はじめに

現代のシステム運用において、インフラとアプリケーションの健全性をリアルタイムで監視することはますます重要になっています。
New Relic の初心者向けハンズオンセミナーでは、New Relic の基本機能から実際の運用で活用できる知識までを広く学ぶことができました。
本記事では、セミナーで得た知見や、New Relic を導入することで得られるメリットを解説していきます。

※ なお、本記事執筆のために参加したハンズオンセミナーは2024年8月のものであるため、当時の内容や使用されたツール・機能などはその時点でのものです。
今後、New Relicのアップデートや新機能の追加により、記載されている情報と異なる点が発生する可能性がありますのでご了承ください。
読者の皆様には、最新情報を公式サイトや最新のドキュメントで確認することをお勧めします。

New Relic とは?

New Relic は、アプリケーションやインフラのパフォーマンスを監視し、問題を迅速に特定するためのツールです。
New Relic を使用することで、運用中のシステムにおけるボトルネックをリアルタイムで把握し、パフォーマンス改善につなげることができます。
今回のハンズオンでは初学者に向けた内容で、インフラ監視や APM(アプリケーションパフォーマンスモニタリング)の基本を学べました。

New Relic ハンズオンセミナーの概要

今回のセミナーは、New Relicをこれから使い始める方を対象に、実際に操作しながら学ぶ内容となっていました。
セミナーの全体の流れは以下の通りです。

  • 研修の目的と概要の説明(5分)
  • New Relic Agent インストール・監視設定(40分)
  • 基本機能の説明とデモ(35分)
  • 実習タイム(20分)

New Relic 導入のステップとポイント

まずはじめに、監視を行いたい対象へ New Relic Agent のインストールを行いました。
ガイド付きのインストール方法を使うことで、複雑な設定を自動化し、簡単に環境を構築できました。
コマンドを実行すると、インスタンスと New Relic が疎通し、モニタリングが開始されます。

APM やインフラ監視の基本操作

次に、APM(Application Performance Monitoring)を使用して、今回の作業環境で構築したアプリケーションのパフォーマンスを確認しました。
エラー率、レスポンスタイム、プロセスの利用状況などを可視化し、具体的な問題を特定することができます。

Transactions のタブでは上位のトランザクションが一覧で表示され、どの機能や操作が最も多くの処理時間を消費しているかを一目で確認できます。

error inbox のタブでは発生しているエラーごとにドリルダウンして詳細をチェックできます。
コンソール上で PHP のエラーを直接確認できるのは障害などの調査が格段に楽になって良いですね。

Service map 機能では、アプリケーションの依存関係の可視化やユーザーエクスペリエンスの把握に活用が行えます。
視覚的にどのサービスが他のサービスに依存しているか、エンドユーザーが受ける影響やサービスの健全性を俯瞰して見れるため
依存関係が多い箇所や、潜在的なボトルネックとなる部分の特定が容易に行えるようになります。

実際にハンズオンで体感したこと

実習タイムでは、自分で設定を行いながら、New Relic の各機能を体感しました。
UI が直感的で操作しやすく、また複雑なコマンドを使わなくても問題のトリアージができる点が印象的でした。
実際に稼働しているシステムに対しても、APM を導入することですぐに利用できる内容だったのが好感触ですね。

セミナーを通じての感想

New Relic を導入することで、インフラやアプリケーションの監視が効率化し、パフォーマンス問題の早期発見と解決に役立つことがわかりました。
今回のハンズオンを通じて、システム運用におけるオブザーバビリティの向上がいかに重要かを実感しました。
今後も New Relic を活用し、さらに効率的でスマートな運用管理を目指していきます。

最後に

当社では New Relic を活用した「AWS 運用・保守サービス」、「New Relic One 導入支援サービス」、「New Relic One 請求代行サービス」を提供しております。

お客様のご要望に合わせた最適なサービスを提供し、監視運用に関する課題解決をサポートいたします。
詳細については、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。