「アプリケーションのパフォーマンス、どうやって監視・改善すればいいんだろう…」
「New Relicって便利そうだけど、何から学べばいいかわからない…」
そんな悩みを抱えるエンジニアの皆さんへ。先日、オフラインで開催された「New Relic ハンズオン for beginner」に参加してきたのですが、これがまさにそんな悩みを解決してくれるイベントでした
この記事では、ハンズオンで実際に何を学び、どんな体験ができたのかを、参加者目線で詳しくレポートします。
特にオフライン開催ならではの良さや、豪華な参加特典についても触れていきますので、次のハンズオンに参加しようか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
New Relic ハンズオン for beginnerとは?
今回私が参加したのは、New Relic社が主催する初心者向けの無料ハンズオンセミナーです。
参考:New Relic イベント・セミナー
このハンズオンは、Observability(可観測性)プラットフォームであるNew Relicの基本的な使い方を、実際に手を動かしながら学べるのが最大の特徴です。
専門のインストラクターが丁寧に教えてくれるので、New Relicを全く触ったことがない人でも安心して参加できます。
セミナーの内容
セミナーは、座学と実践的な実習を組み合わせた、非常に分かりやすい構成でした。具体的には、以下のような内容を学びました。
1. New Relic Agentのインストール・監視設定
まずは、監視対象のサーバーにNew Relic Agentをインストールするところから始まります。
エージェントの導入と聞くと少し難しそうに感じますが、実際にはインストラクションに従って数本のコマンドを実行するだけ。
驚くほど簡単に対象サーバーのデータがNew Relicに集約され始めます。

2. New Relicの主要な機能紹介
エージェントの導入後、New Relicが提供する主要な機能について、デモを交えながら解説がありました。
それぞれが強力な機能で、オブザーバビリティプラットフォームとしての懐の深さを感じました。
New Relic Infrastructure
サーバーのCPU、メモリ、ディスク使用率といったインフラリソースを監視する機能です。
単にリソースを見るだけでなく、「どのサーバーが高負荷か」「特定のプロセス毎のリソース利用状況はどのくらいか」といった分析が可能です。
その他にも、OSパッケージ構成情報や構成の変更日時を確認することもできます。

New Relic APM (Application Performance Monitoring)
- 主要機能
- エンドツーエンドのトランザクショントレース
- エラーレート・レスポンスタイムの可視化
- アプリケーションのマイクロサービスマッピング
- 利点
- 問題原因の早期特定と修正
- ユーザーエクスペリエンスの向上
今回のハンズオンの主役で、アプリケーションのパフォーマンスを詳細に監視する機能です。
リクエストごとの処理時間(トランザクション)を追跡し、レスポンスが遅い原因となっているデータベースクエリや外部API呼び出しを特定できます。
エラー発生時には詳細なスタックトレースも記録されるため、迅速なデバッグに繋がります。
「よくわからないが動きが遅い」というような曖昧な問い合わせに強く、ドリルダウンしながらボトルネックを分析できます。
New Relic Browser
- 主要機能
- ページの読み込み速度を測定
- ユーザー実際のブラウジング中に発生するJavaScriptエラーの把握
- サーバとのAjax通信のパフォーマンスを分析
- 個別のユーザーセッションを追跡して問題の発生源を特定
- 利点
- SEO強化
- ユーザー体験の向上、フロントエンドの問題特定
Webサイトを訪れたユーザーの体感速度を、実際のブラウザ側から計測する機能です。ページの表示完了までにかかった時間(LCPなど)や、JavaScriptのエラーを分析できます。
これにより、「サーバーの応答は速いのに、なぜかユーザーには表示が遅く感じられている」といったフロントエンド側の問題を明らかにできます。
Synthetic Monitoring
- 主要機能
- グローバル拠点からシステムの稼働状況を定期的にチェック
- ユーザー操作、証明書チェックなど多様なユースケースに対応
- 利点
- ユーザー影響が出る前に問題を検出できる
世界中の指定した場所から定期的にWebサイトへ自動アクセスし、パフォーマンスや正常性をチェックする外形監視の機能です。「サイトがダウンしていないか」「重要なページの表示速度が遅くなっていないか」を24時間監視し、ユーザーが問題を体感する前に異常を検知できます。ログインなど複数ステップの操作をシミュレートすることも可能です。
3. 実習(課題を解答するクイズ形式)
機能紹介の後は、いよいよ実践です。
インストラクターから出される課題を、New Relicのダッシュボードを実際に操作して解決していく、クイズ形式で進められました。
例えば、「直近1時間で最もメモリを使っているプロセスは何でしょう?」といった具体的なお題が出されます。
参加者はInfrastructureの画面を開き、プロセスリストをソートして答えを探します。
この形式だと、目的を持ってダッシュボードを触ることになるので、どこにどんな情報があるのかが自然と頭に入ってきて、非常に効果的な学習方法だと感じました。
オフラインのハンズオンに参加してわかったメリット
実際に参加してみて、特に感じたメリットをまとめました。オンラインにはない、オフラインならではの魅力も大きかったです。
1. 手を動かすから、理解が早い
座学で聞くだけでなく、実際に自分の手で操作することで、各機能の便利さや操作感が深く理解できました。
2. 専門家のサポートが心強い
ハンズオン中は、インストラクターの方が常にサポートしてくれます。
対面なので気軽に声をかけやすく、ちょっとした疑問でもPCの画面を直接見せながら質問できるのが本当に助かりました。
オンラインだと躊躇してしまうような些細な疑問も、その場で即解決できたのが良かったです。
3. 他の参加者の存在が刺激になる
会場を見渡すと、多くのエンジニアが真剣な表情で課題に取り組んでいます。その雰囲気を目の当たりにすることで、「自分も頑張ろう」と、学習のモチベーションをさらに高めてくれました。
【参加特典】書籍とオリジナルグッズが嬉しい!
今回のハンズオンセミナーでは
参加特典までいただけました!
いただいたのは、パフォーマンスチューニングに関する貴重な知識が詰まった書籍と、New Relicのロゴが入ったオシャレなコースターです。
特に書籍は、ハンズオンで学んだことをさらに深掘りできる内容で、今後の業務に役立つこと間違いなしです。こうした素敵な特典があると、学習のモチベーションもさらに上がりますね!
まとめ:New Relic初心者はまずオフラインハンズオンに参加すべし!
「New Relic ハンズオン for beginner」は、ツールの強力な機能と、それを使いこなすための第一歩を実践的に学べるイベントでした。
特にオフライン開催は、疑問点をすぐに解消できる安心感や、他のエンジニアと繋がれる貴重な機会があり、オンラインにはない学びと発見があります。
もしあなたが、
- アプリケーションのパフォーマンス改善に課題を感じている
- Observability(可観測性)について学びたい
- New Relicに興味があるけど、何から始めればいいかわからない
上記に一つでも当てはまるなら、ぜひ次回のハンズオン(特にオフライン開催)に参加してみることを強くおすすめします!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。この記事が、あなたの第一歩を後押しできれば幸いです。