はじめに
こんにちは、最近体調不良の北野(ヤマダ)です。
週に1回、チーム内で勉強会を実施しているのですが、そこでやるネタがなくなってきたので最近は「スキルパーティ」を実施しています。これが思っていたよりもめちゃくちゃよくて、チーム内のAWSサービス理解度が爆上がりしている気がするので共有していきたいと思います。
スキルパーティとは
スキルパーティというのはJAWS-UG DE&Iでよく実施されている資格対策勉強会です。
「なぜこれが正解?」「なぜこれは不正解?」を皆で徹底的に調べて議論します!
問題を一問一問じっくり時間をかけて、AWSドキュメントを確認したり、時には実際にリソースを作ったりしながら解くことで、試験対策を超えた実務で使える知識が身につきます。
上記が公式(?)のスキルパーティの概要です。書いてあるそのままで、AWS認定資格に出てくる問題をじっくりと時間をかけ、調べたり話し合いをしながら回答を導き出します。
当たり前のように思える上記の工程が非常に勉強になります。
こればっかりは実際にやってみて効果を実感してほしいの一言です。
ここからは私たちのチームで実際にどういった手順で実施しているかを紹介いたします。
IoTセクションでのスキルパーティ
IoTセクションでは週に1回1時間、参加できるメンバーで勉強会を実施しています。他に持ち込みネタがない時は最近はスキルパーティをしている感じです。
以下のアジェンダで実施しています。
- どの認定資格から1問取るかを決める
- 適当に1問持ってくるか、もしくはGeminiで1問作る
- みんなで問題文を読む
- 選択肢4つに参加メンバーを配分し、それぞれ調べてくる(もし話し合いできるならしたほうがいい)
- 調べてきたことを報告しあう(個人で調べた場合は重なっていても全員話す)
- 回答を選び、問題の解説などを読む
- 総評し、今回の問題の解き方のコツや新たな発見を共有しあう
第1回 コスト周りのAWSサービスの問題
はじめに

AWSアカウント内でのコストと使用状況を追跡し、最適化するためのツールはどれですか?
A. AWS Cost Explorer
B. AWS Billing and Cost Management console
C. AWS Trusted Advisor
D. AWS Budgets
初回はコスト関係のサービスが問われたこちらの問題で実施しました。
普段からコスト意識の高いヤマダは得意げに「これはBでしょ!よく見てるもん!!」と言いました。
しかし答えは…

始まりましたね、スキルパーティが。
はい、いくつになってもSAA相当のコスト問題、間違えます。
手順としては最初にヤマダが調子に乗って答えて不正解になったことでグチャグチャになりましたが、ここから各選択肢を調べることになりました。
実はこの問題、結構面白い問題でした。
各選択肢を見ていく
実際のスキルパーティでは参加メンバーごとに選択肢を振り分け、最後に情報共有する形で実施しましたが、この記事では代表して私が全て調べます。あしからず。
A. AWS Cost Explorer
AWS Cost Explorer は使いやすいインターフェイスを備えており、AWS のコストと使用量の経時的変化を可視化、把握、管理できます。コストと使用量のデータを分析するカスタムレポートを作成することによってすばやく開始できます。高レベルでデータを分析 (すべてのアカウントの合計コストと使用量など) することや、コストと使用量のデータを詳細に分析して傾向を明らかにし、コスト要因を特定して異常を検出することができます。
https://aws.amazon.com/jp/aws-cost-management/aws-cost-explorer/
AWSのコストと使用状況を視覚的に分析・管理できるサービスです。グラフやレポート機能を使用してのコスト予測などが可能です。たしかにこのサービスについてはヤマダも最初は選択肢に入れてました。しかし、普段から自チームの検証アカウントのコストを確認する時はサービス名検索で「Billing」まで入力し、Billing and Costほにゃららを見るということを脳が朧げに覚えていたので反射的に選んでしまいました。
AWS Cost Explorerで検索して出てくる画像はいつも見てるやつとほぼ同じ。なんでこのサービスが正解なんだという疑問とAWS Billing and Cost Managementとの違いがよく分かりません🤔
