2025年9月18日(木)、株式会社インプレスが主催する「生成AI Day 2025 ~ビジネスに革新をもたらす生成AIの最新潮流~」が紀尾井カンファレンスで開催されました。このイベントにアイレットは、プラチナスポンサーとして協賛し、展示ブースの出展に加え、DX開発事業部の川村 彰 がセミナーに登壇しました。本記事では、イベントの様子をレポートします。

▪️イベント会場の様子

イベント名とスポンサーロゴの看板が入口付近に設置されており、看板を抜けて、受付が行なわれていました。

セミナー会場では、生成 AI に関する18のセミナーが開催されました。

▪️アイレットのセミナー

アイレットのセミナーでは、「属人化解消に挑む!KDDI様が実現した『実務で使える』生成AIチャットシステム開発」と題し、DX開発事業部の川村が登壇しました。

知見の属人化と意思決定の遅延

少子高齢化による人材不足が深刻化するなか、KDDI様の購買部門も「ベテランにノウハウが集中」「決裁者視点が浸透せず承認が長期化」という二つの課題を抱えていました。加えて、多くの企業同様、生成 AI を“情報収集”にとどめてしまう状況も課題でした。アイレットはこうした課題に寄り添い、属人化の解消と意思決定スピードの向上を目指しました。

実務に根ざした生成 AI チャット

課題解決のため、Google Cloud の Vertex AI と Gemini を活用した RAG (検索拡張生成)型チャットボットを開発しました。購買関連の複雑な社内文書やベテラン社員の知見を学習データとして取り込み、正確かつ文脈に沿った回答を生成します。ユーザーが質問を重ねることで、AI が「どの点を掘り下げますか?」と促すなど、対話を通じて思考を深める設計が特徴です。

さらに、マトリクス検索や複数エージェント(マルチエージェント)を用い、質問内容に応じて最適なデータソースを自動選択。回答待ち時間短縮やメンテナンス容易化のため、ストリーミング処理やマトリクスチューニングを重ねるなど、地道な改善サイクルを続けました。

導入効果と今後の展望

チューニング後は AI 回答の正答率が約68%から約100%へ向上。意思決定のスピードも加速し、購買プロセス全体の業務品質が底上げされました。今後は AI が対応できない問い合わせを上位者が回答し、それを学習データ化する仕組みを整備。購買以外の業務への展開も視野に入れています。

泥臭さが鍵となる現場 DX

川村は講演の締めくくりに「生成 AI を現場で“動く力”に変えるには、華やかな技術導入だけでなく、泥臭い検証と改善の積み重ねが不可欠」と強調。AI エージェント開発を通じて業務課題を解決し、お客様が自律的にプロセスを実行できる“実務で使える AI”を追求する姿勢を示しました。

▶︎▶︎アイレットの「Google Cloud 生成 AI 導入支援サービス」の詳細はこちら◀︎◀︎

▪️アイレットのブース

今回、ブース出展も行ない「生成 AI 導入・活用支援サービス」を来場者にご案内しました。セミナー参加者からの質問や相談もあり、有意義な意見交換・交流をさせていただきました。

▪️最後に

生成 AI 導入・活用に関するお悩みはありませんか?

アイレットは、生成 AI の高い専門性と豊富な実績のもと、お客様ごとの環境や業務特性に合わせた最適なソリューションをご提案します。

▶︎▶︎アイレットの生成 AI 導入・活用支援サービスの詳細はこちら◀︎◀︎

まずは下記よりお気軽にご相談ください。

▶︎▶︎クラウド導入のご相談、お見積り、サービスについてのお問い合わせ◀︎◀︎