こんにちは、デザイン事業部の田邊です。
前編の記事ではGoogleの生成AI Geminiの「Canvas」機能を使って、文書のニュアンスやボリューム変更をする方法について紹介しました。
💡おさらい
前編はこちらをご覧ください:【前編】GeminiのCanvas機能を使った資料作成
- 前編同様、今回もProモデルをメインで利用します
- 後編では、さらに一歩踏み込んだ資料作成方法についてご紹介します。
✅Canvasの4つの機能について
前編で操作したときのように、Canvasが開かれている状態で、右上の「作成」を押すと、このように4つの選択肢が出てきます。
これらはCanvasにある4つの作成機能になります。概要は以下の通りです。
ウェブページ | 指示だけで、文章やデータからHTML形式のウェブページを自動作成します。専門知識がなくても、簡単なサイトを素早く作ることができ、コードの直接編集や追加指示も可能です。 |
インフォグラフィック | 複雑な情報やデータを、図やグラフ、アイコンを用いた視覚的に分かりやすい資料に自動生成します。プレゼン資料やレポート作成の効率が上がります。 |
クイズ | 特定のトピックや資料から、AIが問題と選択肢を自動で作成します。学習の理解度チェックやイベントなどで手軽に活用でき、フィードバックも得られます。 |
音声解説 | テキストを、ラジオ番組のような自然な対話形式の音声コンテンツに変換します。移動中など「ながら時間」での情報収集や学習に便利です。 |
上記のうちインフォグラフィック機能を利用して資料を作成していきます。
✅Canvas機能を使ったインフォグラフィック作成
改めて前編の続きを例にした場合、Canvasの右上にある作成ボタンを押した後、インフォグラフィックを選択してください。
※または初めから行う場合は、Gemini入力欄にあるCanvasをONにし、「以下の内容をインフォグラフィックにして」とプロンプトを添えて要約したい文章を送信してください。
すると下記のようにインフォグラフィックを表示するためのコードが生成されました。
右上にあるタブのうち最初はコードが選択されている状態なので、プレビューに切り替えるとインフォグラフィックが表示されます🌷
💡またFlashモデルでも試してみました。
今回のデータではそこまで違いを感じられませんでした。どちらも工夫されたインフォグラフィックになっていて面白いですね。
✅インタラクティブなインフォグラフィック
さらに違うパターンのインフォグラフィックも作ってみたいので、プロンプトを変えて送信してみます。
「以下の内容をインタラクティブなインフォグラフィックにして」
すると次は以下のようなアウトプットが出てきました!
先ほどのものと見比べるとまた見た目が変わりますね。このようにプロンプト次第でカスタムできそうなので、色々試してみるのも面白そうです。
✅共有について
インフォグラフィックについてはGoogleスライドやファイルなどに直接出力する仕様はありませんでした。
内容を保存・共有する場合は、コードをコピーしてHTMLファイルとして保存し、ブラウザで開いて表示・共有することしかできないようです。
直接ファイル出力ができたら便利かと思いますので、今後に期待ですね。
✅まとめ
後編はかなりユニークなアウトプット方法をご紹介できたかと思います。
難しい内容など、テキストだけでまとめてて理解しようとしても、なかなか頭に入らないことが多く、そんな時に今回の方法を活用していました。
詳細な内容の精度はまちまちなところはあるため、その辺りは都度確認して指示し直す必要があります。
しかし概要をまとめるという趣旨や、他の人に見せる目的であれば、視覚的に楽しいので役に立つのではないでしょうか。
ぜひ参考になれば嬉しいです。