B. AWS Billing and Cost Management console
AWS 請求ページでは、AWS の料金、割引、クレジット、返金、税金を簡単に把握できます。請求書ドキュメントを表示およびダウンロードしたり、コストデータの CSV をダウンロードしたりできます。
https://aws.amazon.com/jp/aws-cost-management/aws-billing/
これ合ってるのかな。
「AWS Billing and Cost Management console」じゃなくて「AWS Billing」っぽいページなんですけど、たぶんこれですよね。請求コンソールとか書いてるし。
これはAWSでのコストを管理・最適化するための各種機能とサービスを提供するウェブサービスです。ユーザーは、請求書を確認して支払いを管理したり、AWSコストの利用状況を可視化・分析したり、予期せぬ支出を抑制するための予算設定や異常検知を行ったりすることができます。
書いてあること的には合ってるやん。
そして検索して出てくる画像はいつも見ている画面。さっきも似たようなやつ見たなと思いつつ、いまいち違いが分かりません。
C. AWS Trusted Advisor
AWS Trusted Advisor は、コストの最適化、パフォーマンスの向上、セキュリティと耐障害性の改善、クラウドでの大規模な運用を支援します。Trusted Advisor は、クラウドコストの最適化、パフォーマンス、耐障害性、セキュリティ、運用上の優秀性、サービスの制限などのカテゴリでベストプラクティスチェックを行い、お客様の AWS 環境を継続的に評価します。そして、ベストプラクティスからの逸脱を修正するためのアクションを推奨します。
https://aws.amazon.com/jp/premiumsupport/technology/trusted-advisor/
個人的にはこれは違うかなーと思ったのですが、やはり視点によっては様々な意見があります。メンバーの中には最近AWS Trusted Advisorを触っていて「最適化」系でなにやら似たような機能を見ていて、最初の自分の選択肢としては含めていたそうです。
ですがこちらは調べていくとどちらかというと環境を最適化するためのガイダンスを提供するツールだということが分かります。設問の後半部分には当てはまりますが、前半部分の「コストと使用状況の追跡」などが当てはまりません。
D. AWS Budgets
柔軟な予算と予測による計画とコスト管理の改善
https://aws.amazon.com/jp/aws-cost-management/aws-budgets/
ん?AWS Budgetsのページ、説明少なくね?とは思ったものの、この説明に尽きますね。AWS Budgetsは設定した予算や使用量の上限を超えた場合に、アラートを送信するためのサービスです。最適化の一助とはなるかもですが、予算管理や通知に重きを置いたサービスだということが分かります。
答え合わせ
では調べ切ったので答え合わせです。
今回の問題は「AWSアカウント内でのコストと使用状況を追跡し、最適化するためのツールはどれですか?」でした。これの答えは「A. AWS Cost Explorer」です。
AWS Billing and Cost Management consoleはあくまでもAWSの請求、支払い、予算管理など、コストに関するすべての管理を一元的に行うためのハブです。ヤマダがよく見に行っていたのはまさにこのコンソールですが、見ていたのは裏側でAWS Cost Explorerの機能を利用してデータを可視化していた画面です。
普段から見に行っていたことで印象が強く、ヤマダは普通に間違えてしまいましたが問題文を読んだ時にこの差を具体的に説明できた人はいませんでした。コスト関係のサービス、なんとなく覚えてたら答えれますもんね(←間違えた人)。
まとめ
正直にいうとコスト関係のサービスを舐めてました。ですがこうしてみんなで集まって、考え、議論したことで各サービスが本来担っている機能や本質をしっかりと再認識することができました。簡単なことのように思えますが、チームで取り組むことで理解度が段違いだと感じています。
おそらくこのスキルパーティに参加したメンバーはコスト系サービスの問題を10年は間違えないでしょう!
みなさんもチーム内での勉強会にお悩みの際は、レッツ・スキルパーティ!✊