2023年6月15日(木)、アイレットはクラウドセキュリティの課題と対策を学べるイベント「iret クラウド セキュリティサミット2023」をオフラインで開催します。
ご登壇いただくセキュリティーパートナー5社に、イベントに向けた意気込みをお答えいただきました。今回ご紹介するのは、Sysdig Japan合同会社の川端 真 氏です。

Sysdig Japan合同会社
Senior Director|Strategic Alliance and Channel
川端 真 氏

当日のテーマは、ランタイムセキュリティ
“振る舞い検知”という新しいセキュリティの概念を解説します

―――今回の登壇内容を教えてください。


攻撃の様子を“見張る”セキュリティカメラのような仕組みであるランタイムセキュリティを、デモを交えて初心者にもわかりやすく解説します。

1990年代後半あたりから始まったネットワークセキュリティ全盛期と今とでは、世の中のデジタルインフラの環境が様変わりしており、普段生活していてその辺りを意識することは IT 業界の人間でも少ないのではないかと思います。

例えば、CPU のパワーや、メモリやストレージの容量や速度は、当時とは比べ物にならないほど進化していますし、単価も信じられない程安くなっています。

“昔ではパフォーマンスやコストの制約で出来なかったことが、今では当たり前に出来る”ということが、世の中に溢れていると思うのです。最近世間を騒がせている生成系 AI の台頭も、そのような背景があるから成り立っていると思います。

セキュリティの世界も同じで、今はデジタルインフラへの攻撃手段やその量、攻撃を仕掛けてくる組織や人物も昔とは比べ物にならない程進化しています。だからこそ、侵入される前提でデジタルインフラへの振る舞いを監視する“ランタイムセキュリティ”という概念の存在を、より多くの人に知っていただくことが重要と考えております。

当日は、クラウドネイティブセキュリティ領域で国内でも豊富な事例がある Sysdig という会社をまずは知っていただくとともに、自分の会社や組織を守るための新しい道具があることを皆様にお伝えできると幸いです。


―――クラウドセキュリティ領域における近年のトレンドやトピックを教えてください。


昨年の中頃から、国内でも急速に“コンテナ化”の話を耳にするようになりました。アジャイル開発がただのバズワードではなく、イノベーションに直結することが現場のチームだけでなく経営層にも行き渡ってきた結果のように思います。

コンテナ、DevOps、CI / CD、クラウドのようなパーツを使いこなす、いわゆる“クラウドネイティブ”の世界では、CNAPP や CWPP、CSPM のような新たな用語(これらもバズワード的な側面もありますが)が登場し、セキュリティで気にしなければならないポイントが増えて来ていると思います。

実際に、各種設定管理(クラウド、Kubernetes、Linux 等)や脆弱性管理等、自社の環境を調べてみて、出力される脆弱性や設定不備の多さに戸惑われているお客様が非常に多いと感じます。このような大量の情報から本当に大事なものに絞り込む技術が、今後ますます重要になってくると思います。


―――今回のイベントはどんな方にご参加いただきたいですか?


セキュリティに普段携わっている方だけではなく、何かしら「コンピュータシステム」に関連する方に幅広く参加いただきたいですし、可能であれば経営層の方にも参加いただきたいです。


―――イベントに向けた意気込みをお願いいたします!


セキュリティを敷居の高いものとして敬遠し続けるのではなく、一人一人が意識することによって、日本企業や組織全体のセキュリティの向上や、人材育成につながると考えております。今回は経営層から現場までなるべく多くの業界、幅広い方にお集まりいただき、自分事として持ち帰っていただくことで、人口減少に悩むこの国の底上げの一助になれば幸いです。


―――ありがとうございました!イベント当日もどうぞよろしくお願いいたします!


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