概要

Qiita APIを利用すると簡単に記事情報が取得できるのですが、記事のViewsやストック数は個別で取得する必要があり不便だったので、それらを含めて取得できるAPIを作ってみました。

Qiita APIについては公式ドキュメントを参考にしました。
https://qiita.com/api/v2/docs

ついでに以下の環境でデプロイ・利用ができるようにしました。
言語はPythonになります。

  • ローカル(コマンドライン実行)
  • AWS Lambda
  • Google Cloud Functions

ソースはGitHubに置いていますので、よければご参考ください。
デプロイ・利用方法も簡単にですが、READMEにまとめています。

kai-kou/extend-qiita-items-api
https://github.com/kai-kou/extend-qiita-items-api

利用方法

今回はAWS LambdaとAPI Gatewayには無料枠が設定されているので、それを利用して、関数をデプロイして、APIのエンドポイントを作成しました。

無料枠を超えたら消しますが、それまではご自由にお試しください^^

AWS Lambda 料金
https://aws.amazon.com/jp/lambda/pricing/

Amazon API Gateway の料金
https://aws.amazon.com/jp/api-gateway/pricing/

注意点

本記事で紹介しているAWS Lambdaのエンドポイントを利用する場合、アクセストークンを含める必要があるため、アクセスログなどにアクセストークンが含まれてしまいます。下手に権限がついていると悪用される恐れがありますので、不安に思われる方は、ご自身で環境構築されることをおすすめします。または試用後、すぐにアクセストークンを削除ください。

Qiitaでアクセストークンを取得する

Qiita APIから記事のViewsを取得するには認証されている必要があります。
そのため、ご自身のQiitaアカウントでアクセストークンを発行してください。

スコープは「read_qiita」が必要になります。他の権限はつけないでください。

Qiita アクセストークンの発行
https://qiita.com/settings/tokens/new

URLの設定

下記URLの[Qiitaのアクセストークン] を取得したアクセストークンに置き換えてください。

https://l0lnp1f6p2.execute-api.ap-northeast-1.amazonaws.com/default/extend_qiita_api?token=[Qiitaのアクセストークン]&page=1&per_page=20

利用できるパラメータは以下となります。

  • Token(必須): Qiitaのアクセストークン
  • page: 取得するページ数(1から100、初期値: 1)
  • per_page: 1度に取得する記事数(1から100、初期値: 20)
ブラウザからアクセスする

設定したURLでブラウザからアクセスしてみます。

はい。
JSON形式で結果が返ってくるので、見やすくするにのGoogle Chromeの拡張機能「JSON Viewer」を利用しています。それでも、記事本文が含まれているので、見えにくいですね^^

tulios/json-viewer
https://github.com/tulios/json-viewer

拡張機能のインストールはこちら
https://chrome.google.com/webstore/detail/json-viewer/gbmdgpbipfallnflgajpaliibnhdgobh

コマンドラインから取得する

取得したJSONデータを加工するならコマンドラインを利用するのが良いですよね^^
curljq を利用して取得してAPIから情報を取得して加工してみます。
トークンはQiita APIと同じくリクエストヘッダーAuthorization で設定することができます。[Qiitaのアクセストークン] はご自身のアクセストークンに置き換えてください。

> curl -sSLH "Authorization: Bearer [Qiitaのアクセストークン]" \
  "https://l0lnp1f6p2.execute-api.ap-northeast-1.amazonaws.com/default/extend_qiita_api?page=1&per_page=20" \
  | jq -r ".[] | [.title, .comments_count, .likes_count, .page_views_count, .stockers_count] | @csv"

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はい。
jq コマンドを利用するとJSONから値を抜き出したり、集計・整形ができて便利です。詳しくは下記が参考になります。

jq コマンドを使う日常のご紹介
https://qiita.com/takeshinoda@github/items/2dec7a72930ec1f658af

利用制限

Qiita APIをアクセストークンを用いて認証された状態で利用していますので、API利用が「1時間に1000回」という制限があります。
本APIではViews、ストック数取得のために、下記のようにAPIを利用していますので、20記事を取得する場合、トータルで41回APIを利用することになります。

  • 認証ユーザーの記事リストを取得: GET /api/v2/authenticated_user/items (1回)
  • Views取得のため記事情報を再取得: GET /api/v2/items/:item_id (20回)
  • 記事ごとのストックユーザー情報を取得: GET /api/v2/items/:item_id/stockers (20回)

https://qiita.com/api/v2/docs#%E5%88%A9%E7%94%A8%E5%88%B6%E9%99%90

認証している状態ではユーザごとに1時間に1000回まで、認証していない状態ではIPアドレスごとに1時間に60回までリクエストを受け付けます。

参考

Qiita API v2 ドキュメント
https://qiita.com/api/v2/docs

AWS Lambda 料金
https://aws.amazon.com/jp/lambda/pricing/

Amazon API Gateway の料金
https://aws.amazon.com/jp/api-gateway/pricing/

jq コマンドを使う日常のご紹介
https://qiita.com/takeshinoda@github/items/2dec7a72930ec1f658af

まとめ

Qiita APIでViews、ストック数が取得できない!キー!っとなって勢いで作ってみましたが、実装2時間、デプロイ環境構築3時間と、比較的簡単に作成することができました。各環境にデプロイするのにハンドラーを実装が地味に手間でした。

ざくっと作成したので、Qiita APIから返されるヘッダー情報を含んでいないことに今更気がついたり、Web UI作りたいなぁとか、実装やデプロイ方法もそのうちにまとめたいと思います。

元記事はこちら

Qiita APIを利用して記事のViewsとストック数がまとめて取得できるAPIを作ってみた