。
UDPポートの123番を使用します。

これをサーバに設定しておけば、逐次時計を指定された外部NTPサーバの時刻に合わせてくます。
これの凄いところは、仮に1時間ずれていた場合にいきなり時刻を合わすのではなく、徐々に同時刻になるように合わしてくれる事です。
これによりバッチ設定時間を飛ばして、バッチが実行されなかった等の2次被害を防いでくれます。

AWSではデフォルトで入っているもので気にしなくてよいですが、あくまで自前でサーバを立てる場合には入れておいた方が良いです。

■インストール

# yum -y install ntp

■設定(基本的にはデフォルトのままでよい)

# vi /etc/ntp.conf ← ntp設定ファイル編集

# Hosts on local network are less restricted.
#restrict 192.168.1.0 mask 255.255.255.0 nomodify notrap
restrict 192.168.1.0 mask 255.255.255.0 nomodify notrap ← 追加(内部からの時刻同期を許可)

# Use public servers from the pool.ntp.org project.
# Please consider joining the pool (http://www.pool.ntp.org/join.html).
server 0.rhel.pool.ntp.org
server 1.rhel.pool.ntp.org
server 2.rhel.pool.ntp.org

■起動

# /etc/rc.d/init.d/ntpd start

※NTPサーバ自動起動設定

# chkconfig ntpd on

※この記事は、なかの人(piro556)が書いています。