2026年6月23日から25日、Figmaが主催する製品開発者向けのカンファレンス「Figma Config 2026」が開催されました。
本記事では、その基調講演で発表された新機能を簡潔にお伝えします。
新機能一覧
Figma Configでは、主に6つの新機能が発表されました。
| 機能名 | 概要 |
|---|---|
| コードレイヤー | Figma Designのキャンバスで作成できる、コードベースのインタラクティブなデザイン |
| Figma Motion | Figma Designでアニメーションを作成できる新たなモード |
| シェーダーの塗りとエフェクト | Figmaエージェントとの会話をもとにしたシェーダー作成 |
| 生成プラグイン | Figmaエージェントとの会話をもとにしたプラグイン作成 |
| Figma Weaveツール | Figma Weaveの技術を活かした十数種類のワークフロー |
| エージェントスキル | Figmaエージェントがスキルを参照できるように |
コードレイヤー
コードレイヤーとは、Figma Designのキャンバスで作成できる、コードベースのインタラクティブなデザインです。
これまで、プロンプトを起点とし、実際のコードによって動くデザインのプロトタイピングはFigma Makeだけでした。
そのため、Figma Designのキャンバスでプロンプトをもとにデザインを探求するには、Figma Makeからレイヤーとして1画面ずつコピーしたり、MCPを用いてコードをレイヤーに変換したりするなど、いくつかの機能を組み合わせる必要がありました。
しかし、コードレイヤーの登場によって、デザイナーは慣れ親しんだ環境のままAIとともにデザインを探求できます。
コードレイヤーには以下のような特徴があります。
- さまざまな作成・編集方法
- ツールバーから
- 既存のフレームから
- チャットやコードエディタでFigmaエージェントに依頼
- 複数のコードレイヤーを同時に動作でき、比較や探索が容易。
- 既存のコードベースを取り込める。GitHubのリポジトリのインポートやローカルフォルダのアップロードで実現する。
- Figma Makeで生成したコードをキャンバスに表示できる。
- コードレイヤーから主要な画面を抽出し、Figmaレイヤーとして貼り付けられる。コードベースでも俯瞰した閲覧が容易に。
Figma Motion
Figma Motionは、Figma Designでアニメーションを作成できる新たなモードです。
- タイムラインコントロール
- キャンバス上の要素を選択して操作することで、その動きをアニメーションとして作成できます。アニメーションは編集可能なタイムラインとして作成されます。そのため、編集やレビューのようなコラボレーションが容易になります。
- アニメーションスタイル
- フェード、移動、拡大縮小のようなアニメーションスタイルをプリセットとして登録できます。これを利用すれば、すぐにアニメーションを適用し調整することができます。アニメーションコンポーネントや変数としても登録できます。
- AIエージェントとの作成
- AIエージェントとの会話をもとに、アニメーションを作成できます。AIエージェントとともに作成したアニメーションも、Motionモードによってユーザーの手で編集できます。
Figma Motionで作成したアニメーションは以下の方法で容易に開発チームに共有できます。
– MP4、webm、SVG、GIFとしてエクスポート
– Devモードでのコードのコピー
– MCPによる実装
シェーダーの塗りとエフェクト
Figmaエージェントとの会話をもとにシェーダーを作成できるようになります。
既存のシェーダーに加えて、自分好みのエフェクトを作成したり、単色やグラデーションに留まらない表現を模索したりできます。
生成プラグイン
Figmaエージェントとの会話をもとに、プラグインを作成できます。
プラグインの作成はこれまでも他社のAIチャットツールなどを用いて実施できましたが、Figma上で完結するようになります。
Figma Weaveツール
Figma WeaveがFigma Designのキャンバスでツールとして操作可能になります。
Figma Weaveとは、Figmaが2025年の秋に買収、統合したサービスです。
Figma Weaveは、ノードベースのキャンバスで生成ワークフローを構築できます。モデルを接続したり、アセットを変換したり、出力を洗練させたり、アプローチを比較したりできます。
そんなFigma Weaveの技術を活かした十数種類のワークフローが、Figma Designの左パネルからアクセスできるようになります。
エージェントスキル
先日リリースされたFigmaエージェントが、スキルを参照できるようになりました。
これにより、特定の手順に沿った作業をFigmaエージェントに依頼しやすくなります。
まとめ
アップデートの激しい生成AI業界において、キャンバス上でのAIエージェントとのやりとりやスキルの参照などのような機能は、一見すると目新しさがないように映るかもしれません。
しかし、これからも多くのサービスはあらゆるステークホルダー間のコラボレーションによって生まれていきます。そして、多くのソフトウェアデザイナーにとって最も慣れ親しんだ作業場はFigmaです。
デザイナーが日々向き合うキャンバスから生成AIとその成果物にシームレスにアクセスしやすくなったことは、それだけで想像以上に力強いアップデートなのかもしれません。