こんにちは、ヤマダです。

本記事は「Figma Slidesはいいぞ!」という内容です。関連サービスの説明と基本的な操作などをまとめます。ぜひFigma沼にハマってください。

Figmaについて

Figmaとは

Webブラウザ上で動作する多機能なデザインツールです。主にUI/UXデザイン(Webサイトやアプリの画面デザイン)やプロトタイプ作成に使われますが、それ以外にもさまざまなデザイン制作に活用できます。

個人的にはブラウザで使用するだけで十分満足していますが、デスクトップアプリも提供されています。

https://www.figma.com/ja-jp/downloads/

ローカルフォントを使用したいことがあるので、私はフォントインストーラーのみPCにインストールしています。Figmaではデザインの他にもスライド作成に特化したFigma Slidesやオンラインでチーム活用しやすいFigJamなどが利用できます。

Figma Slidesとは

Figma Slidesは、チームで美しいプレゼンテーションを作成できるスライドデッキ作成ツールです。Figmaデザインからデザインやプロトタイプを挿入し、コラボレーションツールやプレゼンテーションツールを使って自信を持って共同作成やプレゼンテーションを行えます。インタラクティブウィジェットを使えば、プレゼンテーションが終了する前にステークホルダーのフィードバックを収集することができます。
https://help.figma.com/hc/ja/articles/14563969806359-Figma%E3%81%A8%E3%81%AF

公式から文章を拝借しました!

Figma Slidesは、Figmaのプラットフォーム内で直接スライド資料を作成できる機能です。UIデザインツールとして培われたFigmaの機能をそのままプレゼンテーションに応用できるため、デザインの一貫性を保ちながら視覚的に魅力的な資料を効率的に作成することが可能です。

Figma Slidesの魅力とは

Figma Slidesを使用するメリットはたくさんありますが、特に「リアルタイム共同編集」「Figmaの高度なデザイン機能の活用」が分かりやすい魅力かなと思います。

Figma SlidesではFigmaと同様にリアルタイムに共同編集ができます。これによってチームでの資料作成や共有のしやすさが段違いです!

また、Figmaの既存ユーザーには特に直感的に利用できるUIであり、高度なデザイン機能を有しているので簡単な画像修正もその場でちょちょいのちょいです。

基本的な課金体系

Figma Slidesの課金体系についてまとめてみます。

Figma Slidesは、Figmaの主要な製品ラインナップの一部として提供されます。2025年からは以下の料金体系が用意されています。

  • スターター: 無料
  • プロフェッショナル: ¥450/シート・月
  • ビジネス / エンタープライズ: ¥750 / シート・月

※年間支払の場合
https://www.figma.com/ja-jp/pricing/

今回は個人利用に焦点を当ててみていきます。シート単位で使用できる機能が変わり、年払いか月払いでも結構差があるようです。

プロフェッショナルプラン
料金(¥/月) FigJam Figma Slides Dev Mode Figma Draw Figma Design
月払い 年払い
コラボシート ¥750 ¥450 × × ×
Devシート ¥2,250 ¥1,800 × ×
フルシート ¥3,000 ¥2,400

※2025年6月時点

こうしてみると本当にいろんな機能があるんですね。年間支払いにすれば月々は450円でFigma Slidesの有料機能が使用できます!本記事では有料機能にはあまり触れませんがかなりお得に聞こえますね💰

注意点

Figmaはとても便利なサービスで、共有がとても簡単にできてしまいます。その分お仕事で活用する場合は機密情報の取り扱いなどに十分注意して使用するようにしてください。

Figma Slidesの基本

ファイル作成

まずはファイル作成です。
ログインした後に右上にあるボタンから新規ファイルを作成します。ここでFigma Slidesのアイコンをクリックします。

Figma Slidesのファイルを作成するとまずはテンプレート選択ポップアップが表示されます。私は今のところとあるテンプレートに一目惚れしているのでテンプレートしか選択しませんが、「最初から始める」を押して何もない状態からスタートしてもOKです。

Slideテンプレートについて

今回は黒を基調としたテンプレートを選択しました。
テンプレートの中身が表示されます。ここで全てのスライドを追加してもいいのですが、とりあえず表紙だけ追加すればいいと思います。(あとから好きなスライドを追加できるので)

また、このスライドテンプレートはスタイルカラーを変更することができます。

このテンプレートスタイルにある3色のアイコンをクリックするとランダム(?)にカラーを変更してくれます。

また、背景のカラーを変更すると文字色などは自動で見やすい色合いへと変更してくれます。私はこのテンプレートの白背景を愛用しています。

これはなぜだか分からないのですが、上記の操作で背景色を一度でも変更してからテンプレートスタイルのランダムカラー変更を実施すると、背景色もランダムで変更されます。

資料内容に合わせて配色を変更するのが簡単にできますね!

大まかなUI説明

1. ファイル操作

ナビゲーションパネルの左上ですが、新規ファイル作成などの基本的操作が詰まっています。個人的にはFigmaのファイル一覧に戻る時とエクスポートくらいでしか使ってないです。

2. 編集中のファイル操作

ファイル名の変更やバージョン履歴を表示できます。バージョンについては30日までのバージョンを確認できます。プロフェッショナルプラン(有料)であればさらに過去に遡ってバージョン管理も可能です。

3. スライド関係

見ての通りで「新しいスライド」をクリックするとテンプレートの各スライドが表示され、選択することで任意のスライドを追加できます。プラスボタンから空のスライドを追加することも可能です。スライドのコピーペーストはもちろん、順序の変更などはドラッグで直感的に操作できます。

4. ツールバー

スライド内にテキストボックスや図形を追加するなど、基本的な操作はこのツールバーを使用します。

5. プロパティパネル

選択したオブジェクトの設定を変更するときはここです。スライドやテキストボックスなどのオブジェクトを選択することで変更可能項目に切り替わるので直感的に操作できます。

上記はテキストボックスを選択した時のプロパティパネルです。プロパティパネルでできることは非常に多く、ここにFigmaの高度なデザインツールが詰まっていると言っても過言ではないと思います!

6. スライドショー・共有ボタン

他人にこのFigma Slidesを共有するときや、スライドショーを開始するときに使用します。スライドショーはブラウザで利用してもメモを別のウィンドウで表示してくれるので、従来のプレゼンツールと同じ使用感です。

共有ボタンではスピーディにファイルを共有したり、他のユーザの権限設定を行うことができます。

知ってると便利な機能

ここからは知っておくと得する、ちょっとした機能について紹介していきます!私がまとめている途中で気づいた機能もありますし、普段から使っている便利機能もあります。

「スライドビュー」と「グリッドビュー」の切り替え

Figma Slidesには、1枚のスライドに集中してデザインする「スライドビュー」と、全体のスライドを一覧で確認できる「グリッドビュー」があります。プレゼンテーションの流れを俯瞰したり、スライドの順番を入れ替えたりする際にはグリッドビューが非常に便利です。デザイン作業と構成作業で、表示を切り替えることで効率が上がります。

スライドの「スキップ」機能

プレゼンテーション中に一時的に表示したくないスライドがある場合、そのスライドを「スキップ(Skip slide)」設定にすることができます。発表モードではスキップされたスライドは表示されず、デザインファイル上ではプレビューアイコンに「閉じた目」のマークが表示されます。これは、プレゼンテーションの準備段階で、複数のパターンを用意しておいたり、特定の状況でだけ使うスライドを隠しておいたりするのに便利です。

技術系のLTではアペンディクスとしてその他情報もまとめておくこともよくあると思います。スキップ機能を活用してプレゼンとしてもスッキリしていて、技術スライドとしても内容に重みのあるファイルを作成しましょう。

ファイルのインポート・エクスポート

Figma Slidesは、既存のPowerPointファイルをインポートしてFigma上で編集したり、Figma Slidesで作成した資料をPowerPoint形式でエクスポートしたりすることができます。これにより、既存の資産を活かしつつFigma Slidesに移行したり、Figma Slidesで作成した資料をFigmaユーザーではない人と共有したりする際にもスムーズです。

インポート機能はFigmaのホーム(自分のファイルがあるところ)でpptxファイルをドラッグ&ドロップすることで使用できます。試しにインポートしてみましたが、表示崩れもなく綺麗にインポートできました。

そのままでも十分に共有機能があるFigmaですが、不特定多数の人に向けて共有する時は別サービスを利用している方も多いです。例えばSpeaker DeckにアップロードするようにPDFでエクスポートすることも可能です。

正直言うとpptxへのエクスポートは若干崩れる印象があります。

「デザインモード」と「スライドモード」の使い分け

個人的に一番驚いた機能です。
実はFigma SlidesのツールバーはFigmaデザインと少し違います。私は若干使いにくいなーなど思いながらも我慢していたのですが、Figma Slidesの一番右にある切替ボタンをクリックするとデザインモードに切り替えることが可能です!

最初は何も考えずにスライドモードで資料を作成していき、仕上げにデザインモードで細かなデザイン調整やレイアウトを整えると使いやすいです。

デザインモードではレイヤーも表示されるので、各オブジェクトの重なりなども確認しやすくなっています。

AIライティング機能の可能性 (AI Beta)

Beta版の機能ですが、2025年6月現在は無料で使用可能です。テキストのトーン調整や発表者ノートのドラフト生成を利用できます。

テキストのトーン調整

テキストボックスなどを選択状態にし、プロパティパネルのテキストから十字のアイコンをクリックします。ここでグラフの中にあるオレンジ色の点を感覚に合わせて移動させるとテキストを自動で調整してくれます。

試しに「私は北野です」というテキストで試してみたら、勝手に東京出身の日本大好きマンになって爆笑しました。

発表者ノートのドラフト生成

各スライドの発表者ノートのドラフトを生成してくれます。
これ、ちょこっとだけしか触ってませんがかなり便利です!!慣れてくれば特に使用する必要もないかもしれませんが、まだ発表に慣れていない人や文章を作るのが苦手な人は叩き台としてこの機能を利用しましょう。

適当なアジェンダを作ってドラフトを生成しましたが、当たり前の内容ですが表現が同じにならないように工夫してノートを作成してくれています。

これをベースに修正すれば0→1の苦しみから解放されそうです!

まとめ

非常に長くなってしまったので、基本と便利機能で記事を分けるべきでした!でもこの長さは愛の長さだと思うのでこのまま行きたいと思います。

Figma Slidesは、Figmaのデザイン資産を最大限に活用し、チームでの共同作業を強力にサポートする次世代のプレゼンテーションツールです。もちろん個人利用でも大きな価値をもたらしてくれます。

この記事でFigma Slidesが少しでも気になった方はぜひ登録して使用してみてください!🥰