RDS削除時にスナップショットの取得推奨のメッセージが表示され、取得を促されますが一部の条件でファイナルスナップショットが取得できずにRDSインスタンスの削除が実施されてしまったので事例の共有です。

現象

RDSの削除時にファイナルスナップショットが取得出来なかったがRDSインスタンスの削除が実行された

影響

ファイナルスナップショットの取得を行いたいが削除が実行されてしまうためデータのロストなどの影響が発生してしまう。

再現性(操作手順)

RDSインスタンスの削除を実施時に「最終スナップショット名」の入力欄が表示されますがそちらのスナップショット名に「_」などRDSのスナップショット名の入力規則に沿わない文字列を入れて削除を実施する。
[削除]ボタンを選択すると以下の用にエラーメッセージが表示されます。このタイミングでファイナルスナップショットは取得出来ていませんが裏ではRDSインスタンスの削除が実施されてしまってます。

「_」を削除して入力規則に沿っている「-」に変更して[削除]を選択するとすでに削除されています。といったメッセージが表示されてしまいます。

[キャンセル]を選択してRDSのインスタンス一覧の画面に戻ると削除中とステータスが変更になっています。

何度か試してみましたが再現性は100%ありファイナルスナップショットが取得できずにRDSインスタンスが実行されてしまいます。

回避方法

回避方法はスナップショット名の入力規則に沿って入力いただく他ないのですが、日付の前に「_」はつけがちなのでデフォルトで設定されているスナップショット名から変更せず、識別したい場合はタグなどを別途付与する対策が良さそうです。

ファイナルスナップショットが取れていない場合はどうすればいいのか?
となりますが応急処置として日次で取得しているスナップショットを逃がす手段が有効です。
自動的に取得しているスナップショットもRDSインスタンスが削除されてしまうと合わせて削除されてしまいますので手動でコピーする必要があります。

皆様RDS削除時にファイナルスナップショットを取得したい場合はお気をつけください。