こんにちは!広報の羽鳥です。
2026年6月30日。この日をもって、一人の男が KDDIアイレットを去ります。
副社長・平野 弘紀。
新卒入社1号として21年間アイレットと共に歩み、Google Cloud 事業を一から立ち上げ、4年連続の Partner of the Year アワード受賞にまで導いた人物です。
この記事では、会長との卒業対談で明かされたエピソードと公式の記録を重ねながら、アイレットと Google Cloud の7年間を振り返ります。
会長との対談の詳細は別記事「【卒業特別対談】KDDIアイレットのスピードとチャレンジ精神を体現した副社長・平野 弘紀。齋藤会長と語る21年間の歩みと、次なる挑戦。」をご覧ください。
第1章:原点 ―「俺も何か成功させたい」
時計の針を2019年に戻します。
当時のアイレットは、AWS のフルマネージドサービス「cloudpack」で日本初のプレミアコンサルティングパートナーの1社としての地位を確立していました。会長がコミュニティ活動を通じて AWS エコシステムの中心に食い込んでいった ―― その成功を、平野は最も近い場所で見ていました。
「会長たちが cloudpack を有名にして、成功させた。それを見て、俺も何か似たようなことを成功させたいなと思った。
Google Cloud を成功させたら、これはこれですごいんじゃないかと」
会長もまた「Google Cloud もやらなきゃな」とずっと考えていたと言います。
平野が全体を見る立場になったタイミングで、会長が Google Cloud の担当者様を紹介。
2019年7月、アイレットはプレミアサービスパートナーの認定を取得し、Google Cloud 事業が動き出しました。
第2章:独自の戦い方 ―「がっつりグリップしよう」
会長は AWS のコミュニティ活動で関係を築いていった。では、自分はどうするか。
「コミュニティじゃないなと思った。Google Cloud のメンバーと『がっつりグリップしよう』と。自分なりのやり方でちょっとアレンジした」
案件があればすぐ行く。何か言われればすぐ行く。社内の面倒なことも全部一回聞く。「平野に言えば大丈夫」と言ってもらえる関係を、一つずつ積み上げていきました。
さらに、副社長という立場も武器にしました。
「副社長が現場にいるってすごくない? っていうのがブランディングになった。“アイレットはそれだけ本気だぞ”というところを見せられた」
会長とは違うことをやろうという発想から、経営者でありながら Google Cloud の認定資格を自ら取得し、Google Cloud Partner Top Engineer にも選出。経営と技術の両方を見られる人間が先頭に立つ ―― それが平野の選んだ戦い方でした。
「現地現物。ちゃんと現地に行き、現物を見て、どう変えていくか。自分で行動する。これは本当に成功する秘訣だと思っている」
第3章:飛躍 ― 認定の制覇とアワードの連続受賞
地道な関係構築は、着実に実を結んでいきました。
2021年、MSP 認定を取得し、初のスペシャライゼーション認定(インフラストラクチャ)も獲得。2022年にはアプリケーション開発、データ管理と立て続けに取得し、認定資格保有者は300人を超えました。
そして2023年、飛躍の年が訪れます。セキュリティのスペシャライゼーション認定を取得し、全4分野を制覇。認定資格保有者は400人・保有数1,000を突破。8月には Google Cloud Next ’23 で「Talent Development Partner of the Year – Japan」を日本で初めて受賞しました。
ゼロから始めて、わずか4年でこの高みに到達。ここから、アワードの連続受賞が始まります。

2026年 ― AI・Talent Development の2部門を2年連続受賞。KDDIアイレットとしての初受賞であり、Talent Development は通算3度目。4年連続のアワード受賞という金字塔を打ち立てました。

そして2026年6月、平野はアイレットからの卒業を決断しました。
この7年間、平野と共に走り続けてきた方々がいます。
最後に、Google Cloud の担当者様からいただいたメッセージをご紹介します。
共に歩んできた Google Cloud 担当者様からのメッセージ
平野さん、ご卒業本当におめでとうございます。
……と、お祝いの言葉を口にしつつも、本音を言えば、私としては本当に寂しくて、寂しくて、ものすごく悲しい気持ちでいっぱいです。
私たちが共に目指し、泥臭く、そして超本気で駆け抜けてきた「生成AIでのビジネス変革」と「アイレットの AI 内製化」のプロジェクト。変化のスピードが目まぐるしいこのエキサイティングな時代に、平野さんという熱く、誰よりも頼もしいリーダーの隣で、一緒にワクワクしながら最前線を走れた時間は、私にとってかけがえのない宝物です。
平野さんがいつも先頭に立って示してくださった情熱と、「まずはやってみよう!」という挑戦の姿勢があったからこそ、私たちはいくつもの壁を乗り越え、最高の景色を一緒に見ることができました。
平野さんのいないこれからの伴走を想像すると心がきゅっと痛みますが、平野さんがアイレットの皆様に遺してくださった熱い DNA を、今度は私たちがしっかりと受け継ぎ、さらに大きな成果へと繋げていくことをお約束します。
私にとって、平野さんは最高の「戦友」であり「リーダー」でした。
新しいステージへ羽ばたかれる平野さんの未来が、さらに輝かしいものであることを心から祈っています。でも、たまには「Nassy、頑張ってる?」とチャットをくださいね!
