みなさんこんにちは!! MSPセクションで、一次運用(コアオペレーショングループ)のグループリーダーをやってます!石田(姉の方)ですっ!
新しいAIツールが話題になるたびに、SNSで「これ神なんだけど」「もう手放せない」みたいな投稿が流れてきますよね。で、私も気になって公式サイトまで行くわけです。行くんですけどー。仕事で使いたいんだよなぁあああ(心の声)。
会社のアカウントでログインできない。かといって、会社の仕事に使うのに個人アカウントで入れるわけにはいかない。結果、指をくわえて静観する。
今日はその「使いたいのに使えない」が、使えるやん!だった話です。
石田(姉の方)
眺めるだけの日々、長かった……(遠い目)
🌟結論:Antigravity が、組織アカウントで使える!(5月に公表されていたすいませんmm)
はい。一般提供されていました。
Google Antigravity の公式ブログ(2026年5月19日)に、エンタープライズ向けの提供開始がちゃんと書いてあります。ポイントを並べるとこうです。
- 企業は 自社の Google Cloud プロジェクトで Antigravity を使える。推論には Gemini Enterprise Agent Platform を通じて Gemini 3.5 ファミリーのモデルをすぐ使い始められる
- 組織のセットアップは Google Cloud の管理者が行う
- データについて:「enterprise prompts, responses, code, or other such telemetry is not stored outside of your private environments」——企業のプロンプト・応答・コード等のテレメトリは、自分たちのプライベート環境の外には保存されない
- 個人プランとの違いは「The core product experiences are shared」。製品体験そのものは同じで、違うのは認証とデータ所在の管理
- 課金は Agent Platform の料金体系での従量課金
そして、まだ揃っていないものも正直に書かれています。エージェントの各機能や製品機能に対する「集中管理コントロール」は Coming Soon とのこと。
つまり現状はこうです。もう使える。ただし管理者向けの集中管理はこれから揃っていく段階。
……いや、勝手に諦めて眺めてただけでした。すいませんmm
🤔そもそも Antigravity って?
ざっくり言うと、AIエージェントに開発作業をやらせるためのプラットフォームです。「AIにコードを書いてもらう」の一歩先で、エージェントが手を動かす側に回るイメージですね。
顔ぶれはこんな感じ。
- Antigravity 2.0 … エージェント向けに最適化されたスタンドアロンのデスクトップアプリ。複数エージェントのオーケストレーション、動的なサブエージェント、スケジュール実行までできます
- Antigravity CLI … ターミナル派向けの軽量インターフェース
- Antigravity SDK … エージェントの挙動を自分で定義できる開発者向けキット
で、企業で使う場合は 自分の Google Cloud プロジェクトに紐づける形になります。
🎪ブースがありましてやっほーしました
Google Cloud Next Tokyo ’26(2026年7月30日・31日、東京ビッグサイト)のDay2に現地参加してきたのですが、そこで Antigravity のブースを見つけてしまいまして。やっほーしました。

そしてDay2の基調講演で出されていたCLIのデモ画面。

見てください。「Antigravity Business」って書いてあるんです。個人プランじゃなくて、組織で使う側の表示。しかも投げているプロンプトが「社内で使う購買エージェントを作って。ADK で作成して Agent Runtime にデプロイすること」。
私がずっと「こういうふうに使いたかった」と思っていた画面が、目の前で普通に動いていました。
石田(姉の方)
これええええええええ

😵なぜ私が「使わなかった」のか
ここ、正直に書かせてください。技術的に難しかったからではありません。組織として持てないリスクだったからです。
個人アカウントで会社の仕事をすると、どうなるか。
- 会社のコードや設定が、個人プラン側に入る
- 監査ログが会社に残らない。「誰がどこに何を投げたか」を会社として追えない
- 成果物が個人に紐づいたままになる
MSPが扱っているのはお客様の環境です。便利だからといって、来歴の追えないものを持ち込むわけにはいきません。「AIが勝手に良い感じにやってくれました」は、運用の世界では褒め言葉になりませんから。
だから私は、話題になっているのを知りながら、意識して触らないでいました。 ここは我慢するところだと思っていたので。
……で、会場でこのスライドを見て、ちょっと救われた気持ちになりました。

- エージェント乱立による4つの統制不能
- 身元なし — 誰が動かしたか証明できない
- 監査なし — どのデータに触れたか追えない
- 検閲なし — PII・悪意プロンプトが素通り
- 失効なし — 問題が起きても一括で止められない
私が言葉にしきれずモヤモヤしていたものが、4項目にきれいに整理されている。
つまり私が慎重だったのは、心配しすぎだったわけではなかった。同じ課題認識がちゃんと共有されていて、そこに対する答えが用意されているということなんです。これが分かったのが、今回いちばんの安心でした。
石田(姉の方)
理性Win!
🔍MSP目線で考察:何が嬉しいのか
「作れる人がいない」問題に手が届く
一次運用の現場には、改善ネタが常に溜まっています。アラートのノイズを減らしたい、定型対応を機械に寄せたい、集計を毎回手でやるのをやめたい。ネタは尽きません。
足りないのはいつも「手を動かす時間」と「作れる人」でした。
私自身、開発畑ではないけれど、GASで運用ツールを作って現場を少しずつ楽にしてきた側の人間です。だからこそ、エージェント主導の開発環境が組織の枠内で使えるというのが、けっこうリアルに刺さります。困っている当人が作れるって、実はいちばん強いんですよ。要件のヒアリングが要らないので。
「自分たちの環境の外に出ない」が、安心安全!
そして今回、私がいちばん刺さったのはここです。
企業のプロンプト・応答・コードなどのテレメトリが、自分たちのプライベート環境の外に保存されない。
これ、字面は地味なんですけど、遊びで使うAIと業務で使うAIを分ける決定的な差だと思っています。速いとか賢いとかより先に、扱っていい形になっているか。ここが担保されてはじめて、「じゃあ現場に入れてみましょうか」の相談ができます。
個人プランとの違いが「製品体験は同じで、違うのは認証とデータ所在の管理」と書かれているのも、逆に信頼できるポイントでした。機能を絞って高く売るのではなく、企業に必要なのは”どこに置かれるか”だと分かっているということですよね。
石田(姉の方)
安心安全業務捗り!
📝でも、浮かれる前に
とはいえ、AIは魔法の杖ではありません。
「組織で使える」は「安全に使える」とイコールではないんですよね。実際、管理者向けの集中管理コントロールは Coming Soon の段階です。つまり今すぐ全部を管理者が握れるわけではない。
そしてそれ以上に、Googleが用意してくれるのは土台と仕組みであって、誰にどこまでの権限を渡すか・ログを実際に有効化して見るか・誰がレビューして本番に入れるかは、こちら側で設計する仕事として残ります。オートロックと防犯カメラが付いているマンションでも、鍵を誰に渡すかは住人が決めることなので。
課金も従量なので、上限を決めずに配ると普通に事故ります。 ここは運用でいうキャパシティ管理と同じ話ですね。
そこを飛ばしてスピードだけ上げると、便利な道具ではなく事故装置になります。運用の世界では、速さは前提が整ってはじめて価値になるので。
——という理性を保ちつつ、それでもめちゃくちゃ使いたい。ということで、私は今から社内で「使える状態か」を確認したいと思います!触れたら、そのときはちゃんと「やってみた」を書きます。乞うご期待!
🌈最後に一緒にMSPを盛り上げませんか?~君もMSPにならないか~
そんな私たちと一緒に成長して、ピカピカエンジニアを目指したい方!未経験からでも、こうやってAIを武器に現場をどんどん良くしていける環境がここにあります。少しでも気になったら、ぜひ覗いてみてください👀
それでは、皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています!!