これまで本当に、本当にありがとうございました。
— Nassy
平野さんとは同い年ということもあり、仕事でもプライベートでもとても良くしていただきました。仕事においては、本当に厳しいときに何度も助けていただき、感謝の念に堪えません。まだ恩返しが出来ていないので、今度は平野さんを助けられるように頑張りたいと思います。次のステップでも必ず活躍するであろう平野さんの進む道を応援いたします!引き続きよろしくお願いいたします。
— Tetsuya
平野さん、長年にわたる多大なるご貢献、本当にお疲れ様でした。
アイレット様における Google Cloud ビジネスの黎明期から、常に最前線で共に走り続けてくださったことに心から感謝申し上げます。
これまでの協業の歴史のなかで私達が何より感銘を受けたのは、副社長というお立場でありながらご自身が率先して「Google Cloud Partner Top Engineer」を受賞されたことです。言葉だけでなく、自ら技術の最前線に立ち、圧倒的な実力と背中をもってエンジニアの皆様を牽引されるそのお姿は、私たち Google Cloud チームにとっても最高にクールで大きな刺激でした。
技術への尽きない情熱と、共にビジネスを創り上げた熱い日々は私たちの財産です。これからの新たなチャレンジも、Google Cloud メンバー一同、心より応援しております!
— Shun
平野氏とは、大手スーパーマーケットチェーン様の新規アプリ開発や顧客データ基盤等の既存システムリプレイスにおいて、Google Cloud パートナー企業の責任者として5年以上にわたり緊密に仕事を共にしてまいりました。
平野氏は、弊社と KDDIアイレット株式会社との間に立ち、極めて複雑な要件定義やスケジュール調整において、双方の利益を最大化する見事なバランス感覚とリーダーシップを発揮されました。常に先を見据えたリスク管理と、お客様の期待に対して最大限の努力をされる情熱には何度も感銘を受けました。どのような難局においても誠実かつプロフェッショナルな姿勢を崩さない同氏の姿勢は、お客様はもちろんのこと、弊社のプロジェクトメンバーからも厚い信頼を得ておりました。同氏が新しいステージにおいても、確実に関係各位の期待を超える成果を上げることを確信するとともに、今後のご活躍を心より祈念いたします。
— Mariko
平野さん、これまで本当にありがとうございました!
Google Cloud の黎明期から現在に至るまで、常に最前線で案件を力強くリードしてくださる姿に、いつも刺激を受けていました。平野さんの圧倒的な推進力があれば、今後どこへ行かれても必ず大活躍されると確信しています。 これからも引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!新しい挑戦を応援しています。
— YJ
平野さん
まずは創業期から今に渡り長い期間大変お疲れ様でした。数年前、アイレットさんが Google Cloud と コラボレーションを始めて頂けるとなって、それをどうやって加速していくかを日々話しながらも、それでもなかなかお互い思った通りいかず、うーんうーん言いながら双方の面々で日々話し合っていたいたことが懐かしいです。それでも私やウチのメンバーがアイレットさんと一緒にコラボレーションしていきたいと思ったのは、平野さんのパッションとそのリーダーシップとコミットメントによるものが本当に大きいです。平野さんがいなければ、今の両社のかたちは、なり得なかったと思います。副社長が誰よりも現場を理解して、誰よりもお客様を理解して、誰よりもGoogle Cloud を愛してくれている。これが私達のアイレットさんに対する確信でした。
これまで本当にお疲れ様でした。そしてビジネスを立ち上げ、推進してくれてありがとうございました。
— Ryoji
平野さん、アイレットからのご卒業、本当におめでとうございます!
まず、経営層でありながら常に現場を愛し、最前線のエンジニアとしてアイレットの Google Cloud ビジネスを力強く牽引されてきたその圧倒的な熱量に、心から敬意を表します。
私自身、グーグル・クラウド・ジャパンの人間として御社を長く担当させて頂き、その中で平野さんには数え切れないほどのお力添えをいただきました。困難な状況になればなるほど平野さんの強烈なリーダーシップで状況を打開し、前に進めてくださる推進力に沢山助けて頂きました。また、Google Cloud Partner Top Engineer 制度においては、平野さんご自身が副社長でありながら2期連続で受賞され、2025年末の表彰においてはアイレットが日本一となる33名もの選出を達成されたことも自分自身にとって最大の思い出です。前年の「来年は必ず No.1 になる」という宣言を見事に有言実行された Partner Forum 2025 での熱い乾杯のご挨拶は、今でも鮮明に記憶に残っています。
平野さんの、常に新しい技術に向き合い、磨き続けるその姿勢があれば、次のステージでも必ずや大旋風を巻き起こされることと確信しております。 新天地での益々のご活躍を、心より応援しております。また必ず一緒にお仕事させて下さい!
改めて、長きにわたり本当にありがとうございました。そしてお疲れ様でした!
— Yusuke
自分はGoogle Cloud に入社以来、約5年間ビジネスをご一緒させて頂きましたが、この5年の中でビジネス規模は10倍を軽く超え、Google Cloud を扱っているエンジニアの方も数十倍に増え、Partner Top Engineer 受賞数は日本一になり、弊社Partner Award では日本を代表してAI 分野を筆頭とするアワードを多数受賞頂きました。
このような結果は平野さんの圧倒的な有言実行力、副社長でありながら自ら最先端を行く技術力(案件はもちろん、ブログも書き、サポートチケットも上げる)、困難な問題でも間髪入れずに「できる、やる」と断言する決断力、お客様や現場の皆さんひいてはGoogle Cloud 社員からも信頼を集める人望、これらがなくては決してなし得なかったと思っており、「感謝してもしきれない」という言葉の意味を強く実感しています。
困難な状況、難易度の高いプロジェクトにおいてこそ誰よりも力を発揮し、皆が「平野さんと仕事をしたい」とここまで口を揃える人物は本当に稀有だと思いますし、そのような方に巡り会えたことは自分にとっても幸運だと思います。
これからも人生の先輩としてお付き合い頂けると嬉しいです。
きっと仕事でもまたどこかで会うと思います。そう思えるほどに平野さんの影響力は大きいです。
次は何のNo.1を目指すのでしょうか?
— Go
平野さん、お疲れ様でございました。
iretさんとGoogle Cloudのメンバーをつなぐ役割の一端を担わせて頂いた立場において、平野さんとご一緒させて頂いた日々は強烈な思い出ばかりです。
「iretをGoogle Cloudの日本一のパートナーに」「自らPartner Top Engineerを獲る」とご宣言されたものはすべて実現されてきた点に加えて、時間の経過とともに会社間での関係性が点や線から面へ、平野さん個人から他の方々や組織に広がっていった軌跡も大変思い出深く、組織統率力や育成力にもただただ敬服するばかりです。
会社組織を超えたお付き合いができるのが本当の意味での同志だと思っておりますので、これからもぜひお付き合いを継続させていただけたら嬉しいです。
新天地でのご活躍を心からお祈りしております。
— Nobby
平野さん、これまでの長い間、本当にお疲れ様でした。そして、本当にありがとうございました。
2019年のパートナーシップ立ち上げ時、GTMプランを巡って熱く、真っ直ぐにぶつかり合いながら白熱した議論をさせていただいたことが、まるで昨日のことのように思い出されます。あの時、「野望」として掲げた高い目標を、今や遥かに超える形で実現できているのは、本当に平野さんのおかげです。
平野さんは、ただ戦略を描くだけでなく、自ら最前線で突撃し、道を切り開く圧倒的なパワーを持った、まさに「三国志の呂布」のような方でした。エグゼクティブでありながら、トップエンジニアアワードに自ら応募され、受賞を勝ち取って背中を見せる——そんな情熱的で稀有なリーダーは、平野さんのほかに存じ上げません。
平野さんがいらっしゃらなければ、現在のGoogle Cloudとアイレットのパートナーシップは存在しませんでした。これまでの多大なるご功績に感謝を捧げます。新天地へと向かわれる平野さんのことですから、次の場所でも間違いなく新たな伝説を作られることと確信しています。これからもGCPファミリーの一員として、パートナーエコシステムに関わり続けていただき、引き続きご指導をいただけますと嬉しいです。
これまでのすべての挑戦に、心からの敬意と感謝を込めて。新天地でのさらなるご活躍を応援しております!
— Hiroki
平野さん、アイレットさんの創業からこれまで長い期間本当にお疲れ様でした。私が一緒にお仕事させていただいたのは本当に短い期間でしたが、平野さんには感謝という言葉だけは足りないくらいお世話になりました。
昨年私が大切にしていたお客様の案件が他パートナーさんで炎上して頓挫しそうになった時、救ってくれたのは平野さんでした。それはまさにピンチの時に助けてくれるヒーローのようでした。お客さんと心から向きあい、お客さんに本当に価値のある提案をし、自ら手を動かし、社内外を高速に動かして案件を推進していく姿は本当に爽快でした。平野さんの良さは、誰であっても良くないことは良くない、と言い切れることだと思います。アイレットに平野さんがいてくれたからこそ、安心してお客様に紹介することができたこと、心から感謝申し上げます。
誰よりも現場を理解し、とても副社長とは思えないフランクさとスピード感で私たちと向き合っていただき、平野さんの熱意やリーダーシップにお客様やGoogle社員誰もが魅了されていたことと思います。
お客様に平野さんを紹介した時に、いい人を紹介してくれて本当にありがとう、と100%の確率で言ってもらえることが私自身もとても嬉しかったです。本当はもっともっと一緒にお仕事したかったですが、新天地でもますますご活躍されることと思いますし、これからも一緒にお仕事できることを楽しみにしております。
— Eri
エピローグ ― これからも、Google Cloud と共に
2019年7月。会長から Google Cloud の担当者様を紹介された日から7年。
プレミアサービスパートナー認定から始まり、MSP 認定、4分野のスペシャライゼーション制覇、4年連続の Partner of the Year アワード受賞。
「がっつりグリップしよう」と言って走り出した一人の挑戦は、いつしか組織全体の力となり、KDDIアイレットの大きな柱になりました。
平野が7年間かけて築いた Google Cloud とのパートナーシップは、ここで終わるものではありません。
エンドースメントで皆さんが語ってくださった言葉の中に、「平野さんが残してくださった熱い DNA を受け継ぐ」という一節がありました。まさにそのとおりで、平野が育てたチーム、平野が築いた信頼関係、平野が示した「まずはやってみよう」の精神は、KDDIアイレットの中にしっかりと根づいています。
これからも私たちは、Google Cloud 様と共に成長し続けます。
AI の時代に、マルチクラウドの時代に、お客様の課題解決のために走り続ける ―― その覚悟は、平野が離れても変わりません。
いや、平野が築いてくれた土台があるからこそ、もっと遠くまで行ける。そう信じています。
平野さん、21年間本当にお疲れさまでした。
そして Google Cloud の皆様、